EOS Kiss X7 と 70D と 5D Mark III と 7D を比較。選ぶ参考にどうぞ! #canon

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発売前のEOS 70D をお借りしていたのは報告したとおり。すると一時的にですが、我が家には EOS 70D、EOS 5D Mark III、EOS 7D、EOS Kiss X7 と実に4種類ものEOSが存在することになりました。ということで、せっかくなので使用感やポイントを並べてみます。あくまで主観での比較ですし、ものによっては発売から3年以上も経っており古さがぬぐえない部分もありますので、そちら加味して読んでいただければ。なおキヤノン以外のメーカーについてはまったく出てきませんので、他社比較にはなりませんのでご注意を。

(追記:7D Mark II も簡単に追加しておきました)

まずは4機種+1機種並べてみよう

まずは今回の4機種+70Dの前機種60Dのスペックのうち、比較に重要だと思った部分を抽出して表にしました(表に1カ所間違いがありましたので修正しました→7DのメディアがSDになっていました)

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赤い部分が特徴のある、いわゆる「ウリ」ですね。

こう見るとほんとうにわかりやすくて、まず入門機であるX7は軽さがポイントで、他のスペックはわりと平凡です。ただし、60Dとそう大きく変わるスペックでもありませんから、1世代前の中級機と同じ能力を有していると言っても過言ではない気がしますね。

70Dはこうして見た時に「さすが最新機」という感じですね。画素数が全てではありませんが、その点でも高級機にひけをとらないスペックを持ちつつ、AF方式や撮影枚数ではほぼ高級機と同じ。これだけ見ても良いカメラであることが想像されます。全体的にバランスが良い気もしますね。

5D3はハイアマチュア機、いわゆる高級機にはいりますから、さすがのスペック。常用ISO感度なんかもひとあじ違います。特に目を見張るのがAFですね。61点で測距を行い、うち41点はクロス。簡単にいえば、フォーカス合うのが早いし賢いと考えてもらえればOKです。もちろん画質もそうですし、機能としても(ライブビュー時のAF以外は)この中では最高峰と思って差し支えないでしょう。

7Dは1世代前になってしまうので、高級機よりの中級機といえど、さすがに苦しいか。ただし連写性能はいまだ高級機にひけをとりませんし、その完成度は「APS-Cの完成機」とも言われていましたから、いまだ輝き鈍らず、といった印象を受けます。僕も手放せないでいるのは、7Dならではの魅力があるからですね。

なお60Dは参考までに記載しました。いまから考えれば、撮影枚数すごいことになっていましたね…。

ということで、ここまでが横に並べた時のお話。以下ではそれぞれ個別に特徴と「こんな人が買ったらいいんじゃないかな」をまとめました。

最軽量EOS Kiss X7 がマッチするのは…とにかくデジイチを持ち歩くクセを付けたい人!

CANON EOS Kiss X7

まず最初に比較するのは、その大きさです。現在のEOSファミリーにおいて、圧倒的な小ささと軽さを誇るのがX7です。iPhone5よりも側面が小さかったのには本当に驚かされました。本体重量も400gほどと、デジイチの中ではぬきんでた軽さとなっております。このX7をオススメしたいのは、とにかくカメラを持ち歩くクセを付けたい!という人。いつでも持ち歩いて、気になるものがあればササッと撮影、というスタイルを身につけるなら、このカメラが最適でしょう。最新の画像処理エンジンDIGIC5も搭載していますし、画質も一昔前の高級機並。初心者にも良いけど、最近カメラの重さに負けて持ち歩かなくなってしまったんだよ…という、イチガンブランクユーザーにも強くオススメしたい機体ですね。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7 レンズキット EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM付属 KISSX7-1855ISSTMLK
by カエレバ

最新技術を搭載!静止画も動画もAPS-C最高峰の70D

70Dはさすがの最新中級機ということで、いまのAPS-C機の中では最高峰の機能を有しています。画質や機能も高級に負けておらず、いま「新しいデジイチが欲しい!」と相談が受けたら、僕は迷わず本機をオススメするでしょう。

そしてなにより、ライブビューでのAF(含む、動画撮影でのAF)が凄い。このフォーカスの合いを見てください。

スッスッとここちよいフォーカスの合焦がありますよね。どちらもフォーカスポイントを画面右中央よりに固定して、そこに来た対象に対して、カメラが自動でフォーカスを合わせています。

もちろん画質もすばらしくて、いつもは5D3を使っている僕ですが、70Dでも不足を感じることはほとんど無かったです。あとサイズの妙か、とても写真を撮りやすいカメラの大きさだと思いました。軽くも重くも無く、小さすぎも大きすぎもせず、手に収まる感じが心地よかったです。これは意外とカメラ選びで重要な気がします。操作性は5D3を受け継いでおりまして、僕は最高に使いやすいと感じました。

ゆかたで銀ぶら2013

ゆかたで銀ぶら2013

ゆかたで銀ぶら2013

ゆかたで銀ぶら2013

というわけで、正直なところ、持ち歩きの不安があるならX7、動画の需要があるなら70D、どちらでもないならとりあえず70D買っておけば良いよ、というのが結論になりそうなところ。

連射の鬼 7Dはズームして遠くの動くもの(スポーツ選手や電車、動物)相手に最高!

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D ボディ EOS7D
by カエレバ

2009年10月発売と、今回挙げた機種の中では1世代古くなった感が否めない7D。DIGICも4ですし、重量は5D3なみ。ISOもノイズを考えたら3200くらいまでが現実的な本機ではありますが、そこはAPS-Cを代表する名作といわれるだけあって、スペックでは測れない使い勝手の良さを感じます。思えばいま現在のUIの流れは7Dから生まれおりますので、今回比較した4機種に対して少なからず影響を与えている逸品とも言えるのでは。僕もずっと7Dを愛用していましたし、いまだに手放せません。なんてかわいいやつなんだ!というのが本音です。

そんな7Dの特徴と言えば、アマチュア向け機種としては最速となる 8コマ/秒 の高速連写。また昨年のファームアップにより強化されたソフト周りなどのおかげで、いまだに鉄道撮影、スポーツ撮影の定番カメラとなっています。ただし正直なことを言えば、総合的に考えると「今買うのであれば」7Dより70Dのほうが良いでしょう。

アマチュア向けの最高峰、超高感度もノイズレスな最強マシン 5D Mark3

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 5D Mark III ボディ EOS5DMK3
by カエレバ

今回の比較対象に含めるには、あまりにも値段が違う…でもうちにあったから入れてみましたというのがこの5D3です。おそらくたいていの人は70Dで十分なのですが「フルサイズのカメラで撮影したい」という希望に加えて「暗いところでもフラッシュ無しで撮影したい(=高感度でもキレイに撮影できるカメラがほしい」ということであれば、もはやこのカメラ以外を選ぶ理由がなくなります。それくらい高感度に強いです。このカメラを持つ人はみな総じて「ISO12800まで普通に使えるので感覚がおかしくなる」と口を揃えます。ちなみに月の光くらいがあれば、まともに撮影できるほどの感度になります。

また、他の3機種がAPS-Cという方式なのに対して、本機はフルサイズ。簡単に言えば懐の深さが違いまして、画質を追い求めたりするのであれば、表現の幅が段違いに変わります。レンズはフルサイズ対応のものしか使えませんので、選択肢としては減りますが、レンズの性能を100%引き出せるのもまたフルサイズのみ。難しいところです。

ただし!前述のとおり値段は今回の比較対象の中では飛び抜けています。他のものが数万円〜10数万円で手に入るのに対し、本機は30万円くらいが必要です。ですから、このカメラの価値と値段と機能に納得できる時のみ、購入するのが良いのでは無いでしょうか。そしてそんな人はこの記事読んでない気がします(笑)。また、人によっては「いつかここに来るのだから、さっさと買え。そのほうが支出は総合的に少ない」という人もいます。僕もこの意見には半分くらい賛成です。

最後になりますが、冒頭の表をHTMLでも用意しました。コピペ用にどうぞ。

キヤノンのカメラお買い求めの参考になれば幸いです!

X7 70D 5D3 7D 60D
発売年月 2013年4月 2013年8月 2012年3月 2009年10月 2010年9月
記録媒体 SD SD SD+CF CF SD
有効画素数 1800万画素 2020万画素 2230万画素 1800万画素 1800万画素
視野率 95% 98% 100% 100% 96%
測距点 9点AF
(中央クロス)
19点AF
(全点クロス)
61点AF
(最大41点クロス)
19点AF
(全点クロス)
9点AF
(全点クロス)
常用ISO上限 ISO12800 ISO12800 ISO25600 ISO6400 ISO6400
シャッター速度下限 1/4000 1/8000 1/8000 1/8000 1/8000
連続撮影上限 4コマ/秒 7コマ/秒 6コマ/秒 8コマ/秒 5.3コマ/秒
ライブビューAF方式 ハイブリッドCMS AF II デュアルピクセルCMOS AF コントラスト
検出方式
コントラスト
検出方式
コントラスト
検出方式
液晶モニター 固定 バリアングル 固定 固定 バリアングル
満充電からの
撮影可能枚数目安
380枚 920枚 950枚 800枚 1100枚
本体のみ重量 370g 675g 860g 820 675g

 

 

追記:EOS 7D Mark II はどうなの?

はい、ついに出ましたね7D2。

まだ実機を見ていないので詳しい比較はできませんが、7Dよりも高感度に強く、5D3よりも連射でき、もちろんX7よりも画質が良くて、70Dより動画に強い。

いま7Dを買うなら、 奮発して7D2にするほうが良いかも?という気がしなくもありません。

詳しくはこちら。

EOS 7D Mark II がついに正式発表。オールクロス65点AFや10枚/秒連写、高感度ISO強化の正統進化でまたも名作の予感 | エアロプレイン
https://airoplane.net/2014/09/16/eos-7d-mark2.html

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D Mark II EF24-70L IS USM レンズキット EF24-70mm F4LIS USM付属 EOS7DMK2-2470ISLK
B00NM0X2R8

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。