我が家は子供に関するソーシャルメディアポリシーをこうして決めた
育児カテゴリーを始めるにあたり、最大の懸念点こそ「ソーシャルメディアポリシーをどうするか」でした。
このエントリでは、様々な先人からヒアリングした結果をうけ、我が家がどう考え、最終的にどうしたのかを記録しておこうと思います。あくまで「我が家の判断」ですので、個々の事情によりこのポリシーは変わってしかるべきだと思いますので、一例として参考になれば。
みんなはどうしているか?
今回、10人以上のソーシャルやブログをよく利用する方にヒアリングし、また子供のことをオープンにしているブロガーのブログに対して調査を行ったのですが、みなさんのポリシーには以下のようなものがありました。
・ブログ、SNS、ともにまったく情報を出さない
・Facebookで、友達にだけ
・身内が見るところには投稿しない
・ブログでもSNSでも顔写真は出すが、名前は出さない
・名前だけ出すが、顔写真は出さない
・偽名で顔写真は出す
・偽名で顔写真は出さない
・存在はにおわせるものの、名前は出さないし写真にも手足が写る程度
・保育園に入る辺りから顔写真は封印した(する予定)
・SNSに子供用のアカウントが作ってあってそちらに集約
・クローズドな場所にだけ公開(主に両親との共有)
おおよそですが、上記のようなものがありました。
みんなのブログを見てみよう
さて、中でも具体例ですが、例えばむねさだブログなんかは、赤ちゃんの顔写真バリバリ出してますけど、名前は決して出しませんよね。
941::blogも顔写真ありの名前無しパターン。イクメン連載なんかもやっていて、憧れます。もう60回近く更新されていて驚きます。
一方でネタフルなんかは、「CHONAN」「JINAN」みたいな愛称が記事に登場します。たまーに顔以外が写真に写るくらいですが、愛称を決めちゃうのはいいなあって思います。
たつをのChangeLogの場合はすごくはっきりしていて、人気コンテンツ「今月の(今週の)とらちゃん」は「とらちゃん」という愛称を使いつつ、写真はわりとオープンな感じで展開されていましたが、成長とともにコンテンツの頻度を減らし、ついには「季節のとらちゃん」になることが宣言されました。
最初の2年半くらいは毎週「今週のとらちゃん」として、それからの1年半は毎月「今月のとらちゃん」を書いています
(中略)
今後は年4回、季節の終わりごとに書いていきます
(中略)
小学生になったら「今年のとらちゃん」とかかな
>「今月のとらちゃん」終了のお知らせ
http://chalow.net/2014-12-26-2.html
これはすごくわかる話で、子供が成長するにつれ、子供自身がパーソナリティを持ち、またコミュニティに参加しはじめるので、おいおいと親が子供の情報丸出しに、ってわけにはいかなくなるんですよね。このご時世ですから、たとえば保育園が特定されたり、なんてのは序の口なんだと思います。
そもそも親として最も避けたいのは、子供が親のブログに載っている子供の記事のことであーだこーだ言われちゃうことですよね。例えばいくら小さくても、全裸の写真が載ってたら将来子供が気にしそうだし、友達になんか言われるかもってのは容易に想像が付きます。
そう考えると、個人としてコミュニティに入った以後は(つまり保育園などに入園して以降)子供が特定されるのは良くないんだろうなーって思いますね。
余談ですが、これって親も十分に気をつける必要があって、親の名前で同級生の保護者(場合によっては同級生そのもの)にググられる可能性だって少なくないわけで、親も子供が困るようなことをしないってのは、重要な要素になる気がします。
なんてことを言っていたら、タイムリーにこんなネタがありましたね。
>【悲報】最近の小学校では、「お父さん・お母さんの名前をグーグルで検索しよう」という授業があるらしい
http://alfalfalfa.com/archives/7773957.html
きょうび、学校でやらなくても子供が勝手にググってるだろって思いますが、珍しい名前の親だと効果が跳ね上がるんですよね。僕なんかも検索上では同姓同名が2〜3人しかいないうえに、検索結果の数ページ目まで独占してしまってるので、もう逃げようがありません(笑
ちなみに、ネットではありませんが、子供が生まれたのを機に、フルネームで出ていた表札を名字だけにしました。親の家=子供の家なので、いままでも気をつけてきたけど、今後もネット以外のところも含めプライバシー的なところには気を払っていきたいと思っています。
(そう考えると会社の経営者って必ず住所が公開されちゃうので、このあたり怖いよねえ)
ソーシャルメディアポリシーはなんのため?
まとめますと、結局ぼくら親が目指さなければいけないのって、「子供が大きくなった時に嫌な思いをしないこと」が念頭にあって、その中には親のネット活動の結果子供が難癖付けられて…みたいなことも含まれるのかなと。
そう考えると、子供の情報をどう絞るか、どこまで公開するかってのも大事な要素だけど、親がどんな活動をしているのかってのも、それはそれは重要な要素になってくる気がしますね。もちろん、だからといって親が活動を止めてしまうのが正解だとも思いませんけどね。
極端な話だけど、ハワイ旅行で幼稚園を休んだ子供がいるとして、親がTwitterに「幼稚園休ませて子供をハワイに連れてきたよ!」みたいなことを書き込むと、普段の活動地域で絞り込めちゃったりしますよね。そうすると、親のアカウントがばれていろいろ面倒かもしません。
個人的にはすでにもろもろオープンになっているので、あんまり困らないです。見られていること前提なので。もちろん見られていないこと前提で活動をしている人は、気をつけた方がいいのかもしれませんね。
ということで、紆余曲折しながらも、我が家の子供に関するソーシャルメディアポリシーが決まりました。
我が家はこんな方針でやっていきます
あくまで現時点の方針なので、状況に応じて変わる予定ですが、ひとまずこんな感じ。
・子供が生まれたことは公開していきます(前記事にてオープンにした)
・実名は出しません。ニックネームは「のりたまちゃん」です。
・顔写真は、積極的には載せないけど、しばらくは写っても気にしません。
・歩き始めたあたりから顔写真を気をつけるようにする予定です
・ただし手とか足とか後ろ姿とかで十分なときは、なるべくそっちの写真を掲載します
・子供の裸とかは写しません(SNSのアカウント停止もありますし)
・基本的には、子供を特定できちゃうような情報には気をつけます
・Facebookのごく一部には、もう少しプライベートな情報を公開することもあります
・10年後、20年後に子供が読んだ時「うーん…」ということにならないよう気をつけます
・子育てで困ったことは積極的にオープンにして助言を求めます
こんなところかなあ。
のりおのまとめ
いままでは自分の情報だけ管理していれば良かったし、例えば僕の情報を出す人には「あれ削除してくれない」って言えば良かった。でも、子供は拒否もできない立場なので、かなり先回りして考えなければいけないんだろうなあと思いました。
ただしオープンにしていくことで開けることもたくさんあると思うので、このあたりは手探りながらも模索していこうかなと。以上です。
次回予告
本カテゴリの次回はこの本を紹介予定。なんでも載っているし、詳しいし、逆引きが便利でスーパー助かっています。
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