BLACK著 TEDスピーカーに学ぶ「伝える力」 魂を揺さぶるプレゼンテーションと裏話
ひょんなことからお友達になり、うちにまで飲みに来てくれるようなBLACKが本を出しました!その名も
「TEDスピーカーに学ぶ「伝える力」 魂を揺さぶるプレゼンテーション」
そう、かの本家TEDに出た経験を惜しみなく注ぎ込んだ、伝える力に関する本です。
そんなBLACKの裏話を少しだけ。
順風満帆でなかったからこその深み
実はそんな関係だったこともあり、何度もBLACKのインタビューをさせてもらっています。まだ本が届いてないので本の中身とリンクしているかどうかはわかりませんが、僕の知りうる中から彼の逸話をいくつかご紹介します。
そもそもBLACKの人生は順風満帆とは言えません。想像できないような努力を重ね、2度もヨーヨーの世界王者になっていようとも、それだけで食べていけるはずもなく、現実を知って挫折、そして失意の就職。そしてそこからの自問自答、奮起、復活という、実力も評価もあったがゆえ、現実とのギャップとも言える苦しみを味わってきたのがBLACKです。ヨーヨーを良い思い出で終わらせるか、リスクを犯してでも没頭し、業界を牽引する存在となるか、そこには僕らには想像もできないような苦悩があったことでしょう。
そんな彼のつかんだチャンスがまさに本家TEDでありました。しかもパフォーマンスとしての登壇では無く、スピーチ+パフォーマンスの登壇です。それはBLACKが、単なるパフォーマーではなく、その生き様を含めた話者として評価された瞬間だったわけです。順風満帆ではなかったかもしれませんが、それが報われた瞬間だったことでしょう。
そんなBLACKが「単なるパフォーマー」を超えるためにどんな努力をしてきたか?まず彼が考えたのは、「ヨーヨーチャンピオン」から「エンターテイナー」への変身です。確かにヨーヨーは上手ですが、それは「技術」が評価されてのこと。「エンターテイナー」になるためには、「芸術性」が必要なのです。僕もそんな話を聞いて気がつかされたのですが、技術が高いだけでは聴衆の目はひけないんですよね。技術の高さを、どうやって魅せるか。そこが大事だったんです。それにいち早く気がついたBLACKは、踊りの基礎技術なども習得し、まさに「エンターテイナー」となったのでした。
そして、このプレゼンテーションに繋がります。
なぜTEDの聴衆が、彼の話に心を打たれたか?それは、前述のような現実と挫折を受け入れた上で、再び奮起した男の物語だったからでしょう。夢をあきらめないとは簡単な言葉ですが、本当に「あきらめない」で目指し続けたからこそ、この結末に繋がったのです(プレゼンテーションはぜひ最後の最後まで見てください。これが本物の…という衝撃を目の当たりにすることができます)。
もし本書をお求めであれば、ぜひ一度このプレゼンテーションを見てください。そして、感じてください。友達びいきかもしれませんが、最後に僕は震えました。友人としても、日本人としても、誇りに思える、そんな男がBLACKです。
そして今でも謙虚な男であります。僕らが「もう芸能人だから遠い人だねw」とからかえば、本気で焦る、そんな愛されキャラがBLACKなんです。黒いものがあれば無条件で買ってしまう、名実共にブラックな男なんです。
ということで
動画とともに読めばもっともっと色々なことが伝わってくるはずです。
なぜ彼がここまでの感動を僕らに、TEDの聴衆に伝えることができたのか。その答えが本には書かれている(はず)。