サカマガ月刊化と仇敵ジュビロのJ2危機に想う、ライバル不在の寂しさ
ご存じの通り、日本のサッカーシーンを代表する雑誌のひとつ、週刊サッカーマガジンが、今週号をもって週間から月刊化することになりました。この事実は現在のサッカーの現場の裏返しであり、一抹の寂しさとともに、危機感もひとしおです。
ただ僕は想うのです。この件に関してもっともショックを受けているのは、同じく週刊誌として走り続けてきた週刊サッカーダイジェストなのではないかと。そしてそれは、今季J2危機を迎えているジュビロを横目に見る、我々エスパルスサポーターの心境に近いのでは無いかと。
以下、僕のまとまらない想いを書き殴りました。まだジュビロがJ1残留の可能性があるのは知っています。でも、もういま書かずにはいられなかった。先に謝っておきます。
ケンカ相手がいなくなるのが、一番寂しい
僕は知っています。ジュビロがJ1に上がってきて、特別な試合が生まれたことの喜びを。
他人と競争をしないと言われる県で、はじめてできた公のライバルと、1つのゴールと勝利を競い合う喜びを。
そして後からJ1に来た相手に負けた時の悔しさを。先に優勝された時の辛さを。へし折られた清水のプライドを。
県内ではサッカーの後進であった東部地区に攻め込んできたジュビロを。後塵を拝し、埋められていく外堀を。
Jではじめて解散の危機に瀕した、いまとは違うエスパルスというチームを。そしてその横で輝く、青いチームを。
そして両チームのサポーターしか知らない、チャンピオンステージにて優勝をかけたダービーの2試合を。伝説の試合を。
全てが、ジュビロがJ1にいたから、にっくきライバルがそこにいたからなんです。
ケンカは、勝負は、相手がいるから素晴らしいのです。同じレイヤーでステージで戦う、にっくきライバルがいるから素晴らしいのです。
時にはいきすぎることがあるかもしれません。罵ることもけなし合うことも、口をきかなくなることもあるかもしれません。
しかし見たいのです。2チームの戦いを。どちらか片方だけではダメなんです。両者が戦うことでしか生まれない感情が、喜びが、悔しさがあるんです。
もしかしたら、サッカーダイジェストもそんな寂しさを感じているのでは無いでしょうか。
願わくば、ライバルがはやく同じステージへ帰ってきてくれることを。我々も落ちてしまうのでは無く、彼らが帰ってきてくれることを。
そしてまたやろう。同じステージで戦おう。ダービーをしよう。憎しみあおう。
2年後に待っています。