富士通がFMVシリーズにかける想いを聞いてきた
この度、富士通さんからお声かけをいただきまして、FMVのノートパソコン「LIFEBOOK」シリーズのレビューをさせていただくことになりました。それに先立ちまして富士通の開発担当者さまたちからお話をうかがってきたので、まずはそちらから。
僕と懐かしさとFMV
最初に少しだけ昔話を。実はこのサイトをはじめた2000年頃は、モバイルノートが話題になり始めた頃でした。中でも仲間内で注目されていたのが富士通さんのFMVモバイルノート「LOOX」シリーズです。特にトランスメタの新型CPUを搭載し、AirH"(エアエッジ、いまでいうイーモバイルみたいなもの)を搭載した「FMV-BIBLO LOOX S」シリーズに注目が集まっていました。
当時、「LOOX S」といえば最先端のモバイルノート。大きさもA5ノートサイズ、軽くて持ちやすく、なにより(当時にしては)わりと安価。インターネット中毒の僕らが購入するまでにはあまり時間もかかりませんでした。だから富士通のノートには、なんとなく特別な想いがあるんですよね。そのLOOX、手放し難くてまだ手元にありますからね。
そんな当時から10年。FMVは、こだわりと情熱は残しつつも、大きな進化を遂げておりました。
富士通の目指すもの
いま富士通がかかげているのは
- Innovation わくわく感のある商品
- Reliability 安心・安全
- Human Centric 人にやさしい・役立つ
- Green Eco フレンドリー
この4つ。中でも「安心・安全」を訴えられるのはやっぱり老舗の富士通だからなのかなと。その理由は後述する「国産」というところにあるのかもしれません。開発担当者いわく「他社では通った企画も、富士通に卸す時は通らない」みたいなこともあるそうです。それだけ品質管理には厳しい基準を設けているとか。
国産へのこだわり
話を聞いていてなにより感じたのが、飽くなき「国産」へのこだわり。もちろんこのご時世、部品まで全て100%国産とはいかないでしょう。でもできる限り国内で生産し、そして組み上げとテストは完璧に国内で。このこだわりは富士通ならではなのかな、と思いましたね。とうぜん地震の影響もあったそうですが、社内で努力をし、影響を最小限にしているというから頭が下がります。
なぜそこまでして国産にこだわるのか、と言ったら、それは質を高めるためですよね。国産を手放しで賞賛するつもりはありませんが、いまのところ海外産のものより信用できる面が多いことは確か。富士通のPCは国産です、というのは強い言葉ですよね。
使ってみるとキーボードの完成度が高い
で、そんな富士通さんと話をしていると、どうもキーボードまわりの話に熱が入る。まずキーピッチは最低18ミリを軸に、SH76/Cであればなんと驚きの18.4ミリ。しかも他のキーをほとんど犠牲にしていません。実際、これを書く前に1日ほど触ってみましたが、いままで最もキーボードが打ちやすいと思っていた某社のノートパソコンと同等か、いや、それ以上かも。なんと言っても押し心地がいい。
富士通系列といえばHHKのPFUがあるけど、なんとなく彷彿とさせるような素晴らしいキーボード。実際は関係ないだろうけど、やっぱり信頼感があるよね。ちなみにストロークの深さは2.8ミリ。HHKが3.8ミリ。昨今のノートブックのストロークがかなり浅いことあって、「やっぱり打ちやすいよね」と再認すること間違いなし。HHKを自宅で使っている僕としてはなおさらです。
と、いうことでまだ数時間しか使っていないLIFEBOOK SH76/Dですが、今後も楽しみな感じです。続きをお楽しみに。