WISH2010公式実況担当による個人的まとめ

2010/08/29イベントレポートservice,twitter,web,WISH,イベントレポート,レポート,ロケタッチ,日本

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面白くて元気があるサービスを応援しよう!というイベントのWISH2010にて公式Twitter実況を担当しました!ということでTwitterをまとめようかなーと思ったら既に作ってくれている方が!素晴らしすぎる…。

なんで、方向転換してゆるーく個人的まとめみたいなものを作りましたよ。

パネルセッション

「日本のウェブはいかにして世界を目指すべきか」というセッションでしたね。パネラーはグリーの田中さん、ミクシィの原田さん、デジタルガレージの枝さんでした。ファシリテーターはおなじみAMNの徳力さんです。

細かい話はTwitterまとめを見ていただければわかると思いますので、かいつまみます。

結局日本のサービスが世界で戦うときに大事なことってのは、僕の理解ですと

  • 日本でウケないものが世界でウケるわけがない
  • ビジネスモデルとか、後でいい
  • 起業=バンザイアタック…みたいな日本の環境を変えないと

という3点に尽きるのかなーって思いました。

日本でウケないものが…というのは本当にそうだろうと思います。僕もイベントやるときに気をつけているんですが、内輪にさえ楽しんでもらえないようなイベントに多くの人を誘ったところでダメだろうと。身近な人をないがしろにしたイベントなんて楽しくもなんとも無いんですよね。結局自分が「この人ならこうすれば楽しいだろう」とわかる範囲に向けて作るってことが大事で、わかる範囲を少しずつ広げていけば良いだけなんだろうなーって改めて確認することができました。

ビジネスモデルとか後でいいってのはTwitterとかmixiがすごく良い例で、原田さんの「これだけ(ユーザの)人数集まっているんだから何とかなるとは思っていた」という趣旨の言葉が全てかなと思いました。時としてサービスは「常に最高のものを提供しなければいけない!」という思いに陥りがちですが、大変なときはユーザに助けてもらえばいいんです。みんなそのサービスが好きで集まってきているわけですから。サービス提供者は神じゃない。もしお客様が神様だとしたら、神様に創造(想像)してもらうのは十分にアリです。アリなはずです。

起業がバンザイアタックってのは…ねえ。日本で会社作って運営してくってのは厳しいですよね。日本は足の引っ張り合い文化だから、応援されたり支援されたりってのがあまりにも少ない。でもこういった場で田中さんや原田さんがそう言ってくれるってことは、今後には期待していいのかな(笑

とりあえず日本発のスーパーサービスを生み出すには日本企業(もしくは富豪・投資家)の後押しが必要だってことじゃないですかねえ。

関係者のアカウント系

プレゼンターセッション

次はプレゼンターセッションです。ささっとまとめますね。

1.Twitter 解析ツール「TwiTraq」

いつも仲良くしてもらっております 閑歳さんのプレゼンでした。

TwiTraqは解析ツールってことで、見えないものを可視化するための道具ですよね。普段Twitterだと自分の発言がどれくらいの人に読まれたのか確認しにくいんですけど、Twitraqではなんとなくの指標が出てくるので助かります。あとRTとか@とか全部まとめて確認できるのが便利ですね。

wish2010 twitraq

こんな感じね。

2.デコもじ

デコもじは特殊なJSを設置して適当なセレクター(タグ)で囲むと特殊なフォントで文字が表示されるぜ!という、もうこの本文お読みの皆様はお分かりですよねってサービスです。トライアルだと無料でお試しの中から1フォントだけ利用可能。うむ、たまに目を引くためには十分使えるんじゃないですかねえ。これ、Web制作会社にライセンス発行するといいんじゃないかなあ。 とりあえず u タグつかってしまったので下線になっていてごめんなさい。

3.ソーシャル翻訳コニャック

これ好きだなー。翻訳者と翻訳依頼者をつなぐサービス。なんと言っても安い(0.3円/文字)、はやい(平均で回答まで30分)うまい(評価システムで内容を担保)ってのがいいよね。すでに47ヶ国語に対応しているし。定額制もはじまったみたいだし、個人が自分のブログを英語化してミラーリングしたら流行ったりするんじゃないかなあ。いや、ねらい目は中国語化かな。ちなみに安いウマい早いってのは吉野家的イメージだけど、これって吉野屋が職人的店員を量産することで実現していたんだよね。この3点を訴えかけるとき、大事なのは人なんだよなー。(このサービスに関するウマいは僕が勝手に追加しているけど)

4.ブクログのパブー

けんごちさんがプレゼンしてました。ブログを書くように電子書籍を出版できるってのはすごいよね。ブログを書くように電子書籍を出版→話題に→紙の書籍が出版→有料ブログ開設、みたいなまったく逆の流れを期待してしまう。

ちなみに実況時に何度か「ブクログのバブー」と打ってしまった気がする。申し訳ない…。

5.ライフパレット

患者の闘病体験を社会的資産に、という理念にはおおいにうなづけます。僕も心疾患やら代謝異常やらを持っているわけですが、闘病記ってあんまりないんですよ。当然助け合いなんかも無かったんですが、実はそこを今までフォローしているのはmixiなんですよね。mixiの疾患系コミュニティってわりといいんですよ。

それをサービスで特化してやろうってところはアリだと思います。もうちょっと疾病の範囲を広げて、大きな「怪我」にも対応してくれるといいなあ。靭帯痛めたとか、こういうのってスポーツやる人にとって死活問題なんで。

6.カーリル

実はNIIにいたこともあって図書館+インターネットってのは相当に興味があるんですよね。カーリルは「こんなサービスできたらいいよね」と話していたものがそのまま出てきたんで驚きでした。ちなみに作者の洛西さんは「紙copi」の作者だったってことでビックリした。

7.AQUSH

お金を借りたい人と貸したい人をつなぐってのは、日本だとグレーっぽく見えるけどとっても大事なことですよね。日本は銀行が搾取できるように出来すぎだからなあ…なんて言ったら怒られそうだけど。ずっとお金で苦労してきたのでこういったサービスには思うところも多いです。

貸す側としては投資としてもありなんだろうなーってすごく感じました。最小いくらから貸す側になれるのかなあ。あと身元調査でブログやらWeb活動やらをチェックするってのは今風で面白かったですね。そういうの大好きなんで、調査員になりたい。マジで。

8.TwitNovels

Twitterで小説を作れるというより、みんなで寄ってたかってサウンドノベル的多重同時展開小説を作ることが出来る…ってほうが理解が良かったかなあ。この方式、ストレートに小説なんかじゃなくて、もっと別のことに使えるようにしたらグググッと魅力が倍増する気がするなあ。なんに使えばいいんだろう。規約文書作りとか、マニュアル作成とかかなあ。ちょっと違うかなあ。

9.ガラポンTV

これは欲しいと思った。3万円程度で、ワンセグながら全チャンネルを24時間録画し続けるって今だからこそですよね。ただワンセグってのがなあ。買って家に持って帰ってワンセグ入らなかったら泣けますね。先に携帯で確認しろってことか。12セグは使えないのかな?API公開してみんなで作ろうぜ!ってのは応援したくなるので良いですね。

10.食べレコ

グルメ出版物に特化してiPhoneと連動させたってのは特化型ビジネスとしてすごくキレイだなって思いました。願わくば、これが普通の携帯電話で使えたならなあ…と。グルメにお金を使うユーザ層とiPhoneのユーザ層がそこまで被っていないように思えるんですよねえ。というか、単に僕が使いたいだけかも(笑

11.カクー

衝撃極まりなかったサービスはやっぱりカクーですね。これはすごいもんなあ。パワポでちょろちょろ図を描くのがアホらしくなりますよ。複数人で作業できるってのもいいですね。発表用ポスターの骨子を遠隔地のメンバーと作る、みたいな役割にも適していそう。いろいろなことに使えそうなので実は一番期待しています。あんまり言語依存していないし、絶対に世界で使ってもらえると思います。個人的には大賞あげたかったですね。

12.Togetter

もう説明不要な気がします。2chまとめブログ的ポジションが1つのサービスで完結しちゃってるって、すごいことだと思うんですよね。まとめ系サイトが流行っている今だからこそ尚更です。見せてもらった限りですが、インタフェースもすごくいいですよね。おそるべし。

13.CEREVO

ご存知Cerevoの新作は…既存のビデオカメラがUstマシンになるという驚きの製品でした。製品内部でアップスキャン&デジタル変換して送ってくれるってことなのかな。製品自体の設定はやっぱ無線LAN?とにかく色々と気になりました。動画の撮れるデジカメが使えるようなら買うかもしれません。

14.みんなで創る参加型オンラインショップ「オリヒメ」

「おしい」の声で商品を作るってのは完璧な発想なんじゃないかと思いました。だってどんな製品群にも当てはまるもんなあ。あれかな、複数人が関わるプロダクトより単一デザイナーの作るアパレルのほうがマッチしているってのはあるかもしれない。それにしても流れがスマートですよね。これ女子向けばかりじゃなく男子向けでプラモデルとかやったらすごい盛り上がるのでは…。

15.ロケタッチ

今日出てきたサービスの中で一番使っているといえばロケタッチ。面白いよロケタッチ。 ロケタッチについては既にエントリ書いているのでそちらをご参照いただければ

佐々木さんは受賞できなくてヘコんでたみたいだけど、流行ったもん勝ちですからね。そのポジションには今一番近いんじゃないでしょうか。これからどんな風に展開していくのかが大変気になるところです!

広瀬香美さん

プロってすげーや!ということで ツーショット写真とってもらっちゃったwありがとうございました!今後はネットファンクラブ的なものを作ってそちらでも活動されるそうです。さすがだなあ。

WISH2010まとめ

とりあえずレポート書いてみて思ったのは…みんなTwitterやってるなーってことと、今風なサービスが慶応から出てくることって多いんだなーってこと。慶応がどんな授業やっているのかすごく気になりました。あとTwitterのアカウント探すのは結構大変でした。

個人的にはカクーとロケタッチを推したいところです。他のサービスも素晴らしいのですが、特に…ということで。

いやいや、本当に皆様ありがとうございました。なおレポートで理解違いしている部分などがあればTwitterからご指摘ください。僕のアカウントは

こちらです。よろしくお願いします。

ではでは、また来年もできることを祈っております。

関連リンク