果たして「はてなブックマーク」は何なのか
先日、こんなエントリを目にしました
一部引用すると、以下のような内容です。
はてなブックマークのコメントで(自分の記事に対してのものではありませんが)ひどいネガティブコメントやあからさまな煽りを見つけて、半ばはてな、ないしインターネットというものに絶望したからです。
今回はてなブックマークを覗いてみて見かけた記事に対するコメントを読んでいると、「こういうことを書かれたらしばらく立ち直れそうにないな」っていうようなひどく、きついコメントが大量に羅列されていました。正直、悪名高い2ちゃんねるなんかよりもいまのはてなブックマークは相当ひどい場所に見えました。
まあ割りと以前から思ってたんですが…(とりとめない内容になっててすんません)
はてブは、何になりたかったんだろう
そもそも「はてなブックマーク」って、本当にブックマークとして機能してるんでしょうか?それとも注目のエントリ評価システム?もしくは単なるショートコメント付与システムに成り下がってしまっているんでしょうか?
もちろんはてブは僕も良く使っている機能ですし、左カラムや本文のリンクを見てもらえばわかるように、このサイトにおいても使いまくっているサービスです。でも、ブックマークとして機能しているかといえば…なんですよね。また、単一エントリをブックマークするのって、「あとで読む」用途くらいなんじゃないかと。その「あとで読む」さえ本当に読むとは限らないし。
じゃあ何かと考えると、やっぱりエントリ(記事)の評価システムか、外部から強引にショートコメントをつけるシステムなんじゃないかと思うわけです。実際、僕がはてブで使う機能(?)って、「注目のエントリ」ぐらいなんです。もちろん他の人には他の使い方があると思うんですが、やっぱりブックマークな感じはしないんですよねえ。
コメントとタグの問題点
議題にあげたエントリでも書かれていましたが、はてブのコメントって(ショートコメントなこともあって)割と直球というか、辛口というか、酷いというか。はてなカルチャーなんでしょうけどねえ。さらにコメントがタグで補完されるもんだから、通常コメントを付けられるよりもさらに酷い感じがしてしまいます。「これはひどい」なんて付けられると、ちょっとはショック受けますよね。
ただし「これはひどい」みたいなタグ付与には根本的な問題があって、「これ」がエントリそのものを指すのか、エントリが扱っている内容を指すのかがわからないんですよね。
例えば、中国で暴動が起きてるぜーってエントリに「これはひどい」が付与されたとき、中国の暴動がひどいのか、そのエントリの取り上げ方がひどいのかってよくわかんないと。これって大きな違いなんですけどね。
前まではしらなきゃよかったんだけど
話はコメントに戻りますが、「コメント見なきゃいいじゃんか!」という突っ込みももっともだと思うんですよね。幸いインターネットって「見る・見ない」の選択権はほぼ自分にあるわけだし。実際はてブで辛らつなコメントを付けられているようなブログをやっていても、はてブの存在を知らずにやってる人って少なくないと思うんですよ。
でも、最近は新聞社の記事にまでソーシャルブックマークのボタンが付いているもんだから、意識せざるをえないというか、まあどうしたって「あれはなんだ!?」ということになりますよね。2chと違うところはそこ(身近さの違い)でしょう。で、これがまた自己主張の激しい人と相性が悪い。
主張する人ほど批判なれしてない
「〜する人ほど」ってくくりは嫌いなんですけど、やっぱり自己主張する人って自意識過剰なところが多分にある場合が多いと思うんですよ。まあ僕も若干はそうゆう人なわけです。で、そうゆー人って自分に寄せられるコメントが気になるわけですよ。
ここでポイントがあって、自己主張が特に激しい人って、わりと「他人の話は聞かない」人が多いと思うんですよね。いや、正しくは「聞こえていない」かな。でもはてブみたいなシステムだと、テキストとして残っているわけじゃないですか。いままでは「聞こえていない」から堪えなかった一言も、テキストとして目の当たりにすると、頭の中でリフレインするんですよね。で、批判されることになれてればいいんだけど、批判に慣れてない人だと、そのリフレインで潰れちゃう。自己主張が強いのは悪いことじゃないと思うんですよ。ネットではポジティブに働く事だって多いし。自己主張が激しいがゆえのダメージで、ブログやめちゃうってのはもったいないと思うんですよね。
コメントの付与されるスタイルとして不健全
コメントに関してもうちょっと言うならば、問題なのはやっぱりリフレインしちゃうってところ。いや、別にリフレインしないかもしれませんけど、どちらにせよコメントっていつまでも残ってるわけじゃないですか。はてブが健全じゃないなーって思うところはそこんところで、例えば誤解だったり、一方的な批判だったりするコメントに対して、自分が反論する機会が限りなく少ないと思うんですよね。例えばはてブで反論…には無理がある。エントリに追記という形で反論…だと、はてブを使っていない人には何がなにやらでやりづらい。
そう考えると、(わかりきったことではありますが)はてブで寄せられるコメントって、相互コミュニケーションになってないんですよね。あくまで基本は一方通行。一方通行で批判されるって、TVに出ている芸能人じゃあるまいし、普通の人だったら耐えられなくても仕方が無いのかなーって思うわけです。しかもそれが、自分にはどうすることもできないところで半永久的に残り続ける。これってやっぱりきっついのかな、って思います。いや、ネタにできる人はいいんですよ。でもやっぱ深刻に受け止めちゃう人っているんですよね。
ただし、これってステム的な問題なわけです。はてなの人たちが100%悪人だからコメントが辛かったり、ダメージがでかかったりするわけではなくて、システム的に一方通行になっちゃうから仕方がないんですよね。あと、批判のほうがしやすいってこともあるとは思いますが。
結局なんだったのかな
もう2時38分なんで眠くて何かいているのか良くわかんなくなってきましたが、勢いエントリなんでまあいいか。恐らくは、はてなブックマークも同じで、タグもコメントも熟考されて付与されるケースは稀なんでしょうね。
結局はてなブックマークは、「勢いあまって」を受け止めるシステムなんでしょうね。勢いあまってブックマークして、勢いあまってタグ付け。そしてコメントも。勢いが大事だからストレートな表現にもなりがちだし、瞬発力のある批判のほうが集まりがち。もし、カウンターとして「勢いあまって」じゃないものを受け止めるシステムが発生すれば、うまくいくのかもしれませんけど…。ないだろうなー。
最悪、覚えておくと良いこと
最後に覚えておくといいなーってことをひとつだけ書いておくと、思ったよりもはてなコミュニティの影響って少ないんだよ、ってことかな。トラフィックで考えても、注目のエントリになって数百もブックマークされるより、どっかの巨大な個人サイトにリンクされたほうがよっぽど影響でかいわけですよ。参考までに、数百ブックマークされても、トラフィック的には数千程度です。でも、巨大なサイトにリンクされた場合、連鎖的にリンクが広がることもありますが、最終的には数千〜数万のトラフィックになります。はてなを使っていると数百のブックマークが強力な権威である気がしてきちゃうんだけど、そんなことないんですよね。これは強気にふるまう上でも知っておいたほうが良いかなーって思います。
まあそんな感じ。本当にとりとめないなぁ。すんません。なんかあれです、明日起きてから手直ししそうなエントリです。
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