iPhoneの食べログアプリが改悪され話題に
久々に「あーなんでかなー」って話です。
iPhone用の食べログアプリが改悪されたことは既に周知の事実ですが、それが輪をかけて酷いことになったのでがっかりレポート。
食べログのアプリは何をしたのか
食べログについては説明不要ですよね。日本最大級の口コミグルメサイトです。個人的には点数で並び替えることができるので口コミグルメ「ランキング」サイトだと思っていました。
(追記)
色々調べていたところ、食べログサイドも「ランキングするサイト」という旨の発言をしていました。ランキングできないことは、すなわちメインサービスを利用させる気がないと考えて良さそうです。
日本中のレストランをランキング化して探しやすくするために点数を付けてください”という目的を持ってサービスを提供しているサイトなので
(追記ここまで)
その食べログが、iPhoneアプリにおける口コミ点数・人気順による並び替えをできなくしてしまったのです。できなくなったというのは正確ではないですね。並び替えを「月300円」の月額課金制にしてしまったのです。
ユーザはなぜ怒ったのか
ユーザが怒った理由は以下に尽きるでしょう
- 食べログ自体が「ユーザ」が「無償で」投稿した口コミによって成り立っていること
- アプリ利用者に対して事前の告知が何もなかったこと
- 300円買いきりならまだしも、月額300円という月額課金制としたこと
- ブラウザからは無料で使えること
- しかしブラウザ利用しているとしつこくアプリを勧められること
ユーザとしてみれば、自分たちが育ててきたはずの食べログが、口コミを集めるだけ集めた瞬間に手のひらを返した…そう見えているのでしょう。
実際食べログアプリ利用者にどれくらいの口コミ投稿者がいたのかは不明ですが、はたから見れば感じの悪いアップデートであることは間違いありません。そしてとどめのように
- 9月30日以降、制限付きアプリ以外は利用不可能になった
のでした。そんな力技しなくてもなあ。
がっかりしたのは、今まで「こんなサービスを無料で使わせてもらっているのは申し訳ないので、少しでも口コミを投稿しよう」というユーザとサービスの関係が成立していたからです。僕もその1人ですし、他にも少なからず存在していたことでしょう。サービスとしてユーザとの関係が最も幸せな状態にあったにも関わらず、食べログはその状態を自ら放棄してしまったわけですね。少なくとも僕はそう思っています。
何が間違いだったのか?
では以下のようにまとめています。
1. 突然有料化してはいけない
2. 今まで無料で使えていたものを有料化してはならない
3. 有料化には一貫性を持たせないといけない
4. iPhoneで月額課金してはならない
5. 善意の情報で商売してはならない
6. 露骨な有料への誘導をしない
7. そもそも有料化してはならないやるなら、締め付けではなく、発展と緩和。そしてこれを繰り返す。これが成長を維持する秘訣だと思います。
特に今回のポイントとしては1と2だったんじゃないかなと感じています。PCサイトのほうで小さく告知し、そして今まで使えていた機能を人質として有料化をせまる。これがiPhoneユーザに対してはとてもまずかった。仮に最初からドコモの有料サイトとして提供されるくらいなら、ユーザの反発も少なかったことでしょう。なんせPCでは無料で読める新聞系サイトがのきなみ有料で運営されている世界ですからね。
つまるところ、食べログはマーケティングに失敗したんです。ユーザ属性をつかみきれず、反発が想像以上に起きることを想定できなかった。そこに尽きるのではないかと思えました。
とにかく今回の件は残念です。僕も少ないながらに投稿をしていましたが、引き上げも検討しようかな…というところです。事業である以上マネタイズを考えるのは当然のことですが、年貢を搾取するかのようなやり方はちょっといただけないですよね。
食べログが今後どのような方向でリカバリしてくるのか…むしろそこを楽しみにしつつ、食べログはサファリから利用しておこうと思います。
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