ARROWS NX F-06E 端末内覧会レビュー。富士通の携帯は生まれ変わっていた!
肝胆を砕く
>懸命に物事を行う。心を尽くす。
まさにこの言葉がぴったりな、富士通が背水の陣で開発した究極端末「ARROWS NX F-06E」を内覧会にてタッチアンドトライしてまいりました。結論から申しますと、ついにガラケーやめてもいいかな、と思わされる端末でありました。
過去の反省・教訓・悔しさを全て詰め込んだ
こちらの端末、富士通にとってはまさしく勝負をかけた1台です。なぜなら、ご存じドコモのツートップ政策により、そもそも販売価格やディスプレイ面積で不利な勝負を挑まなければならないから。「日本はトップ下に有力な選手が多い」とはサッカーの言葉をなぞった笑い話ですが、富士通としてはまさに「笑えない」戦いであることでしょう。
そもそもこの状況を招いたのは、残念なことに他ならぬ富士通自身でした。新しいチップセット・プラットフォームを選択したがゆえの、バグ多発問題。発熱、電池激減、そして再起動を繰り返す端末は、インターネットの片隅にて○○と酷い呼ばれ方をするほどでした。しかし、実際酷かった現実もあると聞きます。ぶっちゃけますと、僕がガラケーから富士通のスマホに乗り換えなかったのは、その完成度に疑問があったからです。ケータイ会議以外でもすでに富士通携帯を3台購入していますが、そして昨年の8月段階で新機種発表を待てずにガラケーが壊れるという状況にも陥りましたが、そこで選んだのは、スマホの倍近くで販売されていたガラケーでした。「レンズ1本買えるよ…」と思いながら、ガラケーを買っていたのでございます。
しかし!それもそろそろ終わりそうな気がしています。それほどに今回の ARROWS は本気の端末なのです。そこには今まで苦渋をなめさせられた富士通の全てが詰められたと言っても過言では無いでしょう。まさしく「生まれ変わった」のですよ!
ハイスペックなのは当たり前。普段使いにおいても最強端末である
そもそも富士通の端末って、ガラケー時代から「変態」と呼ばれるほどにハイスペックなんですよ。ARROWS NX F-06E もご多分に漏れず、オーバーなほどのハイスペックになっています。例えばザッと挙げただけでも
・フルセグ搭載
・5.2インチ液晶
・ダイヤモンド粒子を使ったスーパーハードコーティング(ダイヤモンドタフコート)
・薄さと強度を両立するメタル素材
・実用性重視のバランスチューニング
・高音質Dolby Digital Plus搭載
・音響重視の特製卓上スタンド
・3020mAhという限界ギリギリのバッテリー
・Wi-Fiが次世代規格 IEEE802.11acに対応
・スカパープレミアムLink対応
と、見る人が見たなら「本気も本気すぎるだろ…」というスペックなんです。中でも僕が「いいねえ!」と思ったのが、ダイヤモンドタフコート。とにかく塗装の耐久性が凄いんです。ありがちな、角の塗装はがれなどもかなり緩和されていそう。
おなじ摩耗回数でも、ダイヤモンドタフコートは塗装面が残っています。数字的には従来の3.5倍の強度だとか。よっぽど酷く落とさない限り大丈夫なんじゃないか!と期待したい強さです。
ほか、以外に良かったのがヒューマンセントリック系の機能。画面を下向きにして置いたらサウンドオフ、水平な面への放置でロック、握った手での誤タッチを無効化、片手での操作の限界を超えさせるUI「スライドディスプレイ」などなど、日常的に使っていて「うわーこの機能最高だわ…」と思えそうな仕様になっています。なにより富士通担当者が「今回の端末は固まらない!リセットしない!」と宣言しているところに、並々ならぬ熱を感じました。
実際触ってみると、もはや「モッサリ」などという言葉とは無縁のキビキビさ。写真も多少ハイライトが強めな気はするものの上々な写りで、十分に及第点と思えます。富士通お得意の連射機能も健在で、処理スピードの速さをうかがい知ることができました。
ということで、これは、長らくケータイ会議に参加してきた富士通ファンとしても、一度使ってみなければいけない端末に思えます。いや、使わなければダメだろうと、魂がささやくのです。
間違いなく僕はこの端末を手に取ることでしょう。その結果どうなるかは…神のみぞ知る、でしょうか。でも予感がしますよ。大満足の、ね。
プロモーション動画も、静かに熱いです。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=dticZW0TzTI[/youtube]
発売が待ち遠しいですね…!