絶品の「鴨せいろ」や「そば御膳」…「椋庵」@大宮では高レベルの9割そばが食べられる! #saitama
今日はとても風が強く、凍えるような寒い日でした。こんな日は、鴨せいろでも食べて暖まりたいな…ということで、買い物ついでに第2大宮公園わきにある「椋庵」へ。結果的に、ここの鴨せいろがさいたま市でも有数のうまさだということがわかりました。
県道2号線から1本入った住宅地に椋庵はある
椋庵の場所は、第2大宮公園から歩いてすぐ、県道2号から100mほど入ったところです。少し前までドイトやドンキホーテだった場所の正面、といえばわかるでしょうか。
外観はふつうの家と見分けがつかないほどで、知らなければ通り過ぎてしまう可能性も。ちなみにお店は「椋庵」と書いて「むくあん」と読みます。
正面にまわると「営業中」の看板とお品書きがあるので、そばやだとわかります。
店内は思いのほかコンパクト。14人座ればいっぱいです。食べログによると座敷があるそうですが、これは貸し切り用なのかも。この日は事前に電話をしてから行ったので、おそばが売り切れていることも満席で入れないこともありませんでした。地元の人気店なので、確実に食べたい時は電話をしてから行くことをオススメします。
ランチ限定のそば御膳
メニューを見ている間にそば茶が出てきますが、このそば茶もおいしいんですよね。これはレジ横で売ってました。
さて実食、こちら妻の頼んだ、ランチ限定で1,500円にて前菜から天ぷら、そばにデザートまでついてくる「そば御膳」。
そば豆腐。中にレンコンなどが入っていて歯ごたえもあるし、風味も豊かでおいしい。
天ぷら。こちらの天ぷらは絶品です。夜に来たなら天ぷらは絶対にマスト。
これにもりそばとデザート(この日はコーヒーゼリー)がついてくるのがそば御膳。休日のちょっと贅沢ランチにはぴったりな内容です。
で、普段ならそれを頼むのですが、今日は「鴨せいろが食べたい!」という気持ちで来ているので、僕は鴨せいろ一本でいきます。これが…うまかったんですよ!
おそらく地域一番であろう鴨せいろ
注文後、厨房からは「ジュージュー」という何かを焼く音。否が応でも高まる期待。そこにまず出てきたのはつゆでした。
見てください、この美しさ。鴨せいろのつけ汁でこんなに美しく提供されたのははじめてです。丁寧に包丁の入った焼きネギ、添えられた三つ葉、そして汁の中には香ばしく炙られたやわらか〜い鴨肉が。さらに鴨つみれという、これまた珍しいものも入っています。これで美味しくないはずが無いですよ…。味は出汁が前に出ていて、あくまでそばの脇役として輝くタイプ。鴨の脂とあいまって絶妙な味わいです。
そしてこちらがこの店のウリである、9割そば。一般的にそばといえば8割の「二八そば」か10割の「全そば」が有名ですが、こちらはあえての9割そば。ワイルドさと繊細さを高レベルで両立している、素晴らしい9割そばです。なにより、味、香り、食感全てが「そば、食ってるなあ」と感じさせてくれます。余談ですが、世間で9割が少ない(気がする)のは、きっとバランスが難しいんだろうと勝手に思っています。
このそばを前述の汁につけて食べると…うおおおおおこれはうまいいいい。うまい。うまいぞ。さいたま市内にも鴨せいろをウリにしているそば店は何軒かありまして、そこそこ行っているとは思うのですが、中でも出色の出来。なんだろう、9割そばといっしょで、ワイルド過ぎず、かといって繊細過ぎもしないこのバランス!そうだ、ここはバランスが素晴らしくいいんだな…。これは大宮近隣の新しい鴨せいろスタンダードに成り得ます。1,500円とそこそこのお値段ではありますが、これはわざわざ食べに来る価値ありますぜ!
締めには当然ながらそば湯で汁を割って飲みましたが、その提供の仕方もいい!
驚きの鉄器での提供です。これならいつまでも熱いままで、汁をわっても良し、その後そば湯単体で飲んでも良し。何よりそば湯が濃くてとっても美味しい。そば湯が濃いと嬉しくなりますよね?鴨せいろの場合、熱いそば湯を汁にそそぐことで、鴨の風味が再び引き出されるので、そば湯が熱くてうまいかってのは重要なわけです。それを見事にクリアーというか、これは満点だ!
ということで
思いがけず、素晴らしい鴨せいろに出合ってしまいました。いままで鴨せいろのために通っていたお店には申し訳ないですが、これは…乗り換えかもしれません。
もちろん好みはあると思いますが、僕にはここの9割そばと鴨せいろの組み合わせが、どストライクでした。ありがとう椋庵さん。
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なお本記事の写真は、全てキヤノンさんよりお借りしているEOS M2 のベータ機で撮影しました。コンパクトな店内でも威圧感なく取り出せるその小ささ、そして料理に寄ってサッと撮れる気軽さ。間違いありません、これは最強のブロガー向け料理カメラと呼べるのではないでしょうか。