グーグル担当者直伝!Adsense最適化とDFP入門からのブログマネタイズ #tbmu

2014/01/16イベントレポート,ブログ運営術,様々なテクニック2位,Adsense,DFP,Google,テクニック

ブロガー主導のブロガー向け勉強会「東京ブロガーミートアップ」。記念すべき15回目の本イベントは、グーグルにてブログのマネタイズを学ぶという内容で開催されました。目玉はなんといってもグーグル担当者直伝の、Adsense最適化講座とDFP入門講座です。

以下、聞いてきた内容をメモから簡単にまとめましたので、参考までに。なおスライドは非公開とのことで、テキストばかりでごめんなさい。

Adsense最適化とその理由

今回の講座を担当されたのは、Googleの坂本さん。よろしくお願いします。

1.Adsense 最適化の基本

・仕組みの理解せよ
・広告主の狙いを理解せよ

Adsenseの仕組み
基本はオークションである。Adwordsに出稿したい広告主がオークションして広告枠を争っている。広告表示のメカニズムは、コンテンツマッチとオークション。

例えばおにぎりの広告がたくさんあるとして、どれがでる?それはグーグル側で広告枠の収益が最も高いだろう広告を判定して、表示している。
 
ブログは枠をうる売り手→セラー
広告主は枠を買う方→バイヤー

・セカンドプライスという概念
広告の価格は、2位になった広告の価格+1円。1位が500円、2位が400円で入札しているとしたら、価格は401円になる。いくら1位が圧倒的に高くても、2位の価格が低かったら意味が無い。

そこで。より高く買ってもらうために、より多くの広告在庫を競合させる必要がある。在庫が多ければ、1位の価格が変わらなくても、2位の価格が高くなる可能性が高い。大事なのは2位の価格を上げること。そのためには在庫を増やす。先の例であれば、450円の2位を発生させるために行うのが、在庫を増やすこと。
 
Tips1:テキスト・イメージ両方の広告を出す
→テキストもイメージも同じ枠を争う。つまり結果として在庫が増えるおかげで単価があがる(つまり2位の価格が上がる)。
  
Tips2:広告のブロックは極力行わない
→これも2位の価格を上げるため。

Tips3:大きなサイズのユニットを使う
大きなサイズのユニットには、それより小さいサイズも出すことができる。大きい枠を出すことで、枠のサイズを超えて広告在庫が競合することになる。つまり、同じレクタングルでも大きいほうがいい。

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広告主の狙いを理解せよ。広告主にとってオプションは2つ。
・検索結果に出す
・Adsenseに出す

検索広告のほうがパフォーマンス高い印象だが?
例えば検索で「芝浦 マンション」 →検索者が芝浦のマンションに興味をもっているのは、わかりやすい。当然ながら、直接的コンバージョンはこちらのほうが高い。

ではなぜAdsenseに出すの?
リターゲティングのため。1度Webサイトにアクセスしたら、その後ずっと不動産の広告出るのはなぜ?→これはターゲティングのため。

その目的は、ブランディング。オンラインでのブランディング広告が増えてきている。今年はワールドカップがあるので、増える。大きなイベントのある時に増加する傾向。

Tips4:ファーストビューに掲載する
ブログは記事下収益が高いのは確か。
しかしブランディング広告は見られるかどうかを重要視している。
ファーストビューに広告を表示するオプションがある→その場合インプレッションで払ってる。
ファーストビューに広告を表示することには意味がある。

Tips5:モバイルでは320×100の広告を使う
レクタングルだと大きすぎる。規約違反になることも。
既存の320×50では小さかった。そのため大きめのやつが出た。
参考までに、最近はAndroidなど画面が大きいスマホが増えている。

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2.はじめてのDFP

DFPを一言でいうなら、無料でイケてる広告サーバー。
 
・AdsenseとDFPの違いは?
AdsenseのタグにはAdsenseの広告しか出てこない。例えばA社のアフィリエイトタグにはA社のアフィリエイトしか出てこない。つまり、タグを貼った枠を、ひとつの広告ネットワークに占有させている。

じゃあDFPにすると?
AdsenseタグとアフィリエイトタグをDFPに登録する。DFPでは、どの広告を表示するかが選べる。極端な話、アフィリエイトタグを純広告に変更するのも、DFP管理画面で作業可能。
→これはいわゆるアドサーバーと呼ばれるもの

・DFPの意義
より価値の高い広告を配信できる・たとえばRPM。これは1000PVあたりいくらかの数値。このRPMの高いものを表示してくれる。

・他と比べてDFPがよいところは?
グーグルのサービスなので、大きなトラフィックがあっても落ちない。1億PVでもOK。
管理画面がわかりやすい(と言われている)
最大のメリットは、Adsenseとつながっていること。つながっているのはDFPだけ。特にダイナミックアロケーション機能がポイント!

・ダイナミックアロケーション機能とは?  
通常、複数の広告を設定したときは初期設定に準じて表示される。アドセンス8割、アフィリエイト2割、みたいな設定があれば、どんな時でもその割合が守られる。これではもったいない。

ダイナミックアロケーション機能の場合は、TPOに応じてリアルタイムに収益性高い広告を勝手に出してくれる。例えばアドセンスのRPMが限定的に2倍になったら、その時だけでもアドセンス10割にしたほうがいいはずだ。ダイナミックアロケーション機能ではその判断を自動でやってくれる。
とにかく高い広告を出す、それがDFP

ほか、いろいろなターゲティング機能がある。
 地域
 時間
 ブラウザ・言語
 OS
 IP

いくらでも細かく出来てしまう。

ただしDFPに時間を割くのが良いのか、1記事でも多く書いた方が良いのかは、ブログによって違うと思うので、判断してほしい。

QA

Q:DFP設置数の制限は
A:ない。Adsenseまったく使わなくてもいい、そういうユーザーもいる。注意としては、DFP経由のインプレッション上限がある、1億5000万PV。それを超えるとDFP有料プランでお願い。DFPはかけ算になるので注意、1000万PVで10DFPなら1億PV。
 
Q:広告枠の厳選は必要か?
A:まず広告はHTMLで読まれた順で最もマッチしたものが出る。もし記事下の広告枠のマッチングのために記事上の枠を減らすなどを検討するなら、単純に場所を変えた方がいいだろう。

ということで

なんとなく理解していたことでも、こうして担当の方から原理込みで教えてもらうと、腑に落ちるというか納得感が違うというか。参加してとても良かったなあと思いました。マネタイズはそんなにモチベーションの原動力にはしていないのですが、ブログをハックするという観点で攻略してみるのは面白いかもなあと、いまさらながらに思いました。今後、ちょこちょこ変更があるかもしれません。

そんなわけで、グーグルのみなさん、東京ブロガーミートアップのスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!

 

ちなみに、お土産で以下の本をいただきました。やはりこちらが基本だとか!

 

今回の参加者は以下の通りでした。