【てらおか風舎】キミは年間に600頭弱しか出荷されない伝説の能登牛がどこで食べられるかを知っているかい?
ニッポンセレクトさんの企画にて、能登半島は寺岡畜産さんまで、能登牛とそれをつかったカレーの秘密を見学にきております。
前回は年間600頭弱しか出荷されない能登牛の秘密に迫りましたが、今回は、お待ちかねの実食です。こ、こんなに甘い肉があるのか…!
なお前回の記事はこちらから。
>[A] まるで和牛界のアイラ。伝説のレアミート「能登牛」の秘密とは!?
https://airoplane.net/2014/04/14/teraoka-notobeef.html
寺岡畜産さんから、直営のレストラン「風舎」へ移動
この直営のレストラン「風舎」は寺岡畜産さんの脇、歩いて30秒のところにある、まさに直営店。前回もご紹介しましたが、「海風」「牛舎」を組み合わせた名前が「風舎」となっています。
てらおか風舎。このマークには、特に意味が無いとのこと。
能登牛認定店!県内でも18店(2014/04/14現在)しかなく、もちろん県外にはゼロ。石川県は日本で最も焼き肉店が多い店ですが、たったこれだけの店しか認定店のないところに、能登牛の「伝説」たる所以を見た思いです。
さすが老舗ということで、芸能人や有名人、要人の訪問がこんなにも。能登牛=てらおか風舎とは言い過ぎかもしれませんが、能登牛を知り尽くした店というのは間違い無さそうです。
こちらがメニュー。冒頭のお肉はまだですよ。引っ張りますよ!
よーく見ると、能登牛プレミアムという表記が!
実は能登牛、もともと格付けでA3以上のお肉にしか適用されませんが、さらにその上、能登牛と認定されたものの中でも、特に品質が高いものを「能登牛プレミアム」と特別に冠しているそうなのです。
改めて条件を確認しておきますと、まず能登牛の認定条件がこちら。
・肉質等級がA3またはB3以上であること
・黒毛和種(血統が明確なもの)
・石川県内が最終飼養地であり、かつ飼養期間が長いもの
・金沢食肉流通センターで処理されたもの
そしてプレミアムになるための条件がこちら。
・格付けA-5のうちBMS10以上のもの
・格付けA-5のうちBMS8 又は 9の場合はオレイン酸含有率55%以上であること
・全農石川県本部又は石川県食肉事業連の枝肉販売会に上場したものであること
BMSってのはビーフ・マーブリング・スタンダードのことで、肉がいかに霜降りかということを示す数値なんだとか。特にBMS10以上はそもそも存在自体が少ないとのこと。つまり、能登牛プレミアは本当に「伝説の中の伝説」なんですね…。
さて、今回お味見をさせていただくサーロインは…は、はっ、8,000円!そりゃそうだ、伝説の能登牛の最上の部位を、肉の扱いを知り尽くしたスタッフが調理してくれるわけで…これは期待が高まります。
とにかく、お肉が焼けるのを待ちます。
…
……
ジュジュジュジュー!!!
と調理場の奥の方から登場したのが、こちら、サーロインステーキ様です!ちなみに「サー」はあの英国でいう「Sir」なので、サーロインは由緒正しい食べ物なんですよ!
どーん!
じゅわー!
いまちょうどおなかが空いているので、書いていて辛いです。
もちろん認定番号と共に提供されるので、偽装などとは無縁です。地産地消の安心安全なお肉、それが能登牛!!!というかこれが、プレミアムなのか!!!
ではすみませんが、失礼しまして…。
ナイフを入れると、ナイフ越しに「サクッ」という感触が伝わってきます。これは、いままでのお肉には無かったな…。
すばらしくミディアムな焼き加減…!
ではいただきます!!!
パクッ。
シャクッ。
ジュワーサクッジュワー。
とろとろー。
じゅわー…。
ああ…なんだこれ。
なんだこれ。
最初の一口目には、不思議な食感があります。「シャクッ」という、肉の線維を噛みきった感触と言えばいいでしょうか。かといって筋張っているのでは無く、なんだろう、しっかりと赤身が存在を主張している感じ。
しかし2噛み目には、ジュワーととろける霜降りの旨味が、文字通り洪水となって襲ってきます。おそらく先ほど噛んだ赤身と赤身の間に、あふれんばかりの肉汁がパンパンにたまっていたのでしょう。
シャクッ。トロッ。ジュワッ。シャクッ。とろとろっ…ふわっ。
あ、最後の最後で、お肉のふんわりとした香りが抜けていきました。なんだこれ、これが日本海の海風を浴びて育った能登牛なのか!こんなお肉は初めてだあああああああ。
はい、あえてしつこく同じ写真を載せていますよ。
気がつけば既に半分も食べている。なのにしつこくない。実は脇にソースが添えてあったんですが、ソースを付けるのがもったいないほどに、肉が旨すぎる!
牛肉の生ハムを、キミは知っているか
そういえば、ステーキと同時に生ハムも提供されていました。今度はそっちを食べようかな〜と思った時、今回取材対応をしてくれた新谷さんが「この生ハム、豚じゃ無いんですよ」とつぶやきます。
えっ?ええええっ〜!?
新谷さん「実はこの生ハム、能登牛で作っているんですよ(笑」
なんだってーーーー!
というか本当にうまい!豚肉と違ったうまさ、なんていうのかな、生肉とビーフジャーキーの中間というのかな?特に能登牛は香りが良いので、生ハム化することでその香りが倍増して…あああああ。
勝手な思い込みで、生ハムって豚肉の専売特許だと思っていました。なんでも、食品の見本市で生ハムを作る業者さんと出会いまして、トントン拍子に話がすすみ、作ってみたところ「うまい!」ということで、レストランにて出し始めたのだとか。
あれ、でも生肉って提供が難しくないんですか?そこはちゃんと考えられています。実は生ハム、加工肉扱いですので、普通に提供することができるんですね。なんてこったー。
さっきから「うまい」しか言ってない気がしますが、本当にうまいので仕方が無いです。
気がつけば、200gのステーキも、生ハムも、付け合わせも、ライスも、全てを綺麗に食べ終わっていました。ふう、満腹だ。
…って、待った!
カレーはどこ行った?
おかしいぞ、今回は「てらおか風舎の能登牛カレー」の取材で来ていたはず。能登牛の取材はできたけど、カレーはどこ行った!?そもそもメニューには「カレー」のカの字も無かったよ!
そこで新谷さんがフフフと笑います。
「実は、カレーは裏メニューなんです!」
えええーーーー。
果たしてカレーを食べることはできるのか。寺岡畜産の取材記事、まさかの3記事目にご期待下さい。
→続きが公開されました
>うまいはずだ。「てらおか風舎の能登牛カレー」は、まかない発の裏メニューだった! | エアロプレイン
https://airoplane.net/2014/04/21/teraoka-curry-secret.html
>[A] まるで和牛界のアイラ。伝説のレアミート「能登牛」の秘密とは!?
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てらおか風舎|能登牛レストラン【肉料理/ステーキ/焼き肉/しゃぶしゃぶ/すき焼き他】
能登牛がたっぷり入った絶品カレー!てらおか風舎の能登牛カレー