F-01FはついにiPhoneとの比較で「どちらを使っても良いな」と思わせた

2013/11/27ARROWS NX F-01Fandroid(端末),iPhone/iPad,モバイルSUICA,完成度

F-01F
ケータイ会議でF-01Fをレビュー中。今週で1カ月の期間も終わりということで、そろそろまとめをしなければなあと思っています。

さて、そんなまとめの中でも、これは書いておかなければいけないな、ということがありました。それがこれ、iPhone5sとの住み分けです。両方使っている僕にとって、それぞれの端末はどう使われるようになったのでしょうか。

なお、あくまで僕個人の感想ですので、全ての方がそうとは限らないことにはご注意ください。

F-01Fになって、はじめて「どちらでもいい」と思った

まず大事なことはこれですね。いままで、少ないながらもAndroidを触った感想としては「まだまだiPhoneの使い勝手にはかなわないなあ」でした。この使い勝手というのは、動きの機敏さ、入力の正確さ、インターフェイスの使いやすさなどです。端末として評価しようと思った時、もっさりしていたり、入力ミスが多かったり、はたまた写真がいまいちだったりするAndroid端末が主戦力の携帯電話になるとは考えられませんでした。

この考えが少し変わったのが、前機種のF-06Eです。この端末は素晴らしい完成度で、「もしかしたらiPhoneより使いやすいAndroidが出るかも」という希望を僕に抱かせました。ただ、まだ少し足りなかった。入力時のもっさり感とか、白っぽく写るカメラとか、惜しいんだけど少しだけ足りなかった。この時点での利用比率は8:2の割合でiPhone優勢でありまして、モバイルSUICAを使う乗り物に乗っている時でさえ、わざわざiPhoneを出して使うことがままありました。

しかし、その状況が変わったのがF-01Fの登場です。この端末は「いま使う端末がiPhoneでもAndroidでも、どちらでもいい」とはじめて思わせた端末なのです。

それぞれ得意不得意がある。しかし許容範囲である

まず体感値から行けば、いまiPhoneとF-01Fの利用比率はほぼ五分五分の5:5程度。普段スマホで行う代表的な作業である、メールの読み書き、ソーシャルのチェック&投稿、写真撮影&シェア、ニュースのチェックなどなど、読んで書く行為についてはほぼどちらでもストレスなく行えるようになりました。これをAndroidが追いついたと見るか、iPhoneが追いつかれたと見るかは難しいところですが、F-06Eからの進化を見るに、僕はAndroidというよりFケータイが追いついた、と思いたい。それくらいにF-01Fは良い端末です。

ただし間違えてはいけないのが、両者がまったくの対等というわけではないこと。どちらも得意・不得意があるわけです。例えばカメラでいけばまだiPhoneのほうが細かいところで使い勝手が良く思えます。動画も撮りやすいし、HDRモードが保持されたり、パノラマ撮影もお手軽など、不便さをほとんど感じません。カメラ系アプリの完成度も高く、多少くっきりはっきりが過剰とはいえ、そういった画が好まれる海外のセンスでよく作り込まれたカメラだと思います。

一方でF-01Fのカメラは素直な写りをしていますが、シンプルに写すことだけに特化しすぎていて、動画を撮ったりHDRを撮ったりするのはわりと面倒です。カメラ系アプリへの機能提供もまだまだで、その性能が限界まで生かせているかといえば怪しいところがあるでしょう。だからカメラではいまだiPhoneが1歩リードと言えます。これは文字入力なんかでも同じ事が言えて、誤認率の低さも含めて、まだiPhoneが優勢です。

一方でF-01Fのほうが使いやすいようなケースも多々あります。ニュースなどの情報チェックにおいては、大きな画面が功を奏します。指紋認証搭載によりiPhoneのロック解除は高速化されましたが、実はF-01Fの指紋認証のほうが、平均値としては速いと感じます。なにより、さすがGoogleのOSだけあって、Google系サービスとの連携があまりにも素晴らしく、メールの読み書きに至ってはiPhoneを使うことがほぼなくなりました。モバイルSUICAに関してはiPhoneでは使えないので自然とF-01Fに頼ることとなりますが、前述の通り、移動中もずっとF-01Fで十分になってきているわけです。気がつけば、減りが気になるiPhone5sの電池の減りは激しく緩やかになりました。すなわち、前ほど使わなくなったということです。

両者の個性はすでに「基本的な部分はある程度の水準に達した上で」になりました。特に僕にとっては、ついにAndroid端末でも、無理なく十分な満足を得られるようになった瞬間だったのです。

ということで

こういった比較では、長く使えば使うほど、細かい違いによって一方に不満がたまってしまうものですが、今回はそれがありません。どちらにも十分に満足しているし、当然ながらあと一歩、惜しい!という部分があります。でも、もはや些細なものです。

ちなみに、いまどちらか1台を選べと言われたらどうするか?それはF-01Fを選びますね。モバイルSUICAがあるからです。いまならiPhoneを失っても、僕は困らないと思います。ここまでの完成度に持ってきた富士通さんの開発陣に、ただただ拍手。

 

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。