【不定期連載】フットサルとサッカーの違いを楽しむ~トラップから学ぶスペースの違い #apfn
せっかくフットサルワールドカップが盛り上がっているのだから…ということで、ちょっとした不定期コラムをしようかなと。これまでフットサルに関する記事は色々と書いてきましたが、このコラムでは「サッカーとの違い」に焦点を当てたいと思います。
今日はトラップについて簡単にまとめておきますね。
「転がすトラップ」と「止めるトラップ」
フットサルを見ていると、たびたび出てくるのが足裏でぴたっと「止める」トラップです。
対してサッカーでは、トラップといえばボールを自分のコントロール出来る範囲やスペースへ「転がす」ケースが多いでしょう。
これは両競技の大きな違いを表しています。ざっくりと説明しますね。
両競技の「スペースの違い」を考える
かたやフットサルはコートが狭いため、敵との距離が近く、「転がす」トラップ(=ボールが一瞬アンコントローラブルになる)をしたとたんにボールを奪われるような競技です。つまりスペースがないのです。また、ボールを足下に「止め」「踏んでおく」ことで、ボールを見なくてもボールの位置を確認することができます。さらに踏んでいれば360度どちらにでもボールを転がすことができるため、相手に対して対応が楽になります。すぐに距離をつめて寄せられてしまうフットサルだからこそ、ボールを離さずにコントロールすることが大事なのです。足裏トラップは、そんなフットサルには欠かせないテクニックとなります。
一方ででサッカーは、スペースが広大にある競技です。パスされてきたボールを、できる限り少ない手数で次のスペースへと運ばなければなりません。そんな時、「転がす」トラップはとても有効なのです。広大なスペースがあるのに、足下に止めるのは効率が悪いのです(もちろん、あえて止めることもありますし、フットサルであえて転がすこともあります)。
もちろん他にもフットサルが平らな床でやる競技であるとか、はずまないボールを使っているとかいろいろと要素はあるのですが、基本的にはスペースの違いからくる競技特性の違いが、足裏トラップを生み出していると言っても過言ではないでしょう。この特徴を逆に受け止めて、サッカーはスペースを消す競技、フットサルはスペースを作る競技として試合を見ても面白いものですよ。
ということで、この特集ではサッカーとフットサルの違いをライトにざっくりとご紹介していきます。違うだろ!ってツッコミはTwitterやFacebookからよろしくお願いしますね。
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