うしごろバンビーナ銀座店!かの極上焼肉と生肉を気軽にワインと楽しめる、ちょっとイイ店
焼肉という食べ物には、2つの種類があると思っています。ひとつは、大勢でワイワイと自ら焼き上げて楽しむ、半ばBBQ的なもの。そしてもうひとつが、少人数でしっとりと、お店の人がじっくりと焼き上げてくれるのを楽しむ「本格料理」としての焼肉です。
今回訪問した「うしごろバンビーナ 銀座店」で楽しめるのは、まさにそんな「料理」としての焼肉。極上の牛肉を、清潔で心地よい空間にて、こころゆくまで楽しむ。高級(といってもわりとリーズナブル)焼肉ここに極まれり!
*今回は同行者におごってもらいました!ごちそうさまです!
かの「うしごろ」のバンビな店
「うしごろバンビーナ」というお店の名前を聞いて思い出すのは、かの超有名高級焼き肉店「うしごろ」です。西麻布の地にて、国内屈指のおしゃれな空間での焼肉を提案した同店は、あれよあれよというまに名店となり、いまでは食べログで4点以上をつけるという、類い希な焼き肉店の1つとなっています。
そんな「うしごろ」の流れを汲むのが、この「うしごろバンビーナ」各店。バンビーナとはイタリア後で「子ども」みたいな意味。いわゆるバンビですよ。そう、「うしごろ」の弟分的な存在が、この「うしごろバンビーナ」なんですね。
ということで、前振りが長くなりましたが、見せてもらおうかその「うしごろ」系列店の実力を!
ユッケさまと久々にランデブー
今回の使ったのがこちら、4人定員の個室。まずは暖かいお茶が提供されまして、寒空の中、冷えた体が喜びます。もうこの段階でわかるんですが、接客がめちゃくちゃ丁寧。これはまさに「レストラン」ですよ。
今回は男女4名での利用となりましたが、良い年の方が多いということで、一路「赤身コース」を選択。もう数年前から赤身がおいしくてたまらないと感じるようになってますので、このコース設定は嬉しいというか、最高です。
で、気になる内容は…ミスジにハラミに極上赤身…って、ちょっと待って。待ってよ。
「ユッケ」
って書いてありますよね?間違いじゃないですよね?長らくお目にかかっていない、あの「ユッケ」が食べれるのですか!?
そうなんです。ここ「うしごろバンビーナ銀座店」では、この生肉がひとつのウリになっていて、きちんと保健所より許可を取ってまで、こうしてユッケを提供しているのです。そんなの期待しか生まれませんよ!
ということで、早速ですがユッケです。ユッケ様です。うちもものユッケ。ああ、いったい何年ぶりでしょうか…。野菜をあえた生肉の叩きに乗る、まるまるとした黄色い太陽。こいつを箸でかき混ぜて食べる…あの頃はあんなにも気軽に食べられていたのに。
では、遠慮無く。
…あ、
……あまい。
甘いんですよ。お肉が甘いの。なんという…まったり感…!たまごも新鮮なものを使っていて、黄身はつかめるほどの弾力性。これがおいしくないわけありません。
思わず「ああ、いい焼肉だった…」とつぶやきたくなるほどの満足さ。ご飯もらっておけば良かったよ…。
ワインとしっとり焼肉を
さて、ユッケの感動もおさまらぬうちに、追加オーダーの「特選赤身肉の燻製醤油握り」が登場。実はこれ、うしごろグループの名物なんだそう。
その名のとおり、燻製されたスモーキーな醤油で味がつけられています。
醤油は燻製具合にかなりこだわって、相当数のサンプルを作り、結果としてベストのタイミングを見極めているのだとか。どれどれ…おっ!?
スモーキーな醤油につけ込まれた赤身は、適度な歯ごたえとともに味が凝縮されていて、喉を通るかな?というあたりでやってくるのが燻製香。これはいい。前菜にしておくのがもったいない完成度。
さらに提供されたのが、この日のタパスである「絶品!茹でタン」。シンプルな味付けなのに後を引くうまさ。これ、箸休めの意味もこめて、すぐに食べきらず、後々までとっておいてもよさそう。
と、気持ちもが盛り上がってきたところでおもむろに点火。もちろんガスコンロですよ!焼肉は炭火のほうがおいしいとイメージされがちですが、1枚1枚薄い肉を焼くような焼肉では、均一な火加減が得られるガスコンロのほうが失敗もなく、おいしい焼肉を楽しめます。これ、焼肉マイスター集団「YAKINIQUEST」の教えでもありますよ。
頃合いよく、ワインも到着。実はこちらのお店、肉にあうワインがリーズナブルな価格で楽しめるのも特徴のひとつなんです。
人に焼いてもらえる焼肉だと、気兼ねなく飲めるので最高ですよね。焼肉って手が伸びる回数も多いので、テーブル状にワイングラス置くのが怖いんですが、焼いてもらえるなら大丈夫。遠慮せずに赤ワインを。
さて、まず登場しますは「極選肉(上ヒレ)」。この日は栃木県産だとのこと。見て下さい、見事な差し色。とはいえ、今回は「赤身」のコースですから、ほどほどな脂加減です。
このお肉を…
お店のマイスターが焼いてくれます。うひー最高。僕らは会話とワインと、お肉の焼ける手際に集中しているだけで、ベストな加減の焼肉が提供されるわけです。対面の人が肉を焦がしていて心配…みたいな思いも必要ありません(笑
はい、いい焼き加減きた。うわああああ。
こちらのおいしさを、まずは同席していた女子の表情で感じ取ってもらいましょう。
(えっなにこれおいしい!)
はい、もう説明はいりませんね。
赤身ならではの歯ごたえがありつつも、肉汁と肉の味が見事に融合していて…僕にしては珍しく、ライスの注文を忘れるほどです。
うんちくはいいのでもう一枚食べましょう。
うまー。うまーー!
お次は国産黒毛和牛極上希少部位の「ミスジのすき焼き」です。
焼肉なのにすき焼き?って思うじゃないですか。思いますよね。
どいうことかといえば、丁寧に折りたたみながら焼いたお肉を(これもYAKINIQUESTで習ったことのある焼き方だ!)
タレと玉子をくぐらせて食べるわけです。もちろん手元にはライスも。
なんという「良くわかっている」感。
これはもう暴力的なまでの美味しさ。肉の甘みと玉子の甘みが、タレの塩気でつながって…もうテキストで表現するのが嫌になってきたくらい、おいしい。さっきから「おいしい」しか言えてないですが、もうシンプルに「おいしい」のでそうとしか表現できない世界です。上質な焼肉はこうなるから恐ろしい。
焼き色もなあ。見て下さい、この見事な桜色。「料理」ならではの完成度です。
こちら「本日の赤身(シオ)」の「クリ」です。この部位を食べるのははじめて。その名の通り「栗」に近い形をしているのでこの名がついたそうです。
一方で「厚切りハラミ」もいらっしゃいました。
トウガラシ(肉の部位の名前ですよ!)。
カイノミまで!
サッと炙った方がよいものは、短時間で。少し焦げ目をつたほうがいいものは、ある程度じっくりと。肉の部位ごとに焼き方が調整されて提供されていきます。ワインもまわってきて良い気分。でもお肉の焼き加減は妥協無し。
繰り返しますが、焼いてもらえる焼肉はこれだから素晴らしい。
飲みながらのセルフ焼肉で、終盤にこの焼き色を出せる自信がありません。
こうしてお肉を食べていくと、部位事の味わい、歯ごたえ、形状、厚み、それぞれがまったく異なるんだなあと改めて実感しますね。考えてみればウイスキーや日本酒はしっかりと飲み比べをして、味だけで無く飲み方にまで細かい好みを作っているのに、お肉に関してはそこまで追求していなかったかも、とちょっと反省してみたり。
うーん、それにしてもレベルが高かった。
〆は選べますが、カレーが超越
さて、焼き肉店で本編が終わってからのお楽しみといえば、〆のひと品ですよね。
ここうしごろバンビーナ銀座店では、「カレー」か「冷麺」が選べます。
構成の都合上先に冷麺を紹介。
美しい。でも、いいんです。今回は冷麺についてはいい。
このカレーについてちょっと聞いてくださいよ。
こちら、うしごろの特性カレーということで頼んだのですが…これでもか!と入れられたスジ肉の歯ごたえと、じっくりと抽出されたうま味がものすごいことになっていて、ちょっとした専門店のカレーを凌駕する味わいになっています。これはやばい。
少なくとも、このカレーだけで十分にお店が成立しちゃうレベル。うしごろのカレー、おそるべし。
大変においしゅうございました。ごちそうさまでした。
のりおのまとめ
久々に「食べること」と「話すこと」に集中した焼肉ができました。想定外に、超久々の生肉まで食べてしまいました。もちろんお肉は全て国産黒毛和牛のA5ランク。
4人でワイン2本あけて、これだけ食べて、だいたい1人が1万円弱。これは僕の感覚では「めっちゃ安い」ですね。
いわゆる「ザ・大人の焼肉」。ぜひ親しい人との大事な食事で使ってみてください。個室なので子どもも連れて行きやすい!
とても楽しい時間をありがとうございました!
うしごろバンビーナ銀座店
USHIGORO Bambina 焼肉&ワイン | うしごろバンビーナ 銀座店
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません