PowerShot N100 CP+で取材してきました速報
気になるPowerShotN100について、CP+でいろいろ聞いてきました。
PowerShotN100とは?
液晶側にも背面カメラ(本記事ではサブカメラと表記します)を設けることで、撮影時の撮影者をも同時に撮影できる「デュアルキャプチャー」を備えたカメラです。ちょうど先日紹介したfrontbackというアプリに似たところがありますね。
ほかにも写真を撮影する時の前後を動画で撮影する「プラスムービーオート」や、複数の写真・動画をまとめてムービーを自動で作ったりする「ストーリーハイライト」機能が備わっています。前機種のNの機能であるクリエイティブフィルターを生かした6枚同時撮影もできるのだとか。
「いま小さい子供たちが将来見返すことを期待している」
CP+のPowerShotN100ブースにて担当者の方(なんとなく責任者に近い立場だった気がする)いわく、本カメラは子供を撮る親御さんたちに強くすすめたいのだとか。その理由は、いま小さい子供達が、大きくなった時、自分の写真を見返すと撮影してくれた人達の表情を見ることができるから、だそうです。
基本的に「思い出をストーリー軸で残すカメラ」となっているようで、「いままでのカメラとはまったくコンセプトが違う」とのことでした。なるほどねえ。
サブカメラの使い勝手
さて気になるのは特徴的なサブカメラですよね。
こちらのカメラで撮影された画像は、自動的にメインカメラで撮影された画像と合成されます。つまり、メインカメラ、サブカメラそれぞれの画像を別々に保存することはできません。サブカメラで撮影した画像には必ず白い枠が付き、合成場所は4隅近くの4カ所から選択可能。大きさも大中小の3種類です。
上から大中小。タッチで場所や大きさを変えられるのはわかりやすくて良かったですね。別々に撮影することができないので、撮影時にはサブカメラを使うかどうか決めておくことが必要です。
写真撮影の前後を動画で記録するってのも面白いですね。記念写真って実は前後が面白かったりしますからね。これは新しいものが生まれそうと感じました。
画像解析の実力を見せつけたい「ストーリーハイライト」
話を聞いて特に面白いな、と思ったのは自動で画像や動画をつなげてムービーを作る「ストーリーハイライト」機能でした。単に画像などをランダムで選ぶのでは無く、そこに何が映っているのか、人々は笑顔か、どこに顔があるのか、などをカメラ側で解析して、ちょうど良い効果、ベストな写真選定、組みあわせを選ぶのだそうです。デモを見せてもらった限りではかなりそれっぽいものが出来ていました。ムービーのバリエーションがどれくらいできるのかは謎ですが、例えば結婚式でよく見られるような生い立ちムービーに近いものは作れるようですね。全自動でもいいし、ある程度はマニュアルで編集することもできるそうです。細かいとこは使い込んでみないとなんとも言えませんが、クオリティは悪くないと思いました。
ちなみに笑顔の有無などのデータは、JPG画像に埋め込んでいるそうです。EXIFの隠し領域を使っているとのこと。
ほか、こんなことを感じました
まあなにより美しいカメラですね。キヤノンは白の使い方がうまくなった気がします。ちなみに国内では白一色の展開。黒は無しだそうです。これは決断したなあ。(海外では黒もあります)。
また前機種との大きな違いは、量販店への流通を持つことです。通販限定じゃないってことですね。前機種でも「お店で触れれば良いのに」と思っていたので、これは素晴らしい判断に思えます。開発側もそう思っていたそうです。
モードのボタンは健在。親指を引っかける部分が少し大きくなったかな?サブカメラはかなり目立ちますね。
もちろん液晶はチルトします。こうすればサブカメラに自分以外の何かも映せますよね。正面と上方とか、面白い画作りも可能です。
大きさとしては女性でも持ちやすい大きさにまとまっています。
なお今回はちゃんとボタンシャッターです。ムービーボタンが独立して横にあるので、押し間違えないように注意したいですね。
クリエイティブショットについてはPowerShotNの記事をご参考に。
[A] CANON PowerShot N は表現の幅を広げてくれる次世代カメラだった | エアロプレイン
面白いだけのコンセプトカメラと理解されがちなPowerShotNシリーズですが、実は画質もよく、使い勝手は悪くないんですよね。僕はNをしばらくサブ&動画カメラとして使っていましたし、実際のところ、S100がNに置き換わった感はありました。かわいいカメラとして購入するのも悪くないと思いますよ。
ということで
買うかどうかはまだ決断できませんでしたが、なかなか面白いカメラであることは間違いないですね。子供のいる家庭なんかでモニターやってみたら、様々な使い方が上がってきて面白いだろうなあと思いました。実は子供だけでなく、ペットの撮影や食べ物の撮影にも向いていそうです。どれだけ美味しそうな顔してるかって重要な情報だから知りたいですよね。
少なくとも今回はお店でタッチしてから購入の決断ができます。ぜひ発売時にはお店へGO!ですね。なお4月下旬に3万円〜4万円くらいで買える予定だそうですよ。
なお今回は速報ということでコンパクトにまとめました。何か知りたい情報があればFacebookページやTwitterにてお問い合わせ下さい。聞いてある範囲で追記してお答えします。