trattoria timbro(ティンブロ)大宮 西口の空白地帯にできた期待のイタリアン

2017/09/26おいしいものだけ紹介します(食全般),さいたま市(大宮/浦和など)の記事timbro,trattoria,イタリアン,ティンブロ,トラットリア,フレンチ,大宮

このところ、住みたい街ランキング急上昇中の大宮駅周辺は、栄えているのに500mほどいくとすぐに閑静な住宅地という、住んで良し買い物して良しの好条件なのですが、1つだけ欠けているものがあるとすれば、それは気軽に行けるおいしいレストランでした。特に西口には、その選択肢が少なすぎる…!

ということで、この度できた「trattoria timbro(トラットリア ティンブロ)」にはめちゃくちゃ期待しちゃうわけなんです。

ちなみに、あまりに嬉しくてオープン初日、翌日の2回行きました。

シェフはかの麻布「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー 」出身

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こういったお店がオープンしたとき、もちろん実際に出てくる料理がどうかというのは最も重要な話ですが、そのシェフがいままでどういった経歴を持っているかということもまた、重要です。例えばいまとなっては超有名店となった「アングランパ」の丸岡シェフは、超有名店「オーボンヴュータン」出身です。

じゃあこのティンブロはどうかというと、女性シェフの神木さんはかの広尾の超が付くフレンチ「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」出身。ま、マジか…とこの時点で驚いたのですが、オーナー兼ギャルソン兼サポートシェフである夫のこちらも神木さんは、トマト料理で定評のある「セレブ・デ・トマト」の総料理長を務めていたという、こちらも実績十分な方。このフレンチとイタリアンのベテランシェフが夫婦でオープンさせたのが、このティンブロだったわけです。

この時点でおそらくこのお店は間違いがない…と思いつつ、やっぱり実食しないとわかりませんよね。ということで行ってまいりました。2回も。

 

本格派のトラットリアにフレンチのエッセンスあり!

3J7A8763.jpg店内は4人掛けテーブル3つに6席ぶんのカウンターがあって、全部で18人ほどが入れる大きさ。しばらくは2人でまわしていくそうなので、たぶんこれくらいが限度ですよね。

3J7A8952.jpg全面ガラスのとてもオープンなお店で、これは入りやすいと思います。一見するとカフェに見えてしまうかもしれません。観葉植物とカトラリーでうまく目隠しをしているところなんかに、手慣れた運営を感じてしまいます。

 

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最初のドリンクといっしょにアミューズとして出された「カボチャのスープ エスプーマ仕立て」。アミューズがおいしいと、そのお店ってほぼ間違い無く大丈夫ですよね。こちらは、うちの子がニコニコしながら全部食べたくらいにおいしい。限りなく滑らかな泡状スープの底には、カボチャとベーコンのブロックが。これが食感的にも面白くていい感じ。パフェの見立てかもしれません。

 

3J7A8735.jpgトラットリアらしくワインも豊富なのですが、中でもこだわっているのが甲州ワイン。国内でも評価の高いイケダワイナリーを多く取りそろえていました。しかもグラス提供あり。これは嬉しい。

 

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さてここからはオーダーしたメニューたち。こちら「有機野菜のファームサラダ」なんですが、この野菜の味の濃さはなんでしょう?聞けば野菜は契約農家から直送のものをつかっているということで、その鮮度および質には相当に自信があるようでした。というか、マジうまい。2人前として十分すぎるこの盛りで800円というところにも驚き。なお本記事中の価格は全て外税

 

3J7A8747.jpgお次がこちら「熟成肉のテリーヌ」。洗練された味わいで、白ワインとの相性が抜群。これは間違い無く先ほどのイケダワイナリーのグラスがいいですね。それにしても1ポーションが大きくて、大丈夫なのかと心配になってしまいます。780円。

 

trattoria timbro

こちら「トリッパ・フィオレンティーナ」。フィレンツェの伝統料理だそうです。よく煮込まれた味わいはお酒が進む進む。900円。

ということで早くも2杯目に移行。グラスワインも6種類以上を用意してあって嬉しい限りです。1杯破格の500円。この500円とメインのパスタだけでも十分な満足度が得られそうで、ほんと、ありがたいです。「樽詰め生スパークリングワイン」でさえも500円。これは思い切っている。個人的には800円くらいのグラスワインもあるともっといいかな(注:その後、780円のグラスワイン設定ができました)。ちなみにボトルワインは2,800円の品揃えが多く、これは都内のビストロやトラットリアでもよく見る方式。高級ワインだとデッレ・デル・バローロが6,000円で上限でした。

メニューとしてはイケダワイナリーのワインが豊富だったので、今後はそちらを攻めたいと思っています。

 

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前菜は続きます。こちら「ゴルゴンゾーラ・オムレツ」。濃厚なゴルゴンゾーラをソースにしたオムレツですが、この日は子供がいるということで、トマトソースにしてもらいました。とはいえオムレツの中にもチーズがたっぷりとろとろで、子供も喜んで食べていました。750円。

 

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さて、前菜の白眉がこちらです。まさに「見つけてしまった!」という衝撃の逸品、それがこの「海老塩で食べるポテトフライ」(650円)。

子供が食べられるかな?と思って頼んだこの料理ですが、おおぶりのほくほくポテトに、自家製の海老を煎ったものと塩が振りかけられています。あまりにも海老が大量に振りかけられているので、最後にスプーンですくって食べたい!と伝えたのですが、なんと「みなさんそうされますね(ニヤリ)」ということで、これは必殺の一品である模様。聞けば旦那さんのほうの神木さんのスペシャリテなんだそうですよ。これは絶対にマスト。このお店に来たら必ず頼んでください!

 

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ちなみにビールとも相性が良さそうですが、こちらのお店で面白いところとして、生ビールの銘柄が隠されているということがあります。これは先入観なくビールを楽しんでほしいということなんだそうですが、ブラインドテストって意外とはずれるんですよね。ちょっと面白いかも。ただ僕はこういうところではビール飲まないので実際何がでてくるかはみなさんにお任せします。

 

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そろそろメイン料理に進みましょう。まずはセコンドの「カモ肉のコンフィリヨネーズソース」です(1,800円)。実に5時間もじっくり火を入れたという鴨肉は、文字通りほろほろ。もちろん見た目通りに表面はパリパリ。リヨネーズソースってのはタマネギにワイン、ワインビネガー、さらにフォンドヴォーを加えて煮詰めたものだそうで、間違い無くワインに合うわけです。

さて、リヨネーズソースを使っていることからわかるように、こちら、恐らくフレンチ扱いです。シェフの特料理だとも言っていたので間違い無いでしょう。イタリアンだけどフレンチっぽいものも食べられる。これはこちらのお店の最大の特徴かもしれません。

 

3J7A8757.jpg最後に忘れちゃいけないメインのパスタ。Tall(80g)は全て980円、Grande(120g)が1200円均一と、サイズで選べるのが嬉しいですね。

まずはこちら、恐ろしいことにメニューの一番最初が「A.O.P」つまりアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノですが、通常のペペロンチーノに加えて「白キノコのペペロンチーノ」まであるというペペロン押し。となれば頼まないわけにはいかないでしょう?ということでそちらをば。80gなので980円。オイル感は控えめで、キノコの風味が楽しめる一品でした。さっぱりとしめたい場合には絶好ですね。ガーリックも控えめでした。

 

3J7A8926.jpg一方でこちらは「自家製グアンチャーレのカルボナーラ」。グアンチャーレってのはいわゆる豚トロを使った自家製パンチェッタで、本格的なカルボナーラで使われるやつですね。もちろん味もかなり本格的。完全にローマ風ですね。こんだけこってりってことは、生クリーム使ってないのでは?このあたりは聞けばよかった。

さて、ワインも飲んだし料理も食べた。満足だ!と思うわけですが、イタリアンに来たらドルチェははずせないですよね…!

しかも神木シェフは、アニュでドルチェを担当していたというではないですか。これは期待大。

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ちなみにドルチェはメニューに載っておらず、黒板メニューだけなので注意が必要です。この日はこの3種類。

 

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まずは「イチジクのコンポート」。丸ごとイチジクを白ワインとスパイスでコンポート。あっさりさわやか、見た目も涼しい一品です。値段は聞き忘れました…。

 

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こちら「エアリーティラミス」。底面が定番のスポンジ、中央にクッキーのような層があり、上段がチーズクリームという3層仕立て。ガシガシと崩して食べるのが良さそうです。こちらも値段を聞き忘れた…。

なお好みの問題ですが、ティラミスはクッキーを使った本格派が食べたいタイプなので、濃厚タイプのものも出して欲しいなとは思いました。

ということで、2.5人で飲んで食べてだいたい1万円くらいでした。子供にはドリンクをサービスしてもらったりして、この内容なら妥当か安い、ってのが率直なところです。

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ちなみにこちらのお店の特徴って、本格派がリーズナブルに食べられることに加えて、フレンチとイタリアンのベテランシェフが両方いるってことじゃないかと思うのです。結構珍しいですよね。トラットリアなんでイタリアン中心ですが、そこにフレンチのエッセンスが入ってくるわけで、これは今後もっともっと面白いお店になると思っています。

ということで、定期的に通ってその変化を楽しみたいなと。なお、メインのパスタが980円〜1,200円と安価なので、グラスワイン+パスタで2,000円以下にてサクッと帰ることも可能ですし、海老塩ポテトを頼んで延々とグラスワインもありだと思います。子供が寝ちゃうタイミングでの帰宅時は、ここで夕飯食べて帰るのもありだな…。

 

(2017/10/22 追記)ランチ情報

10月半ばにランチがスタート、ということで、行ってきました。実は既に2回。

はっきりいいましょう。2017年ベストランチの候補に入ります。1,100円のランチは、この界隈だと上限値ではあるものの、アミューズ&サラダプレートにフォカッチャと週替わりパスタ(オイル・トマト・クリームから選択)さらに手抜き無しのドルチェ(おおよそ夜の半量)と紅茶かコーヒーがついてきます。衝撃的なコストパフォーマンス。そして季節の味わいをうまく使った週替わりパスタが、もう、めちゃくちゃうまい。それ以外に表現しようがなくうまい。もはや大宮…いや、埼玉イチかも知れない。こんなランチ、良いのか!むしろ安すぎて心配!

ちなみに接客やメニュー構成もこなれてきました。あと1ヶ月もすれば全力のティンブロが見れそうです。まだ開店1ヶ月でこれだからな…今後が楽しみすぎます。

 

のりおのまとめ

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実は大宮西口のこのエリアって、カフェこそあれど、大衆的なお店がぜんぜん無かったんですね。とはいえ郊外店に行くとお酒が飲めないし、かといって駅前に行くのも面倒だし。

そんなエアポケットにばっちりとハマってくれたのが、このtimbroなわけです。この地にゆかりもあるということで、あえて都内ではなくこの大宮区上小町を選んだということもあって、否が応でも期待しちゃうわけですよね。我が家の第2の食堂にしたい気分。まさにトラットリア(大衆食堂)。

 

徒歩圏内にお店ができるって、本当に楽しくて良いですね。今度は近所の友人と行ってみたいと思います。

 

適宜追加:

ほぼ毎週ランチに行ってるので、これは!と思ったパスタなどがあれば写真を追加していきます。

EOS Kiss M (EOS M50) Test Shot

トラットリア ティンブロ trattoria timbro

埼玉県さいたま市大宮区上小町603-1(西武バス 上小町バス停正面)

〒330-0855 埼玉県さいたま市大宮区上小町603−1 – Google マップ

050-5594-3625

【ランチ】*10月10日(火)から
11:30-15:00(L.O14:00)

【ディナー】
18:00-23:00(L.O22:00)

定休日:月曜日(祝日の場合は翌日に繰り越し)

trattoria timbro (トラットリア ティンブロ) – 大宮/イタリアン [食べログ]

 

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。