リトミシュルの隠れた名所「聖十字架発見教会」でリベラルな宗教観に唸る #visitCzech
チェコの人にとって、宗教は(他国に比べて)それほど重要なファクターになっていないようです。Wikipediaによれば、国民の3割強は無宗教で、次にメジャーなものがローマ・カトリック教(といっても国民の1割程度)とのこと。誤解を恐れずにいえば、日本のようにそこまで宗教に厳格な考え方ではない国民性、と言えるかもしれません。
そんなチェコの宗教観を裏付けるような施設が、リトミシュルにありました。聖十字架発見教会は、リトミシュルでも訪れるのをオススメしたい観光スポットです。
チェコ政府観光局のブロガーツアーで、プラハ以外のチェコの魅力を探しに来ています。
とにかくリベラルで面白い。
リトミシュルの世界遺産に次ぐ名所、と言っておきたい
リトミシュルといえば、何度もお伝えしたこの「リトミシュル城」が世界遺産でもあり、スメタナの生家でもあり、また宿でもあるということで有名です。
とはいえ、リトミシュルの観光をそれだけで終えてしまってはもったいない。
リトミシュル城の真正面にある、この「聖十字架発見教会」もまた、リトミシュルで訪れるべき観光地です。
最初にこの教会が建てられたのは1722年。たった8年というスピードで建てられた異例の教会です。そのいきさつからも、地域にとって重要な教会ということがわかります。
実はこれまでに4度も火災にあっており、内部はかなり新しくなっています。
ベンチはオリジナルのものがのこっているそうで、黒いシミは火災の後なんだそうです。
共産主義時代には宗教が軽視されていて、トラクター置き場に使われていたこともあるのだとか。
ちなみにこの正面の鏡みたいな部分は階段になっていて、地下に入ることができます。冬のツアーでは地下にも行ったのですが、正面に立つと自分の顔が写る聖像などがありました。
えっ、聖像にそんなことしていいの?というのが正直な感想なんですが、チェコの人は深く気にしないようです。そういえばリトミシュルには教会が1つしかありません。キリスト教の他宗派の人含め、他の宗教の人はどうしているの?という質問には「みんなここでお祈りしているよ」という緩い回答。いいね、宗教はこれくらいがいい。
ビビーってね。こんなの清水寺でしか見たことない(ということを考えると、日本人の思考に近いのかもしれません)。なんともリベラル。
さて、この教会最大の見所といえば、屋上です。長い螺旋階段を上った先には…。
最近まで一般開放していなかったそうですが、いまは大丈夫。あの世界遺産「リトミシュル城」も眼下におくことができます。この高さから見られるのはこの教会展望台だけ。
歴史的景観区の向こうには、少しだけマンション的な建物がありました。
階段がけっこうきついんですが、ここは来て欲しいところですね。
教会内部もなかなかファンキーな仕上がり
さて、そんな聖十字架発見教会は内部もなかなかにファンキーな仕上がり。とにかく置いてある像の類が前衛的です。
ロマサガなどの息吹を感じるこの像も。僕はこれがとても気に入っています。
普通に正面からくるとわからないんですけどね。とにかくなんというか、前衛的な教会でした。
のりおのまとめ
見終わった後に「あ、そういえば教会だったね」という奇妙な乾燥を抱くところです。他の都市の教会となんだか違うんですよね。ヨーロッパをある程度旅してきましたが、ここまでの規格外は見たことありません(あってリバプールのアレかな)。チェコの人の宗教観を強く感じることができるこの教会、オススメです。
聖十字架発見教会(リトミシュル)
Piarist Church of the Discovery. Crisis
Jiráskova, 570 01 Litomyšl, Czech
スペシャルサンクス
今回のツアーを主催してくださったチェコ政府観光局、我々を受け入れてくれた各都市のガイドさん、ホテル、各施設の方々に感謝します。
旅費、宿泊費、食費、アクティビティ費をチェコ政府観光局に負担いただいております。公開される記事はブロガーの主観にまかされています。
また現地での回線を提供してくださったグローバルWi-Fiさん、スーツケースを提供してくださったレンタルサービスのアールワイレンタルさんにも感謝します。僕の旅では欠かせないコンビです。
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