小学生のランドセルに入れておくGPSならこれがベストでは?「みてねみまもりGPS」

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今年から息子が小学校に進学しました。小学生になると、これまでの保育園と違い、登下校が必ずしも大人といっしょというわけではなくなるなど、目の届かないタイミングが増えてきます。そこでGPS系の見守りガジェットを導入しよう…と思い、いろいろと吟味して導入したのがこちら「みてねみまもりGPS」です。1ヶ月使ってみて良いところも足りないところもおおよそ見えてきましたので、まとめておきます。

みてねみまもりGPSでできること

この「みてねみまもりGPS」は、シンプルなGPS端末とスマホアプリが組み合わさったサービス。このGPS端末は最短で1.5分おき最長で3分おきにGPSの位置情報をサーバーへ共有します。シンプルな機能がゆえにバッテリーの持ちは(1日3時間ほどの移動かつ3分おきの通知モードにて)最長1ヶ月ほど。さらにバッテリー残量は10%単位にアプリ側で通知されるので、その点も安心ですね。生活防水 / 防塵(IP55)仕様なこともあり、ランドセルなどに入れておく限りは簡単に壊れることはなさそうです。サイズは約5センチ四方で厚さは2センチ。重量は約50gと軽くランドセルの負担増にはなりません。

この小さなGPS端末にはSIMカードが入っていて、ドコモのLTE網を使って位置情報をサーバーにアップします。この場所情報はアプリで閲覧するわけですが、このアプリが大変よくできているのが、この「みてねみまもりGPS」のサービスのポイント。

位置情報は移動があった時のみGoogleマップ上にプロットされます。移動時には歩数もカウントされ、移動と歩数の履歴は1日ごとに最大3ヶ月保存されます。実際のアプリの画面を共有したいところですが、プライバシーを守るとモザイクだらけになってしまうため、「みてねみまもりGPS」の公式サイトからスクリーンショットで引用しますね。

青い丸の点が通知ごとにプロットされた位置、その点と点が点線で結ばれるので、移動履歴は大変に見やすいですね。現在位置は自由に設定できる子供のアイコンで表示されます。

このGPS端末は上記のとおり位置情報(正確には加えてバッテリー残量)のみをサーバーに送り続けるシンプルなもので、音も出なければ(充電時以外)光ることもありません。そのため、ランドセルに入れて小学校に持って行かせても怒られることは無いでしょう(あったらすみません、そんなことがあるとは思えないけど…)。

ただし機能がそれだけということは、GPS端末側から管理側に何らかのメッセージや信号を送ることはできないということも意味しています。いわゆる「PUSH型」的な通知はできないのか?いや、しっかりとそこは考えられていました。

みまもりスポットの設定にアイデアを加える

GPSから通知を送りたいときに使うのが、「みまもりスポット」と呼ばれる仕組みです。これはあらかじめマップ上に設定した円形のスポットに対して、入場・退出があった際に自動で通知が送られてくるという仕組み。例えば自宅を設定した場合、自宅を中心とした半径50〜300mの円から端末が外に出た場合「出発しました」の通知が、円の中に戻ってきた場合には「到着しました」の通知が届きます。我が家の場合、このスポットには

  • 自宅
  • 小学校
  • 学童保育所
  • 自宅から小学校へ行くルートの何カ所か
  • 小学校から学童保育所へ行くルートの何カ所か
  • 主要駅

を登録しています。自宅と小学校、学童はわかりやすいと思うのですが、その他の項目は何の為に?じつはこれ、アラートから子供の移動に異常がないかどうかを確認するためのものです。

まず自宅〜小学校間、小学校〜学童間は、基本的には徒歩移動で、ほぼ100%同じルートを同じような時間に通ります。そのため、このスポットに対する入退場は基本的に同じような時刻になります。このとき、異常なタイミングで入退場が発生したら、その通知によって途中でなにかあったということだと理解することができるわけです。このように、チェックポイントを自由かつ無制限に設定できるのが「みてねみまもりGPS」のアプリの良いところですね。

ほか、主要駅については(無いとは思いますが)子供がなんらかの理由で遠方へ行こうとしたとき、通知でわかるように入れています。当然ですが1度も通知は来ていません。でも、保険として設定しておくだけでもずいぶんと安心です。

ちなみにですが、このみまもりスポット、1つだけ設定にコツの必要なケースがありました。

たとえばこんな場合。小学校のように大きな建物内に滞在するとき、GPS端末の仕様上、端末が動いていなくても位置情報に動きが出てしまうことがあります。みてねみまもりGPSの端末は、建物内や屋根下ではGPSの電波が拾えないという制約上、周辺のドコモLTE網(携帯の電波網)を使って位置や移動を「推定」するのが仕様です。しかし、たまたま複数の電波を拾ってしまうような場所や、電波が弱い場所だったりすると、この「推定」が誤差を発生させることがあるようなんです。

我が家のケースでは、子供が小学校にいる間に、最大で200mほどの東へ西へ行ったり来たり…を記録してしまうことがありました。この場合ですが、みまもりスポットの半径を最大の300mに設定することで、(誤差による入退場を避け)無用な通知をさけることができましたので、ノウハウとして記載しておきます。

端末に不具合が出た場合はすぐに交換される

みてねみまもりGPSのサービスは、GPS端末は買い切り、位置情報の読み出しに対して毎月の課金をする仕組みになっています。そのため、まずはAmazonなどを通じて専用のGPS端末を購入する必要があるのですが、ではGPS端末に不具合が出た場合はどうしたらいいでしょうか。

我が家のケースでは、運用して1週間ほどの端末が、急に位置情報を返してくれなくなってしまいました。このような事例はアプリのレビューなどを見ると少なからず発生しているようですが、サービスの仕様上はクリティカルですよね。とはいえ、機械製品である以上、一定数の初期不良は仕方が無いものです。

ということでサポートセンターに連絡すると端末交換を提案されました。依頼するとおおよそ2〜3日程度でヤマト運輸が集荷訪問し、引き取り&新端末の手渡しが発生します。ここで重要なのは、ヤマトが集荷に来たその場で故障端末と新端末を交換しなければならないということです。宅配ボックスや置き配、コンビニ受け取りでは対応ができないので、お仕事によってはスケジューリングに苦労するかもしれません。

ちなみにこちらも口コミを見るに、端末のバッテリーが0状態になると復旧する…という可能性もあるようですが、そもそも1ヶ月も電池の持つ端末を、バッテリー0になるまで待つ…ってのは無理な気がしますんで、素直に端末交換がよさそうですね。なお端末交換すると、交換後1週間程度で旧端末のログが見えなくなりますので、ご注意ください。

学校に持ち込めて、電池が長持ちして、防水で、アプリの出来がいいGPS端末

みてねみまもりGPSのサイトにも他社比較図があるように、この需要を満たしそうな端末(サービス)はいくつか運営されているようです。基本的に学校にももちこめる端末を追求すると、端末そのものの仕様は大きく変わらないものになるんでしょうね。

となると、差が付くのはアプリの出来だとおもうんですよ。残念ながら他社のそれを使ったことがないので単純比較はできないんですが、1ヶ月使ってみて、アプリそのものにはほとんど不満がありません。むしろよくできてるなと。このあたりはミクシィの開発力が遺憾なく発揮されているような気がしますね。

あとは、少なくともみてねであれば6年間はサービスが続くのでは無いかという期待もあります。サービス継続性って、意外に重要な観点です。

ということで総合力で選ぶ「みてねみまもりGPS」は間違い無いんじゃないかなって思っていますが、もしもっと良い端末、サービスをご存じでしたらぜひ教えてくださいね。