ルンバは知性を獲得した!?見て判断できる ルンバj7+ には正直いって「任せられる」

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このブログでは「アイロボットファンプログラム」に参加しておりまして、先日より新型のルンバ「j7+」をモニター使用させていただいております。

すでに運用から2ヶ月も経過し、はっきりいって「いま所有しているルンバ960からルンバj7+乗り換えよう」という気持ちがMAXまで高まっています。同じルンバですが、まったく違う性能、便利さをそなえてしまっておりました。

もちろん完璧ではなく、正当進化が故にまだ受け入れられない、そう愛くるしいポケモンが進化してしまったがゆえにゴツくなってしまった・・・的な部分もありますが、総じて「やっぱり進化すげー!」という感想が先行しますので、そこんところ、解説しておきますね。

これまでのルンバの使い勝手をおさらい

まずは手始めに、我が家がずっと使ってきた「ルンバ960」の使い勝手についてまとめておきたいと思います。

まずルンバ960は購入当時である2016年の上級モデルで、最上位機種のルンバ980に比べ吸引力で少し劣るものの、その他の機能はほぼ同じという、機能としては不足のないモデルでした。

何より素晴らしかったのが、カメラが搭載されていることと、スマホ連携が可能なことです。カメラはルンバ上部に設置されていて、室内における現在位置や部屋の形などを認識することに使われていました(注:なのでルンバ960をはじめ、これまでのカメラは障害物をよけるためのカメラではないのです)。

またスマホ連携では、Wi-Fiで常にルンバの動向をチェックすることが可能でした。これは、掃除のスタート、終了だけでなく、部屋のマッピングやルンバのメンテナンスについての「報告・相談・連絡=ホウレンソウ」を可能にしたということで、ロボット掃除機であるルンバに対して特別な感情がわいてきてしまうほどに、ルンバをかわいく、頼もしく感じてしまう理由となっていました。

一方でルンバをかけるためには、ある種のルーティーンが必要でした。その最たるものが、部屋の片付けです。基本的にこれまでのルンバは960も含めすべてが「バンパーで触れることにより障害物を知る」というシステムになっています。つまり、障害物に接触することでその障害物や壁を認知するようになっているわけですね。ですから、ルンバが触って動いてしまうような軽い障害物や乗り上げて巻き込んでしまうものは、先だって排除しておく必要がありました。たとえば子供があそんだおもちゃなどはその最たるものですし、電源コードなども乗り上げて巻き込んでしまう恐れがあったので、丁寧に隠しておく必要がありました。

この一連の作業のおかげで、ルンバをかけるために部屋が片付けられたのは確かなのですが、ルンバをかけることに対するハードルが上がっているのも確かでした。忙しい朝にはけっこう大変なことですし、なにより毎日・・・は難しいですよね。

また、ルンバをかけ終わった後には、ゴミを捨てるというルーティーンもありました。ダストボックスはいっぱいになるとアプリでお知らせしてくれるわけですが、この作業は毎回やることで「今回もこんなにゴミを吸ってくれたのか・・・!」とルンバに対する敬意の念を生じさせる原点にもなっていたので、我が家にとっては重要なことでした。その際、誤って吸い込んだレゴも発見できるので、一石二鳥です。

ちなみに当初はゴミ箱にすてていましたが、ハンディ掃除機でダストボックスを吸う!という斜め上の方法を思いついてから、だいぶ効率化されました。センサー部分も毎回掃除できるので、ルンバのメンテナンスとしては最適であった気がします。

このように、さすがに5年以上もルンバを使ってくると、その機能を最大限に生かせるようなハウツーがたまっており、正直なところ、ルンバ960に対する不満というものは特にありませんでした。

が、だめですね。最新機種、特に大幅な進化を遂げた「ルンバj7+」はルンバ960を物足りなく感じさせてしまうには十分な進化を得ていました。

もはや運転手がいるんじゃないか、というj7+

僕が事前発表会で見聞きした、ざっくりとしているルンバj7+の特徴は以下でした。
・前面カメラと新型CPUにより認識率がアップ、障害物がなんだか理解した上で「避ける」
・マップ作成機能もパワーアップ。部屋ごとに名前をつけて、どの部屋を掃除するかなど指示可能
家具も認識するので、テーブルの下、みたいな指示が出せる
・レポートが超パワーアップ。掃除中に見つけた障害物は、次回以降どう対応するか相談される
・新設計のクリーンベースにより、ルンバ内にゴミがたまらない上、コンパクト設置を実現

もうこれだけでもおなかいっぱいというくらい、わかりやすくて便利そうな機能ばかりなのですが、これらを実運用してみたらどうなるのか、がここからのお話です。

まず障害物を認識して避ける機能です。はっきりいって、これはものすごかったですね。いじわるとして、1回掃除したところにスリッパを置いてみましたが、触れることもなく簡単に避けていきました

基本的に避けられるものは、事前に学習済みアイテム(ペットのフン、コード類 、スリッパ、靴下、靴、衣服・布類/ 2022年4月時点、回避する障害物は順次アップデートされます)。とはいえ、運用においてはルンバが稼働時に見つけた物体を、掃除終了後に「レビュー」としてアプリ経由で送ってきまして、それに回答していくとさらなる学習がなされるようです。こちらはアップデートに期待ですね。

このように、最新のルンバは自分でものを認識して、考えて、そして相談をしてきます。以前から「ルンバのホウレンソウ(報告連絡相談)はすごい!」と言い続けてきましたが、今回の最新型では来るところまで来たな、って感じがありますね。

アプリとの連携も完璧で、ルンバを何回か走らせると宅内のマップを作ってくれますから、そこにアプリで部屋名や区切り位置、入場禁止ゾーンなどを作っていくと・・・ルンバへの指示書が完成するわけです。

我が家の場合はリビングを食事する場所の「リビングルーム」と子供が遊ぶ場所の「プレイルーム」にわけていますので、プレイルームだけを掃除したり、食後にリビングルームを掃除したり、というピンポイントな使い方が可能になっています。

ベースから遠い場所の掃除を依頼した場合は、現地までブラシを回さず、また障害物も避けつつ進みます。その姿は、運転手が乗っているのではないかと錯覚するほどスムーズ。このあたりはぜひ皆さんにもお試しいただきたい感動ポイントです。

個人的にツボだったのは、クリーンベースからルンバの出撃スタイルが変わったこと。クリーンベースの設置できる面積があれば、こんなギリギリでもルンバのホームにできます。素晴らしい。

 

唯一の不満点は・・・掃除量が見えないこと

さて、そんなこんなでほぼ満点くらいの高評価なルンバj7+ですが、たった1つだけ不満点があります。それは「掃除量が見えない」ということです。

これはもう完全に好みの世界ですが、コレまで使っていたルンバ960では、ダストボックスにゴミがたまりそれを捨てる必要があるため、1回のルンバによりどれくらいのゴミが取れたかを目視で確認することができました。面倒な作業ではありますが、たくさんゴミが取れている目視作業が、ルンバをかける満足度やモチベーションにつながっていたのは間違いありませんでした。時折吸い込んでしまう小さいレゴもこの段階でサルベージできました。

ところがj7+では、 掃除のたびにクリーンベース内の紙パックへとゴミが吸い取られます。そのため、ルンバが何をどれくらい吸い取ったのか確認する術がありません。おそらく大半の人にとってはこの機能が「歓迎すべきもの」だと思うのですが、仕事量を確認することでルンバへの信頼を重ねていた我が家にとっては、この部分こそが「なんとかしてほしい」という点でした。掃除量のレポート作ってくれるだけでもいいんだけどな。

ということで、時代はサブスクへ

ということで、最後は些細な不満点を書きましたが、基本的にj7+には大満足。そのため、返却後はサブスクによって本格導入をすることになりました。おおよそ4,000円/月でj7+が導入できます。

このサブスク、基本的には3年使って所有となることが前提で語られているようですが、最も良いのは、1年半ごとくらいで新しい型番のルンバに乗り換えられること、だと思っています。いちど所有してしまうと、あまりにも感情移入してしまうため、手放すのが難しくなります。まさに我が家ではルンバ960こと「Roombalion(ルンバリオン)」の処遇を決めかねているところです・・・。

ということで、借り物のj7+は一旦お返しして、新たなj7+を工面中。到着しましたらまたレポートしたいと思います。

参考リンク:

アイロボットファンプログラム

ルンバj7シリーズ

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。