「立川こはる」 シェアする落語で味わったチャキチャキの女流江戸前落語 #シェアする落語
落語ってこんなに身近で面白いものだったんだなあ。
四家さんが挑戦する、落語を世間に広めるためのプロジェクト「シェアする落語」の第3回に参加してきての感想がこれです。さて、どんなイベントだったかを以下ご案内。
シェアとかそういうものとは無縁だった落語の世界
そもそもホールなどでやる興業というものは、シェアに向いていません。ああいった閉鎖空間で写真を撮る姿など見たことがありませんし、録音録画などはむしろ悪です。つまり、シェアはあくまで事後のテキストを中心とした感想でしかなされませんでした。もしくは、事前のお誘いくらい?
ところがです。シェアする落語はそんな業界のシステムに風穴を開けました。
みんな写真を撮りまくっています。その場でTwitterやFacebookに流すような猛者も。
もちろんこれは通常では考えられないこと。四家さんは、会のプログラム中に「シェアタイム」というシェア自由な時間を作ることで、このシェアされる仕組みを作り上げました。そう、シェアされるには「シェアしやすい仕組み」が不可欠なのですね。シェアする落語ではシェア可能な範囲が明示的に表されているので、みなさん不安無く、グレーなアクションもなく、のびのびとこの会のことをシェアすることができました。
想像を絶するチャキチャキな江戸っ子
さてさて、この日の主役は、チャキチャキの江戸っ子でそのべらんめいが特徴と噂の、立川こはるさんでした。最近2ツ目になったとかで、活発に活動されている落語家さんのひとりだそうです。
>身分は(見習い、)前座(ぜんざ)、二つ目(ふたつめ)、真打(しんうち)からなる
身分は(見習い、)前座(ぜんざ)、二つ目(ふたつめ)、真打(しんうち)からなる
こちら立川こはるさん。とても小柄な方ですが、どこに!?というくらいパワーがあります。
そして本当〜〜にべらんめい口調。うちの奥さんも江戸っ子ですが、とんでもございませんレベルで違いました。これは生まれつきなのかなあ。なにしろすごかったです。切れがいい。江戸の頃ってこんな落語家さんばかりだったのかな。
シェアタイムの裏話も面白かったです。立川の一門はわりと落語会でも異端児だとか、知りませんでした。そもそも立川こはるさんがソーシャル嫌いで、自分ではぜんぜんやってなくて、でもこのイベントの意義はわかっていて参加してくれたってのが心意気ですよね。
聞けばこはるさん、バリバリの理系エンジニア系の大学に通われていたとか。確かにその片鱗は見え隠れしていて、自分に対する厳しさや、ロジックでの考え方などはどこかの研究室を見ているようでしたよ(笑
ということで、落語って面白い!と素直に思えるイベントでした。写真があるとレポートしやすくてとてもいいですね。次のシェアする落語も今から楽しみです!!!