【超満開】与野公園バラ祭りを前に、管理スタッフの熱い想いを伝えたい #さいたまツアー
さいたま観光国際協会さん主催のさいたましブロガー・プレスツアーにて、与野公園に行ってきました。ちょうど週末にはバラ祭りが行われるこの与野公園を、一足お先に楽しんできた感じです。
なにより今回は、育成や管理を担当されている職員の福田さんにお話を聞けたのが最高でした。
こちら福田さん。与野公園のバラを整備しつつ、訪れた方に案内をしたりしています。
はや5シーズン以上毎年のように与野公園に来ていますが、今年の育成状況はいままででも圧倒的に最高です。そこには福田さんらの熱意と想いがありました。普段は表に出てこないであろうこの熱い想いを、今日はお伝えしたいと思います。
バラは「子供」だ
この福田さん、生まれも育ちも旧与野市。つまり親の代からこの与野に住む、与野人であります。この与野公園の周辺環境の変化を、ずっと見つめ続けてきた人であります。そうであるがゆえに、この与野公園の整備にはただならぬ想いがあるようでした。
まず福田さんは、バラ達のことを「子供」と呼びます。
僕もバラを家で育て始めてわかったのですが、バラは強靱な生命力を持つ反面、美しく咲かせたり、大きくするためにはかなりの手をかける必要があります。特にバラの花は、ちょっとしたことで黒ずんだり、形が悪くなったり、傷んだりしてしまいます。とてもデリケートなのです。そんなバラをここまで大量にキレイに大きく咲かせるのは、並大抵の努力ではありません。
たとえば雑草。バラの養分を奪い取ってしまう雑草を退治するには、まず「抜くこと」です。それって簡単に聞こえるじゃないですか。いやいや、トンデモございません。バラにはトゲがあるのを知っていますよね。あのトゲのあるバラの中に飛び込んでいかなければ、雑草は抜けないのです。同じ理由で、病気の引き金になる落ち葉なども拾わなければなりません。これ、鉢でやってるうちでさえ大変なのに、この広大な敷地で、3,000株以上を相手にしてやらなければいけないと考えたら、気が遠くなります。そして、傷だらけになります。
福田さん曰く「家までトゲを持って帰ってしまうことが多々あって、怒られる」と。トゲは刺さったまま付いて来ちゃうんですよね。そうした地道な苦労の上に美しいバラが成り立っているのです。
苦労の上に立つ、美しさと見事さ
またバラの中には、様々な地域から贈答しあったり、管理者として譲り受けたりしたバラもあるそうで、そういったバラを「万が一にも枯らさないように」という大変な気苦労があるようです。与野公園の場合は地植えですから、そう簡単には枯れないと思いますが、バラって枯れる時はほんとすぐ枯れますからね。毎日チェックして、異変をどれだけ早く察知できるかが鍵なんです。
そんな甲斐あって、与野公園は県内有数のバラの名所として知られています。規模はおそらく伊奈の記念公園(バラの時期だけ有料)に譲りますが、その美しさやまとまり、なにより無料で日々市民の憩いの場所として解放していることが、凄すぎます。策とか無いんですよ。夜だって見に来れます。
自転車や犬の散歩の人もいます(公園内ではひいてね)。日常の中にある非・日常。与野公園はバラの時期だけ非日常になるのです。それを演出しているのが、この福田さんたち管理チームなのです。
色々な人の思いが、公園の出来た明治10年からずっと積み重なって
美しいものには理由があります。この与野公園の理由は、1年をかけて、いや、何年もかけてここまでバラ園を整備してきた、管理スタッフさんたちの存在無くしては語れません。
この数日は、その想いが一気に開花する、年に2度しか無いタイミングです。ぜひさいたま市民で無くとも、一度与野公園のバラの素晴らしさを堪能していただければ幸いです。なお前記事で書いたとおり、ここ数年でも突出した花の大きさ、香りの良さで、今年を逃す手はありません。明日のにわか雨が若干心配ではありますが、今週~来週にかけてはきっと素晴らしいコンディションを保っているはずです。
>与野公園のバラ園超満開速報!質も大きさもここ5年で最高! #さいたまツアー | エアロプレイン
もし公園内で管理スタッフさんたちを見かけたら、声をかけてあげてください。
最後にお願いがひとつ。バラは形、色、香りを楽しむモノですが、とくに香りを楽しむために、バラの花を手で持って引き寄せる人がいます。これは絶対にやめてください。それにより、折れてしまうバラがあるそうです。この日のためにとても苦労して育ててきたバラです。1人でも多くの方が楽しめるように、マナーと節度をもってお楽しみいただければありがたいです。よろしくお願いいたします。
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