豊島屋の鳩サブレーが驚くべき進化を遂げていた件
定期的に鳩サブレーを缶で送っていただき食べる機会があるのですが、今回驚くべき発見があったので、忘れないうちに報告しておきたいと思います!いったいどこまで進化するんだー!鳩サブレ…恐ろしい子ッ!
鳩サブレーを買った時の悩み
鳩サブレー、おいしいですよね。僕は頭からまるかじりにすることが多いのですが、時にはしっぽから行くのもおつです。袋の中で割ってから食べるのもありですよね。皆さんはどうしていますか?
そんな鳩サブレーを買った時の悩みと言えば、たとえ缶で買ったとしても、持って帰る途中で割れてしまうこと。特に尻尾が割れることが多かったように思います。これは、袋の中で鳩サブレが動いてしまい、尻尾の部分に力が加わることで割れていたんだろう、と思われます。
割れてしまっている鳩サブレーほど悲しいものはありません。この世には、割れていない鳩サブレーと、割れてしまった鳩サブレーの2種類しかないのです。
たった一つの工夫が、鳩サブレーを割れない体に!
鳩サブレーは歴史のある由緒正しき食べ物。豊島屋のサイトによれば、鳩サブレーの誕生は明治30年ごろまでにさかのぼるそう。
もともと、鶴岡八幡宮を崇敬していた初代は、八幡さまの本殿の掲額の(八)の字が鳩の抱き合わせであり、境内に一杯いる鳩が子供達に親しまれているところから、かねて「鳩」をモチーフに何かを創ろうと考えていました。そこにサブレー・三郎のヒラメキが来ました。あたかも八幡太郎義家、源九郎義経のごとく、鳩三郎(鳩サブレー)となったのです。鳩サブレーのネーミングには、こんないきさつがあったのでございます。
今日もなお変えることなく使っております鳩サブレーの抜き型の原形のデザインも初代がこの時創ったもの、そのままでございます。
かくして「鳩サブレー」は生まれ、初代は意気揚々とこの新作を焼き続け店に並べ…
なんて「鳩の形」に関する逸話もあるみたい。鳩の形は鳩サブレーのキモなのです。それならば、なおさら形を崩す=割れさせるわけにはいきません。
そこで生み出されたであろう工夫が、この圧着です。
この尻尾のちょっと下の部分に注目して下さい。いままでフリースペースで尻尾が動き放題だった空間を、1箇所圧着することで見事に制限しています。いったいいつからこんな賢い包装になっていたんだろう。
これにより、缶の中の鳩サブレーも割れなくなったのでしょう。今回受け取ったサブレーにおいては、1つも割れていませんでした。今、鳩サブレーは恐るべき進化を遂げたと言っても過言ではないかもしれません。こういった小さいけれど気の利いた工夫、大好きです。
地味ながらも、その形を守るために進化を続ける鳩サブレー。これからも定期的に食し、その進化を追い続けてみたいと思います。
鳩サブレーの購入はこちらから
…鎌倉の食べ物だったんだねぇ。
追記
ちょっと調べてみたら、少なくとも2006年の5月にはこの圧着包装が存在していたみたいですね。まったく気が付かなかった…。
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