DR-P208とWU10そしてCheeroバッテリーでモバイルスキャナライフ!
キヤノンマーケティングジャパンさんから、レビュー用にモバイル向けドキュメントスキャナ DR-P208を貸していただいたので、1カ月ほど利用してみてのレビューをまとめておきます。この製品は…最強のモバイルスキャナライフを構築してくれる逸品かもしれません。
今回のDR-P208の特徴は、なんといっても小さくて薄くて細いことでしょう。仕様に記載されたサイズは W:312.5㎜、H:40㎜。 D:55.5㎜ということで、そうだなあ、イメージとしては文明堂や福砂屋で売っている一番小さい0.75号のカステラより少しだけ長くて、少しだけ薄い感じでしょうか。
そんなDR-P208の大きさとスキャン能力に関しては、もはや疑う余地が無く、今回のレビュー仲間である
>小型・軽量化かつワイヤレススキャンに対応したキヤノンのドキュメントスキャナ「DR-P208」ファーストインプレッション – カイ士伝
>キヤノンのドキュメントスキャナー最新モデル「DR-P208」をモニターすることになりました | ツブヤキ。
がレビューしているように、USB接続のバスパワーで動くことや、スキャナ側でドライバをもっているため、つなぐだけでインストールなどなくてもある程度の機能を利用できるなど、複数人や複数マシンで使う時に対する利便性がとても高いように思えます。
そんな本機種に新たに設定されたオプションが、これ、WU10という専用Wi-Fiアンテナです。こいつをつなぐと、DR-P208をWi-Fi対応にできるのです。できれば内蔵してほしかったところですが、コンパクトさを犠牲にしないためには、必要な人は後から買ってね、のほうが判断として優先されたということでしょう。
このWU10の使い方は簡単で、WU10に別売りの充電式バッテリーもしくはACアダプタから電源を供給すると、DR-P208にも電源供給ができるようになるため、あとはWU10を希望の端末と1対1でWi-Fi通信させるか、もしくはWi-Fiネットワークに参加させるかのどちらかをするだけで、DR-P208がネットワークを通じて利用できるようになるという寸法です。
ここでとても惜しいのが、DR-P208はUSBからの電源供給が可能であったのに対し、WU10にはUSBから電源供給ができないところ。これは、モバイルの利用の仕方としてちょっともったいないところです。
そもそも外で使おうと思った時、WU10の充電式バッテリーを買うのいいんですが、もっと別の方法があるのではないかと。だってUSBから給電できるんでしょ?
ということで、見つけてきました。
結論から申しますと、USBからWU10とDR-P208に給電できました。おそらくキヤノンさん推奨ではない使い方な気がしますので、これ以降は自己責任でメリットデメリットを見極めてお願いしますね。
PSP用のUSB給電ケーブルを用意する!
今回、電源ケーブルのサイズを見ていて、もっとも近かったのはPSP用のUSB給電ケーブルでした。
すると…
おおお、動いた!
ということで、WU10専用のバッテリーではなく、CheeroとPSP用のケーブルさえあれば、AC電源が無くてもDR-P208をモバイルスキャナとして使えることが判明しました。
この組み合わせで相性がいいのは、もちろんiPhoneやiPad、その他スマートフォンです。出先で名刺交換をしたり、資料をもらったりしたなら、DR-P208でさくっと取り込んでしまい、それをEvernoteに共有する(DR-P208用のアプリのほうでその機能をもっています)。そうすれば、OCRもかかって検索もできるし、便利このうえなし!
iPhone用アプリはこんな感じ。
せっかくなので、iPhoneにてDR-P208を使ったときの雰囲気もご紹介しておきます。まずアプリ「Canon COTM(Capture On Touch Mobile)」をダウンロードしておきましょう。
して、起動。
ネットワーク上にDR-P208がいれば認識されますので、あとはスキャンボタンを押すだけ。
スキャンがはじまります!注意点としては、スキャンしながら送信を行っているようなので、スキャン速度は低下するということ。
スキャン後は様々なアプリに飛ばせます。Evernoteに飛ばすのをオススメしたい。
注 直接はPDFしか飛ばせないので、画像かメールとしてアップしましょう
ちなみにスキャン結果のプレビューです。かなり高精度にスキャンできていることがわかりました。
利用シーンをおさらい
ということで、利用シーンをおさらいしておきます。
DR-P208は、スマートフォン&WU10との組み合わせにて、PC不要のモバイルスキャナとして活用することができます。その際にネックとなるのが電源供給方法でしたが、iPhone用充電器Cheeroで解決することができました。
これにより、iPhoneの電池もWU10やDR-P208の給電問題も気にすること無く、モバイル環境でのスキャンからEvernoteへの送信を実現することが可能となりました!
ちなみにこの組み合わせを見つけたのが最近でありますため、たとえばCheeroがフル充電の状態から、どれくらいスキャナを使っていられるのかがわかっていません。この辺りは続報できたらまたお知らせしますね。