さよなら有人改札。金沢駅が2017年4月から自動改札化で、この風景も見納めなのか…

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3年前、はじめて金沢駅に降り立ったとき。この景色が懐かしくて仕方が無かった。

 

金沢駅の代名詞でもあったこの有人改札が、2016年度をもって終了する。

 

 

有人改札とは?

これだけ自動改札が普及していると、有人改札を知らない人もいるだろう。

有人改札とは、その名の通り人が改札業務を行う改札だ。昔は紙の分厚い切符に鋏(改札鋏)を入れていたものだったが、時代の移り変わりとともにスタンプとなり、そして薄い切符を通す磁気センサーの無人改札に、いまではFeliCaをタッチするだけの無人改札へと進化している。

無人改札は、朝のラッシュでも黙々と人の波を裁くことができる。処理量でいったら、人間の何倍ものスピードで改札業務を行っているだろう。日本の駅がものすごい利用者数でも並ばないのは、この自動改札機が導入されたからでもある。キセル乗車も防止することができる。駅が自動改札化するのは仕方の無い道理なのだろう。

 

Face to Faceの有人改札

でも、駅という場所だからこそ、人と人のコミュニケーションのひとつとしての有人改札が心地よかった。確かに今でも窓口で有人の改札は残っているけれど、いくつかの自動改札のうち、ひとつくらいが時間限定で有人改札になってもいいんじゃないかな、なんて思ってしまうこともある。

自動改札になることで、FeliCaも使えるようになる。現地に住む人にとっては大変に利便性の上がる変化なのだろう。

 

旅人はどうしても旅情で物事を考えてしまうからいけない。でも、惜しい。あまりにも惜しい。金沢のあの風景に、有人改札はあまりにも溶け込んでいた。

新幹線が乗り入れ、駅は大きく変わった。自動改札の導入により、駅の雰囲気もまた変わるのだろう。さようなら、金沢駅の有人改札。