羽生PAの鬼平江戸処で、江戸時代のグルメと鬼平犯科帳の世界を満喫!
池波正太郎原作の、最強江戸グルメ小説と言えば、間違いなく鬼平犯科帳でしょう。え、鬼平って捕り物系の話じゃないのかって?それは、半分当たりですが半分はずれ。軍鶏、団子、そば、うなぎ…話中の節々に表れるとてもおいしそうな江戸グルメこそ、鬼平犯科帳の魅力と言えましょう。
そんな鬼平のグルメを楽しむことができる「鬼平江戸処」が東北自動車道の羽生PA(上り)にできましたので、早速行ってきました!
パーキングエリアに来たはずが江戸だった
な、何を言っているのかわからねーと思うが…系の体験がそこにはありました。
埼玉からの場合、東北自動車道(下り)に乗って群馬県との県境である橋を越え、館林ICで一度降り、すぐに(上り)へとUターンします。そして再び県境の橋を越えて数キロほどいくと、その奇妙な羽生PAはありました。
!?
思わずマガジンみたいな驚き方をしてしまいましたが、事前に調べてから行ったにもかかわらず、その景色を見たら
!?
でした(笑
こう、関所っぽい場所もあるのですが、駐車場になっていて不思議な画が見れます。
羽生PAの中は江戸村になっていました。しかも作中の深川限定の、江戸村です。
作り込みがはんぱない
さっさとグルメの話をしろよ!と言われそうですが、この施設のコダワリを語らずにはいられません。
鬼平では強盗に押し込まれた有名な店が並びます(笑
出来たての建物ですが、既に風格さえ感じるその佇まい。エイジングにかなり気を使ったとのことです。
さらに、柱には刀傷。実はもっぱらTVとマンガ派にて原作そのものには詳しくないのですが、なんでも忠実に刀傷をつけているのだとか。よく考えるよなあ。企画している時は楽しかっただろうなあ。
本当にいい感じです。
そして!鬼平ファンならわかる、これらの仕掛け!
いわゆる「つなぎ」ですね。密偵と平蔵が連絡を取るための秘密の決まりです。ぜひ現地で探してみてください。全6箇所です。探しきれない場合は「かわら版」ブースで全ての「つなぎ」のありかが掲載されていますので、参考にしてみてください。
ちなみに場所だけは下記のリンク先の僕の写真から確認できます。
>鬼平江戸処 | Flickr – Photo Sharing!
http://www.flickr.com/photos/norio-nakayama/12270573323/in/set-72157640423882353
それにしてもよくできてるわ…。
鬼平グルメを堪能せよ!
さて、施設を堪能した後は、鬼平世界のグルメといきましょう。ただし、館内は撮影禁止ということでしたので、今回は最低限の写真にて紹介とさせてもらいます。
まず最初に行きたいのは、やはりこちら「五鉄」でしょう。
そして五鉄と言えば…。
軍鶏なべです!
今回僕が食べたのは、鬼平江戸処膳 すき焼き風。
鬼平犯科帳の小説に出てくる「五鉄の軍鶏鍋」をイメージし、「国産軍鶏肉のブツ切りと、鶏肉のモツ(きんかん・ハツ・レバー・砂肝)、牛蒡、しらたき、焼豆腐、五鉄特製の割下、玉子」を使った鍋を提供します。 鬼平ファンなら垂涎の「五鉄の軍鶏鍋」を、定食スタイル(白飯・お新香付)で再現します。
>鬼平犯科帳の小説に出てくる「五鉄の軍鶏鍋」をイメージし、「国産軍鶏肉のブツ切りと、鶏肉のモツ(きんかん・ハツ・レバー・砂肝)、牛蒡、しらたき、焼豆腐、五鉄特製の割下、玉子」を使った鍋を提供します。 鬼平ファンなら垂涎の「五鉄の軍鶏鍋」を、定食スタイル(白飯・お新香付)で再現します。
http://oniheiedodokoro.driveplaza.com/main/annai/01-gotetsu.html
との説明そのままに、豪快な軍鶏、モツ、焼き豆腐などが、人形町の名店「玉ひで」監修のうまくて甘辛い割り下で煮込まれており、これはうまい。普通に専門店で食べる味ですね。厨房では大きな寸胴や小鍋で具を煮て、最後に熱々の状態で提供してくれるので、短時間での提供ながらも納得の味わいが出ています。惜しむらくは玉子が温泉玉子であるところですが、まあ仕方ないのかなと。
なお膳を頼んだ場合には、この鍋に小鉢やご飯、船橋屋のくずもちがセットになります。
一方、妻は軍鶏鍋を食べました。パワフルな味・歯ごたえの軍鶏がこれでもか!と入っていて、とても食べ応えがありそうでしたね。軍鶏だけ食べたい場合は間違いなくそちらがいいでしょう。
また特筆すべきはこちらの1本うどん!
京都の北野天満宮の正面のお店でもみたことがありましたが、こちらはもちろん「江戸風」の煮込みです。小麦の味を楽しむ料理ですね。食べ応えは十分です。
五鉄以外にも、うなぎ業者が運営するうなぎ屋の忠八、神田まつや監修のそば処 本所さなだや、たいめいけん監修の中華そば 弁多津、なべ家監修の定食屋 万七、 ほかにもくず餅の船橋屋、たくさんの屋台などが出ておりまして、これは飲食のできるパーキングエリアとして考えてみても、日本有数じゃないかと思われます。それにしても、よく都内をはじめとした重鎮を監修に持ってきたものだなあと。もちろん原作とのからみ(五鉄は玉ひでの前身がモデルと言われている)もあったわけですが、これだけを揃えるのは素晴らしいですよね。きっと企画の趣旨にみなさん賛同してくれたんだろうなあ、と勝手に想像しました。
屋台はこんな感じで、わりと普通のものが売っています。珍しいのはお好み焼きの入った鯛焼きと、この軍鶏焼きですかね。軍鶏焼きは明石焼きの中身が軍鶏って感じの食べ物。ただしちょっと個性が足りないかなあ…。
次は鯛焼きのほうを食べたいと思っています。
お土産も充実しまくり
してこちらの施設、お土産も充実しています。雰囲気のために1枚だけごめんなさいということで、
こんな感じの、江戸を模したような売り場に、様々なお土産物が並びます。オリジナルから都内の有名店の伝統的食べ物など、ラインアップとしてもユニークですね。
おすすめは
ということで
時代劇好きなら、一度は足を運んでみて欲しい鬼平江戸処でした。そうでなくても、通過時に立ち寄る価値は十分にあります。もちろんうちはここだけのために高速に乗って行きました(笑
アウトレットの帰りなんかなら寄りやすいと思います。基本は室内なので天候も関係無いですしね。ただ建物などのコダワリをみるなら、間違いなく昼間がいいでしょう。とても楽しいところなので、ぜひ訪れてみてください。
>鬼平江戸処
http://oniheiedodokoro.driveplaza.com/main/index.html