SONY α7 II はボケ撮影も絞り込み撮影もプレビューで楽々 #アルファアンバサダーモニター
2カ月弱借りていたSONY α7 II のモニターも今週でお終い。今回はいつものキヤノンの一眼レフやEOS M3とはまったく使い勝手が違うなあと感じた、α7 IIの撮影術についてです。簡単にいうと、ボケ感のコントロールを「数値」でなく「目視」で行うのがこのカメラですね。
被写界深度(ボケ)がプレビューできるα7 II
もはや言い切った感がありますが、そうなんです、α7 II最大の特徴は、ボケ感含めたできあがり画像を常にプレビューで確認しながら撮影できることなんです。
通常の一眼レフでは、ファインダーや液晶ディスプレーに映るのは、あくまでファインダーからのぞいた際の実像に過ぎません。これは単に絞り開放状態のレンズから入った光をミラーで反射してファインダーで見せているだけですから、仕組み的には仕方がないわけです。一時的にレンズを絞ることで簡易的にボケ感のプレビューが得られる「絞り込みボタン」こそありますが、絞ることでファインダーの画は暗くなりますし、なによりボケの大きさがカメラを通して見えているだけ。出てくる写真がプレビューとして見えているわけではありません。これ、残念なことにキヤノンのミラーレスであるEOS Mシリーズでも変わりませんで、いくら絞り値を変えようとも、液晶で見ることの出来るプレビュー像には変化がありませんでした。
ところがですよ!噂には聞いていましたが、α7 II は液晶でこの画がそのまま見えるわけです。
なんの変哲も無い絞り開放での撮影に思えますが、実はこれ、ボケの位置をファインダーで確認しながら慎重に決めた1枚です。繰り返しになりますが、α7 IIでは
・ボケ具合
・ピント位置とそれに伴う被写界深度の様子
がリアルタイムに確認できます。だから背景をどれくらいボカそうとか、手前をどれくらいボカそうとか、逆にボカさないとか、プレビュー見ながら調整が自由自在なんですよ。
↑たとえばこれでは、人の顔がわからないくらいにしたかったのですが、プレビューで確認して撮れば1発です。これがファインダーだと、経験則で絞りを決めつつ、場合によっては「ボケすぎ」「ボケなさすぎ」で撮り直しが発生するわけですね。
ちなみに今回は絞りと被写界深度に限ったレポートですが、もちろんホワイトバランスやピクチャースタイルを変更することによる色味の変化もプレビュー可能です。このあたりも「作品はカメラで完結させたい!」という人にはめちゃくちゃ向いてますね。
のりおのまとめ
この2ヶ月間使って思ったこととしては、これは三脚を立てて、構図を決め、じっくりと1枚を作り出すタイプの人にはとても向いているなあと。5軸の手ブレ補正は地面の細かい揺れにも対応できますので、撮影場所を選ばないところもポイントですね。鉄道とか振動を拾いがちな対象物にも向いている気がします。
ただし、どうしても電池が厳しい。またファインダーについても一眼レフに一日の長があるかなと。ということで、使い方によっては合う、合わないが出てきそうです。でもずっとキヤノンのカメラを使ってきて「やってみたかった」ということは軒並みできます。すごいカメラですね。
SONY α7IIを借りています
SONY ミラーレス一眼 α7 II ボディ ILCE-7M2
本企画では、αアンバサダーの施策にて、α7IIを2ヶ月間お借りしております。
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