日本におけるTwitterの成功・失敗事例いくつか

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このところ急激に盛り上がってきているTwitter。ユーザ数や話題の増加に比例して、企業アカウントの参入も増えてきました。こうなると、当然うまくいったものや、大失敗?したものも見られるようになってきましたね。ということで、僕の知っている範囲でいくつかまとめてみましたよ!なお、成功・失敗は僕の主観なので、ご容赦ください(売り上げXX%増!なんてことは知りません)。ちなみに社長さんのアカウントなども企業公式かもしれませんが、とりあえず対象外としております。

大成功→Yahoo!ショッピング

これはうまくいってるなーという事例で真っ先に思い浮かぶのが、Yahoo!ショッピングです。1号と2号が更新するこのアカウントでは、注目の商品やセールのお知らせが流れます。フォローしていればお得な情報を逃さないのでオススメです。

…ということで終わってないのが、Yahoo!ショッピングの素晴らしいところ。まずアカウント担当者の1号と2号のキャラクターが素晴らしい。よく企業アカウントは

  • ブログやリリースを流すだけ

という、それってシステムがポストしても同じじゃね?なーんて感じのものが多いのですが、Yahoo!ショッピングのつぶやきはとても人間くさく、なんとも親近感を感じます。

また、このアカウントがフォローしているユーザは9月19日現在ですでに18,000人を超えていますが、@で語りかけると、しっかり返事をしてくれます。こうして可能な限りフォロワー(=ユーザ)と交流をもとうとする姿勢が人気に繋がっているのでしょう。僕でさえ、1000人強のアカウントに対応しきれていないというのに…頭が下がります。

ヘビーユーザ以上にヘビーな使い方をしている…そんな熱意で成功したのが、Yahoo!ショッピングと言えそうです。

成功→株式会社ビービット

個人的に成功しているとも思うし、応援したいなーというのがビービットさんのアカウントです。ビービットはWebサイトのユーザインタフェース専門の会社で、僕も個人的/仕事的にお世話になっております。実際に被験者実験を行って検証を行い、その貴重な情報を惜しげもなくブログで公開してくれている姿勢には驚かされます。

そんなビービットさんのアカウントでは、日に3回ほど、今までの実験や体験で得られた結論をもとにUIクイズが出されています。例えば以下のようなもの。

Q.サイトに商品名と価格を表形式で掲載することになった。この場合、ユーザの視線に配慮して中身のテキストはすべて左詰めで統一すべきである。○か×か? ( http://twitter.com/beBit_Japan/status/4067706713

ちなみに答えはこちら

毎日UIの勉強ができるというだけでも素晴らしいのですが、質問・回答ごとにビービット側でフォロワーから寄せられた模範解答・珍回答・そして正解ではなかったけど興味深い回答などが報告されるため、色々なUI担当者の考えを知ることができ、Webに関わる仕事をしている者として非常に勉強になっています。ユーザの考えと、担当者の考えと、どちらも同時に知ることができるのが素晴らしいですね…。なんともTwitterっぽい使い方じゃありませんか。

成功→毎日新聞

やられた!と思ったのが毎日新聞のアカウントです。自社サイトであがったニュースを報告するだけなのですが、スタイルが「ヒトコト(ニュースに対するコメントもしくは感想)+URL」というスタイルで、これはいわゆるエアロプレインをはじめとした昔の個人ニュースサイトがとっていたスタイルではありませんか!まさか、現代において新聞社がこのスタイルを実行するとは思わなかったので、ずいぶんとまあ衝撃を受けましたね。ちなみにURLには Bit.lyを使っているので、クリック数もカウントしているであろうところがなかなかのやり手です。うーむ、このスタイル、僕も再開したいなあ。なかなかできなくてねぇ。

失敗?→産経新聞

「産経新聞社会部・選挙班です。公示日から投開票日までの13日間、選挙報道についてつぶやきます。」という意気込みではじまった産経新聞のアカウントです。選挙期間中は自社ニュースと、選挙班のあわただしさや状況なんかを伝える普通のアカウントだったのですが、選挙後のクローズに失敗してしまいました。

問題視されたのはこの発言群ですね。

産経新聞が初めて下野なう

でも、民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ。

乞うご期待、ということで、13日間に渡った本ツイッターはこれにて終了させていただきます。ごフォローありがとうございました。またアレします。

Twitterにチャレンジして、最後に宣言したのがこの発言…ということで、ネガティブな方向で大きな話題になりました。支持政党があるのは別にいいんですけど、下野とかアレとか、思うとおりにはさせないとか、まあ表現が良くなかったですよね。

Twitterはお気軽に発言できる反面、コメントが削除できない(タイムラインには表示できなくできるけど、実際は消えていません)ことや伝聞速度が半端ないことなんかをよく考えないといけませんね。ということで、個人的には失敗だったんじゃないかなーと思ってます。

大失敗→ブログのフィードを流しているだけの多くの企業

これは大失敗しているだろう…というのは、いわゆる企業ブログやリリースだけをTwitterに流している企業です。まあ、たくさんありますよね。

これら企業はTwitterで何をしたいんでしょうね。自社情報をプッシュしたいのはわかりますが、そんなんじゃファンは増えないし、リリースに対するプラスアルファもありません。フィードバックが得られてこそ、また草の根的ですが1人でも多くのファンを獲得するためのツールとしてのTwitterだと思うんですけどねえ。アメリカのDellみたいなセール情報は、多くの人が望んでいる(恩恵を受けることができる)情報だから、ただ流すだけでもアリかなーとは思いますけど…。

ほかにも成功事例はあるのですが、また次回。

他にも富士カメラ→訂正:フジヤカメラさんと混同しました。や情熱大陸なんかが興味深いのですが、それはまた次回のお話ということで。

Twitterの世界は広大…ということで、まだまだ未知の成功・失敗アカウントがあるかと思います。ぜひはてぶのコメントやTwitterで教えてくださいね!

また、私も1月より独立してTwitterなどの導入・運用支援に関する業務をはじめました。

活用や支援に関するご相談は、info [at] o.ran.je まで。([at]を@に直してください)

そういえば コグレさん いしたにさんがTwitterの本を出しました。文句のつけようがなかったです。オススメしておきます。

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著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。