【PR】オリックス生命さんがはじめた生命保険の比較広告がちょっと面白いぞ
海外ではわりと目にするけど、日本ではあまり見ない。それが同業他社と自社を比べた比較広告です。なんで日本にはあまりないの?と言われると、おそらくは様々な大人の事情がからんでいるということなのでしょう。
そんな比較広告を一念発起してはじめちゃった企業さんがいます。それが今回取材させていただいたオリックス生命さん。なんでまた、比較広告なんてはじめちゃったの!?というあたりを、じっくりお聞かせいただきました。僕も結婚しましたし、体が強いほうでもないので、保険に関する情報には興味津々です。
比較広告を決断するまでの、オリックス生命の流れ
実は今回この取材のオファーを受けさせていただいたのは、自分の環境のこともありますが、なによりこの業界について取材したことが無かったから、というのがあります。比較広告にも強い興味がありましたが、それ以上に保険の世界ってどうなってるの!?という興味が先に立っていました。そんな機会を与えてくださったオリックス生命さんに感謝します。
ということで本題に。まずは最近までのオリックス生命の流れをさらっと再確認。
そもそもオリックス生命とは、アメリカのオマハ生命の日本支店でした。それが様々な紆余曲折を経て、現オリックス生命になります。特徴としては、外務員がいない=固定費が少ない=保険費用が安い、という点だったそうです。なんとなく最近流行のネット通販系保険にも通じるところがありますね。
ところでこれは知らなかったのですが、1996年に保険業界にとって大きな影響を与える法改正がありました。それは、保険の勧誘をする人が、1人(もしくは1社)で複数の保険を扱えるようになったことです。驚いたことに、それまでは決まった契約先の保険しか販売できないという仕組みで、それが保険商品のゴリ押し販売や、なんとなーく業界としてクリーンではないイメージを作ってしまったのだとか。それがこの法改正によって、販売する側もお客さんに合せた商品を提案することができるようになり、通販で保険の販売
驚くほどオープンに色々教えてくれた、オリックス生命の古屋さん。
そんな法改正に影響を与えられつつ、シンプルでわかりやすい商品を作ろう!ということで作られたのが、「CURE」という同社のヒット商品。それまで40万件にとどまっていたオリックス生命の保有契約数は、約6年で150万件にまで増えたそうです。なぜ売れたかといえば、それは、情報がインターネットで開示されていたことや商品がシンプルだったこともあって、わかりやすかったから。
ちなみにですが、広告記事ゼロをうたう商品比較雑誌「モノクロ」の生命保険特集(2011年12月号)でも、この「CURE」は高い評価を受けております。具体的にはベスト定期保険、ベスト医療&がん保険、ベスト生命保険などを受賞。わかりにくい保険業界において、単純明快さや、保険の比較特集で高評価を集めたことがこの「CURE」への契約につながっているのではないかと感じられました。
さて、こういった状況下でオリックス生命はあるアンケートを実施します。それは「保険を選ぶ時、比較資料を使いたいか」といったもの。なんと回答者の84.9%が「Yes」と答えたそうで、まあそりゃそうだよな、って思いますよね。そもそも保険商品って比較しにくいんですよ。見積もりまでいかないと金額がわからなかったり、オプションの記載が各社違っていたり…。これを素人に比較しろってのは、無理じゃ無いの?ってのが、僕が数年前に保険加入したときの感想でもあったわけです。
そこで「ご要望に応じて比較表作っちゃいました」というのが、オリックス生命の回答だったわけですね。
比較広告をやることへの是非やあつれき
そんなことまで話しちゃっていいの!?という取材は佳境へと進みます。正直言って、この反比較広告社会とも思える日本において、比較広告やっちゃって大丈夫だったんですか?ということです。
もちろんこのことについては、社内でも大いに議論がなされたそうです。でも、お客さんにとってもメリットが大きいし、商品に自信があったら大丈夫なんじゃないの!?ということで、まずはネット系生命保険と自社とをフラットに比較してみるというアクションを起こしてみたのだとか。もちろんそこには書くに書けないレベルの大人の事情やあつれきが発生しておりまして、いやあ、本当に日本ってどうなの…と思っちゃうわけですが、でもオリックス生命はやったわけです。
それでですね、ここが今回のPR記事広告をOKしたポイントでもあるわけですが、広告がちゃんとフラットであるというのを、誰が証明するの?という疑問が当然わいてきます。その点については法律とガイドラインによってちゃんとやらなきゃいけないということが決まっているそうなんです。ここで、自社に都合が良いことを盛ったりした日には、法律で罰せられてしまう。だからやるからには、比較しても戦える商品を作って、さあどうだ!という戦略をとるしか無いわけです。これってすごいことだよなあと。法律で比較広告についての内容が保証されているなんて、ゆめゆめ知りませんでした。情報更新についても可能な限りで最新情報にすることを課せられているそうで、はっきりいって運営コスト高過ぎなんじゃないかと思われます。さらにさらに、今回の比較広告では同社が運営しているわけでも関わっているわけでもない保険商品比較サイトへのリンクも貼っており、これまたびっくりです。
ちなみにですが、絶対に比較広告できない相手というのがいまして、それは比較すべき同条件の保険料をホームページなどで掲載
で、これが比較広告だ!
これが噂の比較広告です。3社のうち最も優れていると思われるところに赤丸がついています。
この下には年齢別・性別による保険料の実数値も乗っていて、ある程度の参考にすることができます。実はこれらって時間と手間暇さえかければユーザー側でも作れるのですが、それを保険会社が公に出すってのが面白いところですね。
ちなみにA社、B社ともに名前は入ってませんがハイパーリンクが設定してあるため、どこかはすぐにわかります。これだけは「Webを見てね」ってことですかね。
余談ですが、オリックス生命では保険の名前(ペットネームというらしいです)を公募するという面白い取り組みもしております。当選者には15万円分の商品券が当たるらしいので、ネーミングに対して自信のある方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。恐らく僕も応募します(笑)
>オリックス生命保険ダイレクト | 保険のペットネーム募集キャンペーン
ということで、オリックス生命がはじめた比較広告は、その舞台裏も含めてかなり面白い取り組みなんじゃないかと思われました。次はぜひ、今回は載っていない各社もそろえて欲しい…がんばれオリックス生命!
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