カナディアン・ロッキーを「スマホ無し」でゆっくり楽しむ体験へ
カナダ・アルバータ州観光公社さんの企画「あなたが自分に戻る瞬間はどれ?」ブロガーコンテストに参加しています。
スマホ無しを約束してください
まず最初に約束です。この旅を行うならば、スマホはホテルに置いてきてください。ちょっとした移動の最中に、TwitterをチェックしてしまうのもNGなら、写真を撮ってはFacebookにアップするのもNGです。ふと気になってYahoo!ニュースなんか見てしまった日には、カナダに来ている感が薄れてしまいますから、それもダメ。
とにかく!いまその時間を楽しむようにしてください。日本のことも忘れてください。一期一会の精神です。
いいですか?
準備はできましたか?
では、行ってみましょう。カナディアン・ロッキーとアルバータ州の旅(プレビュー)に。
スマホ無しなら、カナダに集中できる
この自然に、スマートフォンを持たないで入る。もし可能なら、時計も持って欲しくない。電子機器に頼らず、光で、音で、匂いで、全てを判断する旅。しばらく忘れていた本能を思い出すはず。
この写真はジャスパー国立公園。この広大な大自然がありながらも、山小屋やキャンプ場、著明なレストランがそろうなど、旅行するにはうってつけの地区である。暗闇を保証する「ダークスカイ保護区」はあまりにも有名。
こちらバンフ国立公園。ロッキーの宝石こと、レイク・ルイーズがある。馬に乗って、馬の体温を感じながら、原始的な移動を楽しもう。
一方で純人工的な、ヘリハイク。カナディアン・ロッキー最高峰のロブソン山までひとっ飛び。上空から眺める圧倒的な大自然は、100%肉眼で確認してほしい。
自転車で川を強引に渡ってもいい。ちなみにこちらは過酷な自転車レースである、トランスロッキー・チャレンジの一幕。
黄昏れるのもOK。ここでTwitterのタイムラインなんて見たら台無しだ。このマリーン湖はアルバータ地区でも指折りの絶景。日本語ガイドもいるほどで、スマホの翻訳機能なんてなくても全然大丈夫。
グランド・キャッシュ。ウィルモア自然保護公園の玄関口。様々なアウトドア・アドベンチャーが楽しめるが、中でも川下りの雰囲気が最高。GoProみたいなアクションカメラを付けて挑みたい。
森の番人エルクに挨拶を。スマホでシャッター音を響かせるなどもってのほか。大自然に生きる動物の前では、人間など無力である。
どうせ、電波、届かないから。こちらラーチ・バレーは、その名の通りラーチ(針葉樹)ばかりで構成された森。この森に、秋の紅葉の季節に来ると…
ああ…美しすぎる。一度でいいから紅葉のカナダを体験してみたい。でなければ、人生後悔しそうだ。
こんな大自然の中、スマホがあったら粋じゃない。おそらく半日もすれば気がつくはず。スマホが無くたって生きていけるし、もしかしたら、知らぬ間にスマホに動かされていたんじゃないかって。本当の自分じゃなくなっていたんじゃないかって。
さあ、その勢いでどんどん行こう。
できたばかりのグレイシャー・スカイウォークで空中浮遊感を味わうもよし。
様々な条件をクリアして、なんとか建設にこぎつけたという、このスカイウォーク。
この建築状況を見るだけで、胸が高鳴る。
疲れたらバンフ・アッパー・ホット・スプリングスの温泉に入るも良し。
こちらアルバータ名物、アルバータ・ビーフバーガー。スマホがなければ、出てきた瞬間かぶりつけるよね!?
大事なのは自分。誰にも干渉されない。誰かに飾った言葉を見せる必要もない。ただ楽しむことだけに集中して、カナダを堪能し尽くす!自分のために!
思えば、純粋な旅をながらく味わっていない
この企画で「自分に戻る瞬間」というお題を考えていた時、ふと思ったんですよね。最近、純粋な旅を味わってないなあと。名所に行って、スマホで写真を撮ってSNSにアップする旅ばかりやっているなあと。先ほど上げた写真にどんなコメントがついているかな?とか、そんなことが気になっていたなと。
いいじゃない。2週間くらいネットから消えて、帰ってきて「どうしてたの?」と聞かれたら、「カナダでインターネットと離れた生活をしてきた」みたいなやりとりがあってもいいじゃない。
ネットは僕らの生活を便利にしてくれたし、無くてはならないけど、カナダには持ち込まなくてもいいかも。そうすれば、この大自然が、なにか新しいことを気がつかせてくれそうな気がして。帰る頃には、五感も研ぎ澄まされていそうな旅へ。
さあ行こう、カナダへ。スマホは置いて。