【PR】税金にかかる税金…自動車に関する税金があまりにも特殊で「自動車に乗って欲しくない」ってメッセージかと疑うよ
自動車が好きで、19歳で免許を取り、20歳で税込み18万円の車を購入後、ずっと車にのっているのりおです。大学で関東に来るまでは箱根の梺に住んでいたので、車は生活とも、趣味とも切っても切り離せない世界でした。マニュアル車大好きッ子です。
さて、そんな僕ですが、自分が車を持つようになって最も痛感しているのが税金の重さです。特に学生の時分、食べるのにも精一杯だったくせに、自動車税を払うなどという大きなハードルは、自動車所有のモチベーションを下げるのには十分なものでした。でもね、ちょっと田舎に来たら車がないと生活厳しいんですよ。もちろん車の無い生活も可能でしたが、実際には車のおかげで収入の良いバイトもできていたので、やっぱり必要なものだなあと。
ということで、今回は自動車の税に関する疑問について思うところを執筆することにしました。
自動車が大好きで、たまらないし、とっても便利、最高
まず宣言しておきたいのが、自動車って最高ですよねってことです。こんなにも大きく複雑な工業製品が新車・中古車など豊富な選択肢から現実的な値段で買えてしまい、10年以上稼働して、しかも新しい体験を日々提供してくれています。
利用用途はストレス解消から単なる買い物、子供の送り迎えまで多種多様。なにより、利用者にとって半端なく愛着がわくプロダクトである不思議な事実は、自動車を所有している方ならまず間違いなく感じたコトがあるのでは。
そう、最高なんですよ車って。税金や維持費さえなければ。
驚くことに、1年間でこんなに税金を負担している
冷静になって考えると、車って恐ろしいほどに税金をかけられています。例えば購入時には自動車取得税と消費税。保有しているだけで毎年の自動車税または軽自動車税、重量税。さらに走行段階でガソリン税(揮発油税)、さらにそこにかかる消費税。データによれば、一般的な価格の自動車(ここでは180万円程度を過程)において、新車購入から3年間の税負担はなんと驚きの54万円にものぼるそうです(使用した分のガソリン税含む)。本体価格に対してたったの3年で30%ほどの金額を支払っているとは、ちょっと驚きですよね。
じつは僕、物件も大好きで引っ越しのアドバイスを求められるときには「2年か4年でいくら払うか計算して決断をする」ということを繰り返し伝えているのですが、考えたら、自分が車に乗るときにはこの「3年でいくら払うか」の視点が抜けていることに気がつきました。
中でも最も大きいのが、ガソリン税。年間1000リットル換算で、実に16万円ほどの税負担になっているそうです。しかもそれに消費税が3万円も乗ってきて、最終的には20万円くらい支払っていることに。
ちなみに保有段階の税負担については、米国の約31倍、イギリスの約2.4倍、ドイツの約2.8倍という数字があるようです。社会保障や税金の考え方がことなるので一概には言えませんが、さすがに乖離しすぎな印象はぬぐえませんね…。
イギリスって自動車と公共交通機関に関する空気感が日本に近い気がするので、この約2.4倍っていう数字はちょっとひきますね。仕組みとして。
ガソリンに至っては二重課税されているという始末…
ここで勘の良い方は気がつかれているかもしれません。ガソリン税に、消費税がかかる…あれ?おかしいな、税金に税金がかかっているの?
そうなんです。ガソリンって、元からガソリン税を含んだ価格で販売されているはずなのに、さらにそこに消費税がかけられている、二重税負担商品なんですよ。まさか、ガソリンなんて超メジャーなものでそんな不条理な現実があるの!?と驚かれる方もいるかもしれません。でも、これが今の日本の税制なんです。自動車って長らく日本の製造業の象徴みたいなものだったはずなのに、その所有者はとっても冷遇されているんですね。
そもそもこのように自動車にとって大きく税金がかけられている理由ってのは、高度経済成長期に、道路などインフラの整備をすすめるためでした。イケイケドンドンの世の中で、たくさんの公共事業が発生して、どんな地方にでも舗装された道路で行けるようになり、また高速道路が整備され、所要時間の短縮がなされました。当然ですが物流にも大きな影響を与えていて、よほどの離島に住まない限りは、タイムロスの少ない物流の恩恵が受けられるようになったわけですね。
でも、それっていつの時代の話?ってことですよ。データによれば、道路整備費はここ20年でピーク時の半分ほどに。でも、自動車に関する税金は下がっていません。そもそも税率も道路財源のために高い割合の設定がされていて、数年ごとに見直しがなされるはずなのですが、いまだに「当分の間はこの税率で行こう」という、なんというか根拠も納得も薄いような議論の結果が適応されています。
そして、最も重要なのはそういった事実があまり知られていないことです。
自動車に関する税って、種類が多くて複雑な上に、否応なくかかってくるので、なんというか、ちょっとそれって…という思いが沸き上がって来てしまうのです。もっと公明正大に、わかりやすくやってくれればいいのに!と思いませんか?
それを乗り越えてでも自動車に乗りたい
とまあネガティブな話を先にしましたが、それでも乗りたいのが自動車ってのもなんですよね。
子供の頃、親に車に乗せてもらって出かけたラーメン店。見に行った貨物列車。山から見た花火。目的もなくふらりと立ち寄ったディスカウントショップ。そのどれもが、車が無かったら行けなかった場所です。田舎だったからという理由もありますが、車に乗ると「次はどこへ行こう」と、たとえ目的地が決まっていてもワクワクしたものです。
もしかしたら自分の子供も同じ気持ちなのかもしれません。なんせ、車に乗るのが大好きです。
だから、どれだけ税金が高くても、不条理でも、車に乗りたいんです。単なる左折でも、イメージ通りに曲がりたいんです。ショックのないスッと抜くブレーキに拘りたいんです。車に乗るとすぐ寝てしまう子供の寝顔が見たいんです。渋滞で進まなくて怒る子供をなだめたいんです。家族みんなで楽しい思い出を作りたいんです。
ああ、自分、やっぱり車が大好きみたい。
車はもっと気軽で良い。でも所有してほしい。
なんだかんだ言っても、車ってそれを中心に様々な消費を生み出す工業製品ですよね。ガソリンしかり、ナビなどの装備、消耗品のタイヤ、高速道路代、遠出したときその土地で楽しむ飲食、宿泊、お買い物。車って荷物が積み込めるから、ついつい買い過ぎちゃったりもして。
だから、入り口や使用でこんなに税金とって、所有しにくくする必要、まったくないと思うんですよ。車さえ持てば、勝手に消費、まわりますよ。もう少し車を持ちやすい社会にして、消費が上がるかどうかの社会実験みたいなことができればなあと思うんですが、どうでしょうか?
一時の暗黒時代を抜けて、いま、乗って楽しい、でも買いやすい車が増えてきています。エコや燃費だけでは車が売れない!と業界が気がついてくれたおかげで、これからも夢のある車が数多く登場するはずです。税金さえ低くなれば(そして都会では駐車場問題も解決すれば)、もっと車は気軽に導入できる相棒になるはずです。
車そのものの魅力が、所有する喜びが、もっともっと多くの人に伝わればなあと、切に願います。
(sponsored by 自動車税制改革フォーラム)
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