RAWファイルも無制限アップできるAmazon プライム・フォトとflickrとはこう使い分けよう!

2016/01/21写真に関するamazon,flickr,Nikon,RAW,SONY,キヤノン

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とんでもないサービスがやってきました。

この世に数多存在するフォトストレージサービスですが、圧倒的に欠けていたのが「RAWファイルをそのまま無制限に預けられるお手頃なサービス」でした。そんな穴を埋める恐ろしい黒船「Amazon プライム・フォト」の誕生です。

「無制限」に「RAWをそのまま」預けられる素晴らしい仕様

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近頃のフルサイズ機ともなればRAWファイルは1つ30MBは下りません。特に僕の場合は、たくさん撮るうえにRAWファイルを消せないタイプの人間なので、ストレージの問題に長らく頭を悩ませていました。

解決方法はシンプルで、あきらめてRAWを捨てるか、それともRAWをアップできる高額な大規模クラウドサービスと契約するか。そんなところまで追い込まれてしまっておりました。とはいえ、いま自宅にある全てのファイルをアップするなら、5TBくらいないとどうにもなりません。

そんな僕に現れた救世主こそ!Amazonがプライム会員向けにはじめたとんでもないサービス「Amazon プライム・フォト」です。

 

このサービス、なんとなんと、写真の全ての画像形式に対応しているほか、画像ファイルであることを条件に、容量制限もありません。会員である限り容量を気にせず利用できるという、夢のようなサービスです。つまり、これから僕が自宅にある5TBぶんの全ての画像ファイルをアップしてもまったく問題がないわけですね。

ちなみに画像ファイル以外の場合は最大5GBまでしか使えないということで、そこまで大きな容量が与えられているわけではありません。端的にいうなら、このサービスはとにかく画像ファイルがたくさんあって、特にRAWファイルの取り扱いに困っているような人を救済してくれるようなサービスなのです。

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また、昨今さまざまなサービスが取りに行っている「スマホの写真データのバックアップとしての存在」にも、専用アプリを通じて対応できるようですね。

 

flickrとはこう使い分けよう!

ということで、既に契約しているflickrとの使い分けを考えました。

flickrの特徴と用途

特徴:無料で1TBの容量がもらえる。画像は無圧縮でアップロードできる。RAWファイルには対応していない。日本語のインタフェースがない。

おすすめする用途:
・ブログに写真を掲載するため
・タグなどで写真を検索して閲覧してもらうため
・アルバムとして世間に公開するため
・写真をSNSなどでシェアするため
・クリエイティブコモンズなどで写真を広く使ってもらうため
・スマホやデジカメで撮った写真をブラウザから編集するため

→flickrは容量こそ1TBでそこまで大きくはありませんが、公開してシェアするためのインタフェースは作り込まれています(賛否はありますが)。そのため、多くの人に見てもらうオープンな用途としてflickrは向いていそうです。みんなが集まる場としてのflickrもまだまだ健在ですね。

ただしRAWファイルには対応していませんのでRAWファイルを含んだバックアップ用途には使えませんし、日本語のインタフェースがないため、友人知人に写真を共有する手段としては少し面倒な感じですね。

 

Amazon プライム・フォトの用途

特徴:年間3,900円支払うことで、画像であれば容量無制限に無圧縮でアップロードできる。RAWファイルにも対応。日本語のインタフェースも存在する。

・RAWファイルをバックアップするため
・スマホのファイルをバックアップするため
・身内や仲間内で写真を共有するため

→Amazon プライム・フォトはRAWファイルに対応しているため、バックアップ用途にとても向いています。スマートフォンの中の写真を無制限にアップロードしても大丈夫なのが素晴らしいところですね。日本語のインタフェースも存在しますので、仲間や両親などと写真を共有する用途にも問題無く使えそうです。

ただし!あくまで年額を支払い続けなければいけないので、その点には要注意です。ブログに貼り付ける仕組みや手軽にSNSへとシェアする感じでもないので(ボタンは存在します)、あくまでプライベートな共有用途に使うのが良さそうですね。

 

(追記)
RAW対応表を見ると、わりと網羅してはいないんだな、ということで追記しておきます。

Cloud Driveに対応しているRAWファイル
以下のカメラ機種のRAWファイルであれば、Cloud Driveで写真ファイルとして認識されます。対応機種は変更されることがあります。

Nikon(NEFファイル) : Nikon D1、Nikon D1X、Nikon D4、Nikon Coolpix A、Nikon E5700、Nikon AW1、Nikon D800、Nikon D50、Nikon D610
Canon (CR2ファイル): Canon 5D、Canon 1D、Canon 1D MarkIIN、Canon Rebel SL1、Canon 60D、Canon 5D MarkIII、Canon 1D MarkIV
Sony (ARWファイル) : Sony A7、Sony A7R、 Sony A6000、 Sony NEX-5T、Sony NEX-3N、Sony NEX-6
Amazon.co.jp ヘルプ: RAWファイルについて
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201649930

早々に増えるとは思うんですけどね。

 

のりおのまとめ

個人的には、もともと毎年3,900円払ってプライム会員になっているため、「使えるサービス増やしてくれてありがとうございます」という嬉しさしかありませんでした。もしRAWファイルで写真を撮影しているような方でしたら、この投資はまったく無駄にならないような気がしますよ。

なお、GoogleDriveは画像を圧縮しちゃうので、僕は好きでありませんため、今回の比較には含んでいません。

 

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ちなみにですが、RAWファイルはアップこそできますけど、日付情報が読み込めないようで、プライム・フォト上では「日付無し」になってしまっていました。キヤノンのEOS 5D3のRAWファイルだけかな…なお再度ダウンロードしたらExif情報としてはしっかり残っていたので、サービス上でのみ読み取れていないようですね。

 

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Amazon プライム・フォト

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Posted by norio nakayama