三菱電機のサイクロンクリーナー『風神』を見てきた!
ワムコムさん&三菱電機ホーム機器株式会社さん主催のイベント「三菱電機ホーム機器 新サイクロンクリーナー『風神』体験イベント」に参加してきました。真昼間の主婦メインなイベントでしたが、我が家の掃除担当としてがんばって(!?)きましたよ。
昼間のイベントは雰囲気違うぜ…
製品ラインナップにあわせたスムージーや、サイクロンに見立てたロールケーキが出ました。いつもとは違う雰囲気です(笑
スムージーは隣の部屋で作って持ってきてくれるというこだわりよう。素晴らしい。正直なところ、ほとんどのブロガーイベントでもっとも印象に残るのは食べ物だよね…。
紙パックとサイクロン
イベントの順番を無視して説明します。まず普通の掃除機とサイクロンの違いですね。
普通の掃除機はご存知の通り紙パックを掃除機に入れて使うタイプです。このタイプの特徴は初期吸引力の強さですが、ノズル→紙パック→排気口 という流れがあるために、ゴミがたまるにつれて吸引力が落ち、また排気のニオイが気になるようになってきます。つまり紙パックは換気扇でいうフィルターの役割をしているのですね。そういえば実家にあった古い掃除機は、紙パックじゃなくて掃除機本体にゴミがたまっていたっけ。
一方でサイクロンの場合、遠心力の力を使ってゴミと排気を分離するため、排気はいつもクリーン。吸引力が落ちることもありません。
よくダイソンのCMで言われている「吸引力が落ちない」というのはこのことですね。
三菱は真のサイクロン
ちなみに!そのサイクロン式にも2種類があるそうなんですね。1つはSemi-サイクロン、もう1つはTrue-サイクロンと呼ばれていました。
前者のSemi-サイクロンは、「最終的なこまかいチリはフィルターでキャッチする」という、いわばなんちゃってサイクロン。驚くことに世間一般で「サイクロン掃除機」と呼ばれているものにはこの方式のものがたくさんあるとか。大きなゴミは分離できているけど、小さなゴミは分離できていないってことですね。フィルターの掃除も必要なため、お手入れがめんどくさそうです。
一方でTrue-サイクロンは、細かいゴミまで遠心分離できるタイプです。ただし万能なわけでもなく、風量そのものが小さくなってしまうという問題があるようです。
これらの関係を表したのがこのスライドです。
これは知らなかったから驚きました。サイクロンと言ってもいろいろあるんですねえ。
ということで、三菱電機はここから「真のサイクロンクリーナー」を作るために長い研究開発をはじめることとなりました。
過酷な研究開発
そもそもサイクロンという方式は珍しくもなんともないもので、古くから工場の「ふるい」として活用されてきたものだそうです。それを掃除機に応用したところが新しかったんですね。ただし海外の方式をそのまま日本に持ち込んでも問題があると。
それは…日本と海外ではゴミの性質が違うから。日本のゴミは繊維成分が多くて、サイクロンにおける理想の寸法で設計しても分離が難しいそうなんです。
そこで「風神」では大きな繊維ゴミなどが飛び込む部屋をつくったのでした。下記スライドを見てもらえばわかりますが、サイクロンで結果的にゴミを3回振り分けています。あの本体の中でそんな複雑なことが行われているなんて…。
そして、ここからが試行錯誤連続…開発担当者は同僚の家庭からゴミを集めてはテストルームに撒き散らすことを繰り返し、試作品を300種類、試験に至っては1000回も繰り返してこの製品を開発させたそうなのです。すごいなあ。地道な開発ストーリーってのはかなり好きです。
男性ウケするデザイン
風神の面白いところは、デザインがわりとメカメカしいところだなーって思っていたんですが、それもそのはず、この掃除機は「世のお父さんに使って欲しい」という願いがあるそうなのです。
その結果、デザインは某赤い彗星のようなものに落ち着いたのでした。開発者いわく、社内では「 MS-06」と呼ばれているとかいないとか(笑
この、ルビーレッドは作らないはずだったのに、こっそりモックを作ってゴリ押しして納得させた…ってのは素晴らしい開発者根性ですよね。いいぞもっとやれ、と応援したくなります。
掃除機にも歴史あり。やっぱりこうやってお話を聞くのは面白いですね。
その他の特徴
その他の特徴をざーっとおさらい。
- ダストボックスが水洗いできる
- (パック式に比べた)吸引力の弱さを新開発ヘッダで補っている
- 手を離すと一時待機状態になる「ECOモード」搭載
特に水洗いはいいですね。変なもの吸っても安心(笑) あとサイクロン式は吸引力に難がある(力は変わらないけど相対的に弱い)ところを新開発のヘッダでフォローしているそうなので、実際のところどうなの?ってのが気になりました。
ということで実演です。
予想以上に良く吸うが、重い
結果は…予想以上に良く吸いますね。分離も完璧で排気にはチリ1つありませんでした。花粉や小麦を吸っても大丈夫!ってのは驚きですねえ。
多少難があるとしたら…ヘッドのブラシ回転が止められないところと、重量が5キロほどあるところかなあ。
というわけでイベントは終了。この日の参加者の中から3名がモニターに選ばれるそうなので、選ばれたらまた続編を書きますね。
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