サッカー批評issue39の我那覇問題特集がハンパない

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サッカー批評

双葉社のムック『 サッカー批評』をいつも買っているのですが、今回の特集はすごかった…我那覇のドーピング裁定問題に端を発し、協会内部の「これでもか!」という腐敗具合を暴露しています。事実を元に丁寧なレポートがなされており、そこに穿った視点はあまりなさそう。もはや「救いようのない」という印象しかもてないほどの内容でした。印象的な部分を抜粋すると…

今回のレポートがすごいのは、CASの裁定が出る前に書かれた文章であるにも関わらず、「我那覇が有罪になるわけないじゃない!」としか思えない内容であるところだ。そこにあるのは、あまりに酷すぎる事実だけ。僕らの政治に対するイメージとなんら代わりのない絶望感がそこにある。

以下、引用という形で抜粋する。

あまりに救いようのないJFAとJリーグ幹部たち

  • ドーピング事件を扱うにあたって。

今回のものは正しく言うならば「ドーピング問題」ではない。まったく別の側面を持った「作られた事件」である。

  • JFAスポーツ医学委員長青木氏の発言を受けて

毎年1月1日に変更が適用されるWADA(世界ドーピング防止機構)規定に対し、日本サッカーのドーピングについて頂点に立つ人間がそれすらも知らず、公の場で発言をしているというのがこの時点ですでに明らかになっている。

制裁自体が06年のWADA規定を基に決定していた可能性がある。

青木は後藤ドクターの代理人である弁護士から文章でそのことを問われ、滑稽極まりない回答を文章で行っている。

  • Jリーグが作成したドーピングに関する議論の議事録を解説するに当たり

公的な議事録が改ざんされている上に、嘘の証言をしている者がいるのだ。

  • 元川崎チームドクター後藤氏への事情聴取に関して

庄子(春男=フロンターレ強化部長)が小竹(伸幸=Jリーグ理事)から「(後藤ドクターを)さっさとクビにしろ」と怒鳴られている。

我那覇は弁明の機会があることなど全く知らなかったのだ。

  • マスコミの報道通り我那覇がにんにく注射をしたとJリーグが発表したことについて

この会話のどこが「報道された内容通り」だというのだ?マスコミとは接触すらしていないと後藤ははっきり言っているではないか!

  • 現在の恐るべき状況に対して関係者より

世界で初めて、病気の選手に対して担当のドクターが正当な医療行為をしたにもかかわらずドーピングと判断されたこと。これは実際にあったことですが、我那覇選手の件があって以降、何人も選手たちが死に掛けているんですよ。手術をしたくてもTUE(治療許可申請)を出してから何日も待たされているためにできない。
他の全ての協議に関わるドクターたちが、正当な医療行為ができなくなってしまったという現状がうまれました。その批判がすべてJリーグのチームドクターたちに向かったわけです。

  • この事件のまとめとして

この事件を、現在の日本サッカー会の腐敗部分が凝縮された「我那覇冤罪事件」だと認識している。

読んでほしい。

この特集では、かなり濃密なレポートが展開されています。もちろん人によって感じることはさまざまだろうけど、とにかく、読んでほしい。立ち読みでもかまわない。この特集だけだっていい。

どうやったら日本のサッカーをまともな方向へもどすことができるんだろう。関係ないことかもしれないけど、C級をとりに行くモチベーションが相当下がってしまった…。

著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。