このマンガがすごい!2013にランクインしてないけど個人的に推したいマンガ5作
今年も、毎年恒例となりました「このマンガがすごい!」が発売されました。毎年賛否両論を巻き起こしてはいるわけですが、今年は特に「うーん」な気持ちが強かったため、個人的には今年こそ推したいマンガを5作ほど挙げておきたいと思います。来年はランクインしているといいな。
キングダム
いま面白いマンガは何?と聞かれたら、間違いなくこれ。ここ1年くらいの連載のテンションがもう振り切れっぱなしですごいです。思えば連載当初、これは速攻打ちきりかな…なんて思っていたベタベタなストーリーも、もはやスタート地点を忘れるほどの規模の話に発展し、すでに「終わりまで書ききれるのだろうか」というのが心配になるほどの壮大さとなっております。盛り上がり的には26巻あたりからが、合従軍との戦いということで、最高潮となっております。
アニメ化されてしまったので票を集めなかったのかもしれませんが、とにかく、本作がTOP10入りもしなかったことが不思議でなりません。
カレチ
旧国鉄時代の車掌さんの話でありますが、これがまた、ストーリーが深い。深夜食堂などにも通じる義理人情を感じさせつつ、昭和の「職人」や仕事に対するまっすぐな姿勢をこれでもかと感じることの出来る名作です。国鉄終盤に向かい、組織が変わっていく寂しさも感じさせつつ、「列車関連業務」という狭い世界でここまで読み込ませる作者に感服します。もちろん電車が好きな人の方が面白いとは思いますが、そうでなくても、きっと読めば感じるものがあるはずです。仕事とは、かくありたい。
ヴィンランドサガ
バイキング格闘マンガでどんどん強くなっていって国を作るのだろう!とか思っていたら、ところがどっこい。バインキング編は序章に過ぎなかった。まさかまさかの主人公が奴隷に…という、ドラクエ並のショッキングな展開に目が釘付けです。これだけ序盤で戦闘ばかりしておいて、10巻あたりからまるまる戦闘なしになるとか、誰が想像したでしょうか。
ということで、「強さ」のベクトルが絶賛変更中。これは追いかけるしかありませんぜ。
ドリフターズ
ドリフターズ 1 (ヤングキングコミックス)
あのHELLSINGの平野耕太が、歴史上の人物を好き勝手に同じ時代に集めて戦わせるタイムスリップものを書いたら!?という、もはや涎しか出ないようなマンガ。平野節も健在で、それがまた、あのカッコイイ伝説の人物が言ったりするから痺れます。史上最も過激で適当なタイムスリップものとして、歴史に残りそうな予感。はやく続巻でないかな。
ワンパンマン
Web発のマンガが、あれよあれよという間に超名作へ。すさまじいシンデレラストーリーなわけですが、それも納得の面白さで、数あるヒーローものの中でもピカイチの出来と僕は言いたい。恐らくですがTIGER & BUNNYを意識した部分もあり、苦笑いせざるを得ません。
いやーそれにしてもなあ。主人公が全てワンパンチで敵を倒す設定で、ここまでいけるとはなあ。ヒーローって大変ですね。気がつけば、ヒーローも大変だよねマンガ増えたよなあ。そういう時代なんだろうね。
※単行本発売タイミングが集計期間から外れているので、来年はランク入りかな?
テラフォーマーズ
はい、このマンガがすごい!2013でも1位になっていたこちらのマンガですが、僕は言いたい。このマンガ、1巻と続巻ではまるで違うものだと。1巻の緊張感と絶望感といったら、ハンパないっすよ。1巻を読まずしてこのマンガは語れない。2巻からは現在の連載の話がはじまるわけですが、全てはこの1巻。これだけで終わってもおかしくないほど、凄まじい印象を残すマンガです。こりゃ1位にもなるわな。連載の方はなんとなく必殺技マンガになりつつあるので、ちょっとだけ不安ですが、今後どれだけ絶望させてくれるかに期待します。
ということで、今年個人的に印象深かったマンガを5点選んでみました。このマンガがすごい2013とともにご覧いただければ幸いです!
このマンガがすごい! 2013