JAL機体整備工場潜入レポート(2/3) 「お客様カメラを構えている場合ではありません」
JAL整備工場潜入レポートの2回目です!
前回、↑のようなネルフ本部基地みたいなところまで進みましたが、今回はその整備工場の後半と、添乗員さん(いわゆるスチュアーデスさん)たちの仕事っぷりが明らかになります!驚異のどんでん返しもね…。
今回も超写真エントリーなのでだらだらスクロールして読んでください!
*注:本記事はJALさんとリンクシェアさんの企画にてご招待いただいたもので、通常の機体見学教室などとは異なります。
では続きから
機体整備工場内にいると、だんだんと自分の中のスケールや遠近感が壊れていきます。
人はゴミのよう(な大きさ)です。
さて、前回話題に上っていた、引退間近なジャンボのところまできました。近寄るとかなーりつぎはぎっぽくなっているのがわかります。わりとヒビみたいなのもあったり(安全なレベルでね)。
767-300 JA8364
表面的なものは全てはがしてあって、金属むき出しです。…萌える…。
酸素ユニット。
シートも内側はこんなです。
天井裏も丸見え。
コクピットには謎の赤札が大量に!
エンジンもバラし中。
整備用タラップも飛行機に合わせて組み立て式のようです。
Surface Seal
これだけ見ると新幹線かウルトラセブンみたい。
渾身の力で穴を開けています。
靴で機体を傷つけないようにカバーが。当然安全靴だからね。
こんな感じの整備内容でした。
次はとなりのガレージへ向かいます。
あれ、あんな萌える工場が隣にあったのか…メモメモ。
あのくぐるところの真上を歩いていました。
となりのガレージでは別の整備が
こっちのガレージ(というか格納庫=ハンガー?)は見学の人が多かったですね。
JA8365
JA8377
真後ろから。
イヤン。
工場内の移動は自転車が中心。流し撮りしてみた。
外では離着陸が見学できるらしいけど、今回は時間の都合でパス。
電源設備のある位置と電圧。
例のハリガネ中。
これに使うのか!重要じゃん!
ということで整備工場はここまで。次は添乗員さんのお仕事を勉強します。
スチュアーデスのお仕事!
ここでは主に
- 客室乗務員の安全への取り組み
- JAL発 Time is eco 宣言
について説明を受けました。
乗務員には、保安要員とサービス要員がいるのだとか。そもそもこれを知らなかった。
新人訓練スケジュールはこんな感じ。
酒についても覚えるし、
当然英語もね。英語なんて毎日毎日なんで、うなされるくらいだとか。
いかなる環境でもクオリティの高いメイクをするためのテクを身につけたり。資生堂さんがバックアップしているそうです。
もちろん機内での緊急事態にも対応…
ス「おきゃくさまー!?」
皆「えっ」
ス「おきゃくさまが息をしていません!」
ス「オールコールお願いします」
ス「お客様へのファーストエイドを開始します!」
ス「AED準備完了!はなれて!」
ドンッ
胸骨圧迫30回ごとに、酸素を2回送ります。
ス「お客様、カメラを構えている場合ではありません!」
ス「手伝ってください!!!」
ええええええええええ
ス「あなたは胸骨圧迫して」
ス「あなたは酸素をお願い」
ス「いちとーにーとーさんとー…(30回数えます)」
これ、けっこうハードです。倒れているお客様の名前は「アン」さんと言うのですが、かなりガッチリ作られていて、ちゃんと押さないと圧迫できません。なんでもお客様が意識を取り戻すか、医師が死亡確認をするか、どちらかにならない限り止められないのだとか。だから6時間やり続けることだってあるそうです!すげえハード!
ス「いちとーにーとーさんと…あ、待ってください、お客様が動きました!」
ということで緊急事態訓練も完了です。みな、あせだく。
人命を救うってのはハードな仕事なんだなあ。そういえば、JALのこういった緊急事態訓練は国内でも有数のプログラムになっていて、他社や他団体が見学にくるそうです。すげえ。
そういえば「アン」さんのお友達が楽天で売ってましたw
あとはJALが「提示到着率」世界1位だった、というお話。定時に着くことで燃料を節約でき、エコにもなっているそうです。
他にも実習の様子を撮影したビデオを見せていただきました。もう完璧な体育会系。声だしなんかもあります。そりゃそうだ、一挙手一投足に人命かかるんだもんね。花形職業かもしれないけど、それを支える技術はそうとうに大変なものがあるのだと感じましたね。
そしてシミュレーターへ…
ということで、あとはシミュレーター講習を残すのみとなりました。
シミュレーターって席の前に画面があってでしょ、なんて思っていたらね…。
えっ
えっっ
これ、NASAとかでも採用しているようなちゃんと「G」のかかるスーパーシミュレーターじゃないですかああああああ!!!!!!!
これが体験できるということでテンションがダダ上がりになります。
気になるシミュレーターの内容は、中身は…次回に続く!
全3回の記事になっています
- JAL機体整備工場潜入レポート(1/3) 〜働く男たち!
- JAL機体整備工場潜入レポート(2/3) 「お客様カメラを構えている場合ではありません」
- JAL機体整備工場潜入レポート(3/3)〜スーパーフライトシミュレーター ここはJAXAかNASAかいな
なお、このレポートの写真は全てキヤノンのEOS 7DとタムロンのB008の組み合わせで撮影を行いました。タムロンはお借りしてレビューをしている真っ最中です。
タムロン 18-270mmF3.5-6.3 Di2 VC PZD B008
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