imageFORMULA DR-P215 がスイッチバック機構を搭載する理由

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アジャイルメディア・タイアップ・レビュー。この記事は、アジャイルメディア・ネットワークのタイアップです。

AMNさんに機会をいただきまして、キヤノンのコンパクトなドキュメントスキャナー DR-P215の開発者の方にいろいろと気になることをお聞きしてきました!(写真はAMNさんご提供のものを利用しております)

では早速。今回はキヤノンの得田さんと小田桐さんにお話をおうかがいしました。

このDR-P215って妙にスクエア型をしていると思うんですよね。あれはなぜ?

「実はあの形は、机にしまうことを前提としているのです。というのも、DR-P215は『使う時だけサッと出して、またしまう』という利用シーンを想定しているからです。もちろん棚にしまっておいて、グループでシェアして使うというのも考えられますね。とにかく『しまいやすい』形を追求した結果、あの形になっているわけです」

あー、確かに机にしまうには、普通のドキュメントスキャナーってごつごつしすぎてますもんね。そうか、しまうためってのは思いつかなかった。あとはいかにコンパクトにできるかが勝負ですよね。いわゆる、0.1mmをどうやって削るか。そんなデザインまわりについてはいかがでしょうか?

「デザインについてもかなりがんばっています。例えば質感ですが、今回は前機種とは違い、マットなものにしました。いままでのピアノブラックでは指紋が目立つためです。持ち運んで使うものですから、指紋は目立たない方が美しいですものね。また、コンパクトさを視覚的にも訴えるために、ブラックアンドシルバーの仕上げとしました。実際薄いのですが、それをさらに薄く見せることが出来るよう、コストギリギリで突き詰めています。

そうそう、表面仕上げの話題が出ましたが、実は今回の質感は、カメラを十二分に意識したものなんですよ。キヤノンのイメージといえば、やはりカメラが強い。特にEOSなど、その黒のイメージ、そして精緻な感じこそがキヤノンのイメージだということで、一貫した世界観を持たせました。一眼レフのイメージが隠れているのを感じてもらえればありがたいですね」

なるほど、ドキュメントスキャナーにもカメラ的な世界観を持ち込むことで、「キヤノンの製品」をカタチにしていくのは、とても腑に落ちました。どちらかといえば僕はキヤノンの世界観が好きなユーザーですので、これはどんどんやってほしいなと思いましたね。

そういえば!このDR-P215では、聞き慣れない「カードスキャン」という機能が搭載されています。これっていったい?

「実は商用の用途として、カードをスキャンするというシーンは少なくないんですよ。例えばレンタカーの事務所で、免許証の両面をコピーしたりしますよね。あのとき、普通のスキャナーだと表裏2回のコピーが必要ですが、DR-P215であれば1度で両面のスキャンが可能です。しかも、お客さんの目の前で行えるため、安心感も高まります。実は中に特殊な機構をそなえていて、かならずぴったりまっすぐにスキャンできるよう、調整しています。エンボスのあるカードでもまったく問題なくスキャン可能ですよ」

なるほど!今回は1度で両面スキャン+まっすぐにスキャンするための機能として、「スイッチバック方式」という、鉄道ファンが若干喜びそうな方式を採用しているそうです。スイッチバックとは直進した後に後退してくる動きのことで、行きで整え、帰りにスキャンするという流れを作ることによって、高い精度をもつスキャンを可能にしたそうです。それでいてスキャナーの大きさはここまでコンパクト。いつもながら、日本のコンパクトなものづくりには脱帽ですね。

「ちなみにカードスキャンですが、個人の用途としては、カードの番号を控えておくということに使えます。というのも海外ではカードの番号が生活でもとても重要になるため、紛失したときのために番号を控えておくという文化があるためです。なくした時こそ番号が必要ですので、これは日本でも同じかなと」

確かにカードをなくしたのに、番号を伝えなければいけない…という状況は容易に想像がつきますよね。これ、ポイントカードなどはスキャンしてDropboxとかに突っ込んでおけば最強なんじゃないでしょうか?なんか楽しみになってきました。

ということで、今回はインタビューのレポートをお届けしました。次はお借りして、暫く使ってみた次点で続報したいと思います!やっぱり気になるのはカードスキャンかも!こうご期待!

キヤノン:ドキュメントスキャナー DR-P215 概要