CANON PowerShot N は表現の幅を広げてくれる次世代カメラだった
キヤノンから発売された、久々にヤバいカメラ「PowerShot N」。上下左右のないフォルム、上下どちらからでも押せるリングシャッター、カメラ側の意思で自由に撮影される6枚の写真。そのどれもが刺激的で、新しい。
ということで、1週間ほど使ってみた感想と作例をいくつかご紹介します。
箱にもただならぬ気合いを感じる
これだけキヤノンのカメラを購入していると、箱も「まあいつものやつ」というのがわかるわけですが、このNはちょっと違っていました。
まず、箱がかわいい。なんだこれ。ビンテージブラウンだけこれ、なのかなあ。と思ってアスカさんのところを見たら同じ箱でした。
>キヤノン「PowerShot N」、開封の儀!ボディがめっちゃカワイイ! | め~んずスタジオ
さて、どんどん開けていきますと、さらにかわいい箱がでてきます。
「このたびは、PowerShot Nをお買い上げいただきまことにありがとうございました。」という紙も入っていました。この辺りは通販限定にしたところが出ていますね。相当興味をもってくれた人しか買っていないでしょうから、このお礼状はグッときました。
さて、ご覧の通り箱もかなりかわいい。
こちらジャケットとストラップの箱。ジャケットを交換するだけでかなりイメージかわるのが見て取れます。
ビンテージブラウンセットはストラップが特殊仕様になっておりまして
こんな感じの皮制になっています。ジャケットはストライプのタイプですね。
あけるとこんな感じに、簡単な使い方が書いてあります。バリアングルを生かす方法だとか、シャッターの押し方だとか。基本はこれだけで使えますからね。
>CANON PowerShot Nを見て、コンデジの進化に想いを馳せる(from IXY DIGITAL 200)
さて、開封の義はこれくらいにして、実際屋内外で使ってきてみましたので、何点か作例を紹介しますね。
PowerShot N 作例集
まず最初に簡単な本機の特徴を説明しておきますね。Nでは、1枚撮影すると他に5枚が同時に生成されるクリエイティブモードが備わっています。実例を見て頂いた方がはやいので、以下ご覧ください。
例えばこのショット。1回シャッターを押すとどうなるかというと、以下の5枚が続けて生成されます(通覧しやすいよう小さいサイズではりつけています)
PowerShotNはフィルターや構図を変えながら1シャッターで6枚の写真を作るのだけど、その内訳を簡単に。上記、実は1回のシャッターで3連続の撮影をしているんです(それぞれシャッター1~3と呼びます)。できあがりの1枚目はシャッター1でノーマル(そのまま)。2枚目はなぜかシャッター3でフィルターがかかっている。3枚目はシャッター2でこちらもフィルターがかかっています。2枚目3枚目はまれに若干の構図変更も行われるようですね(トリミングしているのかな?)。4枚目はシャッター1に大幅なトリミング&フィルターをかけていることが多いみたい。5枚目も同様。4枚目と5枚目ではフィルターの傾向が違うのでなにかルールがあるのかもしれません。6枚目はシャッター1にフィルターのみかけたものが出てくるようです。
基本的には元画像に対して構図の変更(トリミングなのかな?)とフィルターをかけているみたいですね。
この辺り、構図を基にカメラのほうで判断しているそうなので、もしかしたらパターンがいくつかあるのかもしれませんが、とりあえずいま発見したパターンはこんな感じです。基本的には偶然の出会いを楽しむカメラ、というのが正しいかも。想像を超える写真もたまに出てくるのが面白いんですよね。ということで、以下作例を。
しっくり来すぎて、シーンをわかってトリミングしているのかな、と錯覚することさえあります。
↑2枚は同じシャッターですが、後者なんて自転車の彼らの位置がわかってトリミングしているとしか考えられないんだよなあ。どういった仕組みなんだろう。
ということで、「記録する」「作品を作る」とはまた別のベクトルで撮影を楽しむことができるガジェットなのは間違いありません。10回くらいシャッターを切ると、1枚は驚くような写真がある印象ですね。
個人的には、このカメラを使うと自分の常識やクセからはかけはなれた写真ができるので、なんだか誰かの写真を見ながら勉強しているような錯覚に陥ります。自分の表現の幅が広がる、そんな印象を受けますね。だから初心者のかたも面白いとは思うのですが、ある程度知識があればあるほど使って楽しいカメラであるように思えました。
引き続き使っていきますので、またレポートしたいと思います!