LINEビジネスコネクトが引っ張ってくる未来やサービスをいろいろと妄想してみる

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昨日のLINEの発表にはすごいものがありましたね。

個人のスタンプ販売が可能になる発表については昨日書いたとおりですが、それ以上にやばいのがこちら、LINEビジネスコネクトです。

[A] LINEスタンプクリエイターで、絵が描ける奴の時代が来た!が、写真から絵にするサービスの時代もくるぞ! | エアロプレイン

業務提携オファーガイド : LINEパートナー

夢が広がりまくるその使い方

このLINEビジネスコネクトの最大の特徴は、以下の説明に出ているとおりです。

■LINE ビジネスコネクト
「LINE ビジネスコネクト」は、公式アカウントの各種機能を企業向けにAPIで提供し、各企業がカスタマイズして活用できるサービスです。「LINE ビジネスコネクト」を活用することにより、従来の企業公式アカウントのような、LINEユーザーへの一方通行のメッセージ配信だけでなく、特定のユーザーに対してより最適化されたメッセージを送り分けることができるようになります。

さらに、ユーザーの同意のもと、企業の持つ既存のデータベースや、自社システムとLINEアカウントを連携させることで、メッセージ配信ツールとしての域を超え、顧客管理(CRM)ツールや、業務ソリューションツールとしての利用も可能(※)になります。

LINEビジネスコネクト構成図

例えば、これらの機能を応用することによって、公式アカウントへピザのスタンプを送信するだけで宅配ピザの注文ができたり、レンタルしていた商品の返却日前日にLINEで通知を送ったり、LINEから位置情報を送信してタクシーの手配をしたりするなど、様々な可能性が広がります。

【LINE】LINE、グローバル市場での更なる成長に向け、「BEYOND LINE」をテーマに3つの新サービスを発表

こちらの説明では
・ピザの配達
・レンタルショップのリマインダー
・タクシーの手配

といった例があがっています。ここでまず思うのは、これらの機能って、これまで単一のアプリやWebサービスで提供されてきていたものだ、ってことです。結論から言ってしまえば、それらが(やりようによっては)すべてLINE系のツールに置き換わってしまう可能性があります。アプリを単なる顧客との連結サービスとしてとらえているだけなら、顧客は使いやすかったり、お得だったり、ひとまとめにできたりするほうを選びますよね。

ただしまじめに使えば使うほど、企業には顧客からのメッセージが溜まることになります。効率のよいレスポンスのため、スタンプや構文の解析技術が求められるようになるのかもしれません。

というか、これってつまりスタンプがとある命令に置き換わるってことですよね。スタンプって、そういった情報を埋め込める余地が残されているってことか…(それともLINEのバージョンアップで対応なのかな)。

他にどんなことに使えそう?

さて、上記の例でもけっこう十分なのですが、他にどんなことが考えられるのか、すこし想像してみました。さらっと想像しただけなので、あんまり深みがなくて恐縮なのですが。

まずLINEについて整理しておきますと、以下のような特徴や使い方があるかと思います。

・PCやスマホなど複数のプラットフォームに対応
・既読管理できる
・スタンプで会話が成立するなど、会話のレスポンスが高速かつシンプル
・強力で簡単なブロック機能
・企業とフレンドになることでメルマガの代替
・3億人を超えるユーザーと課金プラットフォーム
・ソーシャルゲームとの連携

これらをいかに企業活動に取り入れていくかですよね。

単純に考えれば、今後はメルマガ的なものをすべてLINEに置き換え進化させることができます。いままで一方通行だったメルマガが、双方向のコミュニケーションに化けます。

でも置き換えじゃなんかつまんないですよね。

重要な考え方としては、消費者とLINEを通じて繋がる相手が、なにも企業である必要はないということです。かといって、アーティストとか有名人である必要もありません。

じゃあどんなものがあるのか?

例えば家にある各々の家電です。もちろんすでにスマホと連携する家電はたくさんありますが、そのほとんどが一方通行の命令のためだけのアプリになっていたりしますよね。LINEを使えば、そこが簡単に双方向化できそうです。

たとえば冷蔵庫は庫内の写真を撮ってLINEアカウントに送ります。エアコンはフィルター掃除の時期を知らせます。加湿器も水が減ってきたらLINEで通知。乾燥機は内部の乾燥度合いを測ってLINEに報告し、追加で乾燥をかけるかどうか尋ねてきます。留守番電話やFAXはLINEに内容を転送してきます。

もう少し進むと、たとえば実家の家電とLINEとを接続しておいて、実家の様子(今日はスイッチ入れた云々)をレポートさせることだって可能です。この手の機能って孤独死を防ぐみたいな用途も合って、一部ではホットに研究されていますよね。

家電系については個別にあると大変な事になりそうなので、それらをひとまとめにする技術が必要にもなってきそうです。えふしんさんは「コンシェルジュ」って書いてましたね。

LINEがビジネスをコネクトし出すと、どんなエコシステムが生まれるのか【連載:えふしん】 – エンジニアtype

 

ほか、興業のチケットシステムなんかは、LINEで告知して、決済して、入場の2次元コード配って、さらに席まで案内して、曲目も通達して、最後には記念写真を送付。もう完全なシステムのできあがりじゃないですか。今から2時間後にタワレコの地下で緊急ライブやります!なんてのも十分に対応出来そう。

犬猫の言語を解析する家電が出てきても面白そうです。LINEを通じて、ペットと語らう。猫がブラウンのスタンプを送ってきたら衝撃ですよね。これをもう少し深掘りすると、ゲーム内のキャラとLINEでコミュニケーションとか、そっちまで行くのかもしれません。ラブプラスLINE、とか出てきそうじゃないですか。

もちろん実用的な方にもっと目を向ければ、図書館やバイトの入退室システムだとか、大学の休講案内だとか、通信系学習の質問応答システムとか、もはやどんなタッチアンドレスポンスおよびコミュニケーションにも応用可能です。

課題があるとしたら、ブロックまわりの挙動ですかね。1度ブロックされたときのリスクがあまりにも大きいし、どうやってブロックを解除してもらうかってのは、なかなか思いつきません(そもそもリーチできなくなるわけで)。

このあたりは新しい解決策が出てくるのかな。

あと在りし日のi-mode化だけはしないでほしいなと思いますね。LINEにいい顔しないと生き残れない、みたいな世界は見たくないなあ。でもインフラになるってそういうことなのかも…。

 

ということで

まず最初はいくつかの成功事例を作るため、限られた企業との取り組みとなるようですが、もはや成功は約束されたようなものじゃないでしょうか。

とりとめもなく妄想してみましたが、LINEがどこまでいくのか、しばらくはホットな時期が続きそうです。

 

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