五島列島福江島を電気自動車でぐるりと1周(前編)日本でもここでしか見られない空 #長崎しまレポーター
長崎しまレポーターとして五島列島の福江島に行ってまいりました。実は今回のメインテーマは「電気自動車」でありまして、島のほうで用意してくれた電気自動車を使いつつ、名所を巡るというのが今回のミッションでありました。
ということで、いっしょに回ってみましょう!
今回の相棒はこいつ 三菱 i-MiEV
だいたい満充電から120km走れる小型サイズの電気自動車です。
いけす割烹 心誠
まずは五島市観光協会観光交流課の若菜さんとお昼を食べに行きます。慣れない車で若干ドキドキ。電気自動車ってトルクがずっと一定でかかるので、なんだかおもちゃみたいです。港からほどなくしてお昼の場所、いけす割烹 心誠 に到着。
この日のランチは、その名も「びっくり弁当」。たしかにこの巨大さにはビックリだ…。なんだこれw
蓋を開けるとこんな感じで懐石弁当になっていました。丼物かと思ったのでドキドキしたけど、ご飯と汁物は別に提供されて一安心。そりゃそうだ。それにしても豪華です。刺身の鮮度がたまりません。どの小物もちょうどいい味付けで、これなら関東にあっても流行りそう。
五島観光歴史資料館
さて、この日も予定が盛りだくさんなので次へ。福江城跡にある五島観光歴史資料館へ。城跡ということでお城っぽいつくりの建物です。この隣にも同じような建物があって、そちらは図書館でした。
残念ながら中は撮影禁止だったのですが、映画で五島の文化・歴史を理解できたり、展示物がたくさんあったりしました。もっとも気になったのは「バラモン凧」ですかね。ちなみに入り口にはゲーム形式で島の文化を学べる筐体が。これは遣唐使ゲームです。
武家屋敷通り ふるさと館
資料館から車で5分ほど走ると、ふるさと館です。こちらの周囲には伝統的な武家屋敷通りがあるとのことで、そちらが見所です。まずはふるさと館の中をちょっとだけ見学。
武家屋敷風の建物に、簡易食事処やバラモン凧づくり体験所などがあり、なんとも雰囲気の良いところです。
この建物でもなにか行われるのかな?
これが噂のバラモン凧。なんでも甲冑武者が鬼に頭から食べられそうな所を、背中側から描写したところだとか。島では子供が生まれると贈る風習があるようです。
お土産で売ってたステンドグラス風しおりがとても良くて、これを帰りに買っていこうと決めました。
さて、では外へ出て武家屋敷通りを味わいます。
長崎県のまちづくり景観資産に認定されています。
これが武家屋敷通り。当時の石垣が街並みに取り込まれて残っているわけです。
上に積んである石は、いざというとき投げて武器にするためだそうです。
面白いことに、石垣の中には普通にアパートやら民家があって、なんとも不思議な感覚に陥ります。
極めつけはこれ。石垣と門を残してあとは売り地。つまり門までは市の管理ってことなんですね。この中にどんな建物を作るかは、おそらく買い主の自由。これって面白い。もしインスピレーションが沸く方は、ぜひ五島市に問い合わせてみてください。
驚きの福江城跡
さて次に参りますは、武家屋敷通りから歩いて戻ってきたこの福江城跡です。先ほどの資料館とは反対側に入り口があります。お堀も残っていてなんか良い感じ。実はこのお堀、当時(いまでも?)は海水だったんです。それはなぜかと言えば…なんと、元々ここが海だったから。福江城は日本唯一の海上城で、日本に対して船で襲ってくる脅威に対しての戦闘城だったんです。かっこいい!
でも残念なことに、いまは解体されていて残っておりません。なぜ復刻しないのかは、後ほどわかりますよ。
はい、こちらでも石垣充!日本で最も新しい城ということで、石垣もスタイリッシュな感じです。
石垣を見ていると、後ろから「にゃーん」の声。おお、かわいいねこちゃんじゃないですか!
こっちだよーと散々呼んでおいて、こちらの周りをくるくるまわって、サッと軒下に歩いて行ってしまいました。かわいいこで毛づやも良かったので、地域で飼っている猫かもしれません。そういえば離島って猫が多い印象。
福江城跡に戻ります。石垣はほんとうに馴染んでいて、見てください、右手にあるのは保育園です。石垣の正面に保育園。すごいな…。
でも、本当に凄いのはこの後でした。
石垣の中にある高校!
石垣が突然開いたかと思ったら、なんと…じゃーん、そう、長崎県立五島高等学校でした。え?え?と混乱する僕たち。そう、この高校は城跡に建っているのです。なんだってー!!!!
石垣に囲まれる高校。なんだこれは…カッコ良すぎるじゃないか…。もちろん史跡なので見学自由だそうです。(学校には迷惑かけない程度で)
本丸部分には校舎が建っています!ひえーー!かっこよすぎる!校舎に行くのにお堀をまたぐとか!なんなんだこれは!
また校舎がかっこいいんだ。夕陽と秋の空に栄える校舎。標語も良くて「躍進 〜夢を紡ぐ城跡(まなびや)〜」ですよ。城跡を「まなびや」と呼ぶ!なんて、なんてリッチな高校なんだろう。日本で他にもこんな立地の高校あるのかなあ。いいなあ、城跡に高校。お堀の中に高校。いいなあ。かっこいいなあ。
ちゃんとお堀を越えたとこりには「福江城本丸跡」の表示も。
お堀を見事に生かした校舎建築。
ここまで夕陽に栄える高校があっただろうか。
うはーー!惚れるわ。
高校を堪能した後に、ペンションに移動して夕食をとりましたが、そちらはまた改めて。夜にはまだ行くところがありましたので!
五島市鬼武天文台
はい、初日の裏メインはこれ!鬼武という五島を代表する山の山頂近くにある「鬼武天文台」です。日本で最も西側にある天文台ということで、本州では見られない星々が見られるのです!
こいつでみるぜ!
参考までに、夜空はこんな。
ま、まさに星屑。こぼれ落ちてきそう…。
僕、伊豆の山中でさんざん夜空を見てきたつもりでしたが、完全に負けました。ここまで星が見えたことなんていままでなかったです。すごいよ五島…。ちなみに天文台のスタッフいわく、この日は曇りから急に晴れ間となった「奇跡の日」だとのこと。
天文台の大型望遠鏡では、M13星雲、アルビレオ、ベガ、M57などを見せていただきました。この日は僕たち夫婦を入れて3人しか利用者がいなかったため、相当サービスしてくれたそうです。ありがとう!
その後、天文台の灯りさえも消えた鬼武で30分ほど星空の撮影をして、ペンションに帰り、就寝となりました。
ということで、このレポートは凄まじく長くなることがわかったので、1日目で1記事としておきます。なお1日目は電気自動車の充電不要な感じでした。この島の大きさなら、思いのほか充電不安はないのかも?
では、また翌日(次のエントリ)でお会いしましょう。
>続き 五島列島福江島を電気自動車でぐるりと1周(後編) 青すぎる海と空と絶景 #長崎しまレポーター
1日目の参考リンク
>電気自動車100台パレード 五島市 ギネス世界記録認定 – 47NEWS(よんななニュース)
>~いけす・割烹~心誠|長崎県五島列島福江島|五島市の居酒屋としてもご利用下さい