CEREVO CAMに関する感想を本音でストレートに

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先日のエントリでもご紹介したとおり、CERVO CAMのモニターをしております。とりあえず何も考えずに使った感想を列挙しておきたいと思います。

先に書いておきますが、ここでレポートしたことには「本当はそうじゃないよ!」って内容も含まれているかもしれません。でも利用者がそう感じたなら、きっと設計が悪いのだろうと僕は思っています。

質感が安っぽい

もう少しガッチリした感じだと思ってたのですが…プラスチックの簡易カメラみたいで残念です。良くも悪くもゲームウォッチにしか見えないのは、値段を考えるとちょっともったいないですね。塗装内の気泡・ゴミもちらほら。

ボタンの反応が悪い(不具合?)

個体差があるのかもしれませんが、電源ボタンの反応が悪くなることが何度もありました。ファームウェアを最新のものに上げる事で改善されましたが、撮りたい時に電源が入らないのは致命的…。

起動時間が長い

これは 西川さんも書いてらっしゃいましたが、↑の項目と同じく撮りたいときに待たされるのはちょっとアレです。

電池が知らないうちに切れている

CERVO CAMは電池が切れそうになるとお知らせしてくれるよ!というのが売りだったように思えますが、電源が容易に入ってしまう設計のためか(むき出しに出っ張ってる電源ボタン長押しで起動)、カバンの中で電池を使い果たすことが多いように思えます。もしくは通信しすぎているのかなあ。

近くはまったく撮れない

1〜2mのところはピントが合いませんね。合うかどうかは撮ってからしか分からないのも辛いところです。ご飯を撮るのが趣味な人には厳しいかも。

ある程度距離がとれれば(3mくらい?)そこそこな感じです。

cerevo cam より

フラッシュは使っちゃダメ

内蔵フラッシュを使うと白飛びします。チューニングできてないのかなあ。

暗いところではまったくダメ

フラッシュが使えない上に暗さには弱い、そして近距離もダメ…ということで屋外で使ったほうがいいなこりゃ。

自動アップロードの功罪

これは難しい話です。自動アップロードは確かに便利で、ほんとうにスマートな手段です。しかし、CERVO CAMのように失敗写真が多く撮影されてしまうカメラでは、その画像を消しておかない限りは失敗したものでさえもアップロードされてしまいます。結局サービスにアクセスして、失敗画像を消す作業が必要になっているのが僕の現状です。

これって写真を撮るスタンスにも関係していそうです。僕はどちらかといえば、たくさん撮影してベストショットを選んでアップロードしておく派。こういった人には、CERVO CAMのコンセプトが合わないのかもしれません。

すべてはファームウェア次第

結局これなんですよね。ファームウェアでインタフェースの問題が改善されたり、接続の問題が解決されたり、色々な発売後の情勢に対応できたり…。このカメラの強みは、なにか失敗や不具合、足りないことが発生しても、後から対応できることにあるのでしょう。ですから、今全ての評価を下してしまうのは時期尚早なのかもしれません。

一方で、このカメラのターゲットはライトユーザだったはず。ライトユーザにファームウェアを上げないと…や撮影にはたくさんのコツが必要で…とお願いするのはなんだか本末転倒している気がしなくもありません。

思うに、今発売されているものはあくまで最初の製品と割り切り、チューニングしつくされた「真・CEREVO CAM」が発売されるのを心待ちにするのが、この製品に期待して期待して期待しまくっていた人の落としどころと言えないでしょうか。

おまけ こう使ったら便利かも!?

おまけで使えそうなシチュエーションを考えておきました。

建築・設備系の業務向け

もし防塵・防水機能を強化できたとすれば、現場で記録の為に撮影をする業種においては便利なことこの上ないガジェットとなりそうです。作業員にはとにかく撮影だけをさせておけばいいわけですからね。アップロード忘れ、報告忘れの発生しないところが自動アップロードの恩恵となりそう。もちろん同じ使い方をする他業種でもいけそうです。

親と子供のコミュニケーション用に

子供にCERVO CAMを渡しておいて、1日中撮影させる。親は子供が帰ってきたあとにアップロードされた画像を見て、「今日はどんな1日にだったの?」とお話をする。アリじゃないですか?これも防塵・防水機能があると嬉しいw

あえてピントのあわないカメラとして

ピントがあうこと、画質が良いことが常に幸せとは限りません。加工をしなくても顔をぼかすことのできるCERVO CAM!という売り方は…ネガティブすぎますかね…。

イベント用カメラとして

イベント会場がWifiを用意して、設定はCERVO CAMにQRコードで読ませる。すると、イベント中にCERVO CAMで撮影した写真はイベント主催者サーバに次々とアップされる…というのは既にありそうだけど、ありじゃないですかねえ。

動画撮影カメラとして

動画を撮影できて、自動でYoutubeやFlickrにアップされていたらそれは便利そう。ファームウェアで動画も対応しないかなー。

まとめ

ということで、CERVO CAMはまだまだ機能がコンセプトに追いついていない印象を受けました。狙いや考え方はとても好きです。応援したいです。でも、製品としてはいまひとつ…でしょうかねえ。いやいや、使い込みが足りないんだろう!?というご意見もお待ちしております。

ただし、 今週末に撮影会で色々とノウハウを交換してきますので、もしかしたら新しい発見があるかもしれません。乞うご期待。

ちなみにいま日本でもっともCERVO CAMを上手に使いこなしているのは、ツブヤキ。のtunakkoさんだと思います。24日には色々と教えてもらいますよー。


著者プロフィール

Norio NAKAYAMA ブロガー、ライター、フォトグラファー、アドバイザー。 2000年よりテキストサイト、ニュースサイト時代を駆け抜けそのままブログへ。国内外への旅行やガジェット、日々の出来事などを紹介中。 旅と大宮のブログ「エアロプレイン」運営。Yahoo!ニュースさいたま市担当。三島市出身。アイラ島、青ヶ島上陸済。JFA公認C級サッカー/フットサルコーチ。チェコ親善アンバサダー。ScanSnapプレミアムアンバサダー。エスパサポ。中小や飲食マーケアドバイザーとDX支援、広報PR。お仕事相談はお問い合わせより。