「ルハチョヴィツェ」超かわいくてまるごとフォトジェニックなチェコの温泉町
チェコ広し、と言えども、なんとなくの共通性はあります。例えば建物にしてみれば、中世当時のものがそのまま残っていることもあり「かっこいい」か「かわいい」のどちらかに振り切られたものが多い気がしています。
中でも「かわいい」に町ごと振り切った場所があります。「え、知ってるよ、チェスキークルムロフでしょ?」とか「もしかしてテルチ?」と思った方、惜しい。違うんです。まだあるんです。
ほとんど日本人が来ていないかわいい町。それが「ルハチョヴィツェ」。そもそも発音さえも難しいこの町が、もうね、ものすごくいいの。
完璧なビジュアルを誇る温泉街
ここルハチョヴィツェは、チェコでも有数の温泉街。とはいえ、以前紹介したことのあるカルロヴィ・ヴァリのように賑わう湯治の街というよりも、ひっそり静かに佇む隠れた温泉の里、という表現が正しそうです。その証拠に、ほとんど日本人の姿をみかけません。つまり、観光地としてはまだ広まっていないくらいに、マニアックな場所なんですね。
場所はこのあたり。プラハよりもチェコ第2の都市ブルノや、ウィーンに近い立地です。
町の中は…もうね、ほんとすごいです。
よくこんなかわいい町が、いままで話題にも上らず残っていたな!という感じ。僕らが町を見学したたったの2〜3時間でこれですからね。大きくはない町ですが、こういった可愛い建物はもっともっとあるそうです。世界、奥深いわ。
泊まれる最重要建築物ユルコヴィッチハウス
中でも有名なのが、チェコの有名建築をいくつも手がけている「ユルコヴィッチ」その人の名前がつけられた「ユルコヴィッチハウス」と呼ばれる温泉宿。
チェコにおける、いわゆるアールヌーボーの先駆者だったユルコヴィッチが設計したこの建物は、どこもかしこもメルヘンチック。まるでおとぎ話ですよこれは…。
僕がラリックとかで見知ったアメリカ的なアールヌーボーとは違って、チェコのそれはとにかく「ゆるい」感じ。特にこの配色、本当に絵本そのままじゃないですか!
さらにさらに、老朽化のため一般には開放されていない、ユルコヴィッチハウスの目玉ともいわれるこちらの階段。
なんと、壁は全てガラスでできています。ガラスレンガというのだそう。
日本リスペクトもある保養地的景観
町中の雰囲気もいい感じで、本当に「保養地」って雰囲気です。ここで1カ月くらいのんびりしたら、そりゃー回復するだろうなって気がしますねえ。
日本庭園を模した部分もあり、見慣れた植物が紅葉したりも。面白いですねえ。
日本人の飲泉にはあまり向いていない…かも?
さて、チェコの湯治といえば「飲泉」中心なのですが、こちらの泉質はカルロヴィ・ヴァリに輪をかけて鉄分が多く、なかなか刺激的な味です。
飲泉場のこの変色具合からも、かなり濃い鉄泉であることがわかりますね。味見程度にして置いた方が良いかもしれません(真面目な話、慣れない方だとおなかを下すかもしれません)。
ここだけの話ですが、現地の方も「美味しくは無いよね(笑」と言っていました。
のりおのまとめ
とにかく、町並みが最高です。そして、まだほとんど日本では知られてないってのも旅人心をくすぐります。フォトジェニック狙いでも、他の人とは違った画を撮れそうですね。
プラハからの行き方
プラハからは、チェコ鉄道のRというタイプの電車で4時間20分。ブルノからだとバスで2時間20分というアクセスになります。このあたりは、チェコの交通網に関する便利アプリ「idos」が良さそうです。
「Jízdní řády IDOS」をApp Storeで
Web版もあります。
IDOS – Vlaky + Autobusy + MHD (všechna) – Vyhledání spojení
ルハチョヴィツェ
ルハチョヴィツェは、モラビア最大にして、独特のゲニウス・ロキが宿る温泉町。野生的な自然と、温泉建築とがこんなにも調和した共存状態を保っているところは、世界広しといえども、ほかには決して見られないでしょう。
Czech Republic – ルハチョヴィツェ - 源泉を求めて
SpecialThanks
今回の旅行は、航空券、宿泊、移動費、そしてほとんどの食費をチェコ政府観光局に負担していただいております。
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