アルファとは、どんなものかしら。#αアンバサダー イベントレポート
今回SONYさんが、フルサイズのミラーレス「α」のアンバサダーイベントを開催するということで、行ってきました品川へ。
おまえキヤノンの人じゃないの?とツッコミをうけそうですが、知見を広げるのは良いことです。キヤノンからα7IIへ移籍する人も多く、その理由を確かめたい!というのもありますね。さてさて、どんなイベントだったのでしょうか。
技術の話全開なα
さて、今回のイベントでは、なんとプロセッサー、イメージセンサー、レンズの各担当者からみっちり話を聞けるという気合いの入った構成。50人という大規模なイベントではありましたが、各部屋は15人ほどに分けられローテーションした結果、密度の高い感じになっておりました。
プロセッサーBIONZ X
さて、僕のいたグループはまずプロセッサーの話から。
こちら、カメラの分解図です。これは初めて見ました。心臓となる「BIONZ X」が中央にいますね。αでは、このプロセッサーが様々な処理を担当しております。
撮って出しに力を入れているというのは意外でした。撮る時点で完成させる!というのがαの方向性のようですね。
SONYのオートフォーカスは高速で売ってますが、その辺りはこのBIONZ X の恩恵なんですねえ。時間の概念を持っているというのは面白い。
実は、今回最も気になっていることはこのスライドに集約されていました。つまり、SONYのカメラはプロセッサー、センサー、レンズを密に連携しながら開発することで、開発したそれのパフォーマンスを極限まで引き出せるような開発プロセスになっているということなんですよね。センサーなどを他社へ提供したりもしていると思うのですが、この点に関してはやはり開発元の優位性があるのかなと感じました。幼馴染みのすることは、わりと読めますよね。そんな感じだろうな。
超高感度センサーと5軸手ブレ補正の秘密
次は部屋を移ってセンサーのお話です。
センサーについては興味深い点が2つ。ひとつは、センサー間の間を詰めているところです。
こんな違いが。
また、外周に近いセンサーは少しだけ光が入る角度を付けているとのことでした。
それにより、ほぼ全面での像面位相差AFを実現…ってのはなかなかすごいですね。
知ってはいましたが、このISO409600というのを見ると、なかなか衝撃をうけますね。
ほか、最近のαといえば5軸の本体側手ブレ補正ですよね。これはまじですごい。すごいけど電池くって大変じゃないの?と思っていたら、やはり回答がありました。
こちら、マグネットを効率的に使うことで、節電しつつも手ブレが実現できているとのことでした。ただしそのぶん本体重量が重たくなるのがデメリットであるようです。ここらへんは用途とのトレードオフですよね。SONYユーザーいわく、オールドレンズでも手ブレ補正ができる、というのはかなりメリットであるように思えますので、ひとつの選択肢としてとても有効ですね。
レンズの秘密にも迫る!
そうして最後はレンズ。
勉強不足で申し訳ないのですが、AマウントとEマウントの違いを良く理解できました。レンズの設計をしやすい仕様、というのは面白いですね。
最近は動画需要にて、こうした速くて静かなアクチュエーターの解説は注目が集まる気がします。静かなことが重要になってきていますよね。
ナノARコーティングはブルーレイディスクの技術が応用されているとのことで、このあたりはSONYならではだなあと。他社には真似できないところですよねえ。
ということでモニターです!
そんなわけで、技術説明を受けた後は、α7II…ではなく、初代α7と55mmのZeissレンズをお借りしました。残念なことに直後に結膜炎になったおかげでまだファインダーがのぞけないのですが、週末あたりから作例をアップ予定です!お楽しみに!
ちなみにですが、今回のイベント参加に当たって、アンケートには「キヤノンと比較してみたい」というのを正直に書いたところ、それでも招待してくれたSONY陣営には感謝したいと思います。ちょうどEOS用に50mmのZeissがありますので、ぴったりかなと。それにしても、実はキヤノン以外のカメラを使うことそのものが初めてなので、色々な意味で楽しみです。
さてさて、どうなることでしょう。
SONY ミラーレス一眼 α7ズームレンズキット FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS付属 ILCE-7K/B