

世界中どこでも放送のなかったこの試合、ある筋から現地観戦した方のレポートをいただきましたので、掲載させていただきます。感謝!それにしても…見たかったなぁ。WOWOWで将来放送されるかな。
以下、関係者名以外そのまま転載します。
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これまでも、バルサに対して“守りきるチーム”はいくらかあった。しかし“攻めきったチーム”は、セビージャが初めてである。
試合開始直後は、バルサがやや優勢だった。ロナウジーニョも先日の代表戦に続いて、復調の兆しを見せた。だが、前半15分以降からバルサに3点目が入る後半80分までバルサを圧倒したのは、セビージャの方だ。
セビージャは攻撃に6〜7人が絡む超攻撃的な布陣で、GKまでバックパスをさせるほどバルサを押し込んだ。右サイドバックがペナルティエリア内で張るチームなんて、世界を見回しても稀なはずである。
っていうか、ボランチのプレーヤーがGKまでプレスをかけに行くなんて、正気の沙汰とは思えない。セビージャは勇敢に攻めて、勇敢に守り、バルサを圧倒したのだ。
UEFAスーパーカップで、3-0とバルサを敗ったセビージャのプレーは、「バルサ攻略のためのマニュアル」と言われるほど賞賛された。
しかしあの時は、遠征を終え、開幕を目前に控えたバルサにも油断があった。首位バルサ、3位セビージャという状況の中で迎える、今節こそが仕切り直しの本番だった。
バルサは、チェルシー、R・マドリーとの対戦を睨んで、デコ、エジミウソン、ザンブロッタを温存。代わりに、イニエスタ、モッタ、ベレッチを入れて、センターフォワードには、グジョンセンを起用した。
試合は立ち上がりから、ロナウジーニョがバルサの攻撃を牽引する。体勢を崩しながらもヒールで右サイドへスルーパス、果敢なドリブル突破を見せた。
しかし15分以降は、リズムを掴んだセビージャが、バルサを攻め立てる。セビージャの基本システムはダブルボランチを置く4-4-2。しかし、攻撃時には2人のFWに加えて、両ウィングの選手がFWと同じラインまで上がる。
さらにボランチのレナトがトップ下に入り、両サイドバックが機を見て攻撃参加を繰り返す。両サイドのMFとSBが攻撃に参加する考え方は、他チームも変わらない。
しかし、攻撃のベースラインを相手DFラインと同じところに置き、合計6〜7人が攻撃に参加、右SBがたまにペナルティエリア内で張っているチームなど、世界を見ても稀なはずだ。っていうか、攻めすぎだ。
守備でも、一切受け身にならず、ボールにプレッシャーをかけていく。ボールを奪ってからゴールに直結するロングボールを優先、ボールは長く持たずに前を向いてダイレクトパスを繋いでいく。
もともと足元の技術の高い選手を揃えているため、パス回しも正確だった。今のバルサに対して、1分近く中盤でボールをキープしたりできるのは、セビージャぐらいだろう。
しかし劣勢のバルサを、審判の笛がサポートする。24分には、右CKからエスキュデがヘッドで決めるが、微妙な判定でファールを取られてノーゴール。
そして、その直後のバルサの攻撃で、メッシのスルーパスから抜け出そうとしたベレッチが倒されてPKに。これも場合によってはノーファール、または最初に引っ掛けられたエリア外からのFKとしてもいいものだった。このPKをロナウジーニョが落ち着いて沈めて、バルサが先制。
34分には、右サイドバックD・アウベスからのクロスを、エリア内のレナトが頭で折り返し、中央にフリーで走りこんだカヌーテがヘディングで流し込んで、セビージャが同点に追いつく。
レナトがGKバルデスにプレッシャーをかける→バルデスが不正確なキック→D・アウベスが奪って、バルサの守備が整わないうちに前方のレナトに正確なクロス→中央にフリーで走りこんだカヌーテが流し込む、と流れるような得点シーンだった。
しかし38分には、ゴール正面25mあたりの場所から、ロナウジーニョが直接FKを叩き込んで再びバルサがリード。バルサは審判の笛に助けられて、かろうじてリードを保っている状態だった。
バルサが圧倒された理由は、エトーの離脱によって前線のプレッシャーが甘くなり、デコ温存による中盤の守備力が低下、総合的にチーム守備の面でフルスタメンよりかなり劣る部分に起因している。
この辺は、ハーフタイムにXXさんやその他の人と話しあったので、見解としては大きく間違ってはいないはずだ。XXさんが「エトーは世界一のDFだからね」と、言っていたことに禿同
セビージャは後半に入ってボランチのマルティー(ルイス・ファビアーノ)、左SBドラグティノヴィッチ(プエルタ)を投入。
マルティーは、ボランチに人を入れて守備専門だったポウルセンを攻撃に参加させるため、ドラグティノヴィッチは、メッシを抑え切れなかったプエルタの代わりである。
選手を入れ替えても、特に試合の体勢は変わらず、セビージャが中盤で主導権を握る。バルサの攻撃は個人技頼み。
前後半を通じて、メッシは局面局面で高い技術を見せ付けて何度か相手DFを突破する場面があったが、逆のロナウジーニョはD・アウベスに完璧に押さえ込まれていた。
ロナウジーニョがピッチで超イライラしている。
バルサは後半に入って、前線からのプレッシャーの意識を高める。センターFWグジョンセンはプレッシャーをかけにいかないために、ロニーとメッシが入れ替わり立ち代り、GKまでプレス。特にロナウジーニョは必死で走り回っていた。
試合後にライカールトが、「ロナウジーニョは戦術的な面でチームを助けてくれた」と語っているのも、この前線からのプレスを指している。
しかしエトーの代わりは誰にも務まらない。守備の意識は増したが、バルサの守備能力は向上したとは言えず、中盤では相変わらずセビージャが優勢をキープする。ただ、センターバックが比較的安定していたために、セビージャも決定的なチャンスを作りきれない時間が続いた。
66分、セビージャが左から攻撃。中央に入れたクロスはCBマルケスがトラップするも、これが大きくなって、上がってきたセビージャMFポウルセンの前に。マルケス、必死でスライディングにいってコースを消して、ポウルセンのシュートはゴール上に外れる。
セビージャにとって、このシュートは惜しかった。なぜなら、80分にメッシの個人技から、バルサに追加点が生まれるからである。
80分、チャビが右サイドを突破してメッシにパス。エリアわずかに外やや右より、相手DFラインと対面する形で、メッシはマイナスのパスを受け取る。
周囲を3人のDFに囲まれながら、メッシは一瞬、約0.5秒ぐらいだろうか、止まってボールをキープ。この一瞬で、メッシはDFの間にちょっとした隙間を見つけたらしい。
一歩目でトップスピードに入る、驚異的なドリブル突破でDF3人をぶち抜くと、DFラインの裏にフリーで抜け出し、浮き球シュートで3点目。
3-1となった時点で、セビージャはあからさまにやる気をなくして、そのままタイムアップ。結果は残しているが、結局、バルサにはエトーが絶対的に必要である。そんな印象が色濃く出たセビージャ戦でした。
▼追加情報
■セビージャ放映権問題によって、バルサ9000万の損失
セビージャは今季、シーズン開幕直前に「現在支払われている放映権料の値段が、私たちのプレーのレベルに見合っていないため、どこかの会社が私たちの納得できる金額を提示するまで、今季はホームもアウェイも全ての試合のテレビ放送を拒否する」と発表。未だにスペイン国内で、一度もセビージャ戦は放送されていない。
しかし放映権についての交渉は進んでおり、クラブは9月30日に3年契約で(金額不明)サンタモニカ社との契約にサイン。しかしサンタモニカ社はテレビ局ではないので、放映してくれるところに権利を売る必要がある。
有力なのは(というか、ここ以外に考えられないのだが)、リーガの他19クラブの権利を所有し、全試合のテレビ放送を行っているオーディオビジュアルスポーツ。しかし、サンタモニカとオーディオビジュアルスポーツの間で未だ契約に至っていないために、最終的にスペイン国内でもこの試合については、テレビ放映がされなかったというわけ。
なお、この試合が放送されなかったことで、バルサは入るはずだった600万ユーロ(約9億円)の放映権料収入を得られなかったらしい。
●試合後の選手たちコメント
■バルセロナのライカールト監督
「ロナウジーニョのプレーは、私たちの勝利に大きく貢献してくれた。この試合では、戦術がとても重要なポイントだったんだ。ロナウジーニョは、(前線で守備をして)他のFWたちのサポートを懸命に行っていたと思う。リーガは長い。この難しいゲームを、すばらしい結果で乗り切れたことは、とても重要なことだ」
■セビージャのフアンデ・ラモス監督
「我々はビセンテ・カルデロン(対A・マドリード戦)でも、審判に勝ちを取り上げられた。そしてまた今日も、ここカンプ・ノウで審判によってチームは傷つけられた。例えば、(ベレッチが取った)PKがなかったら、結果は違っていただろう」。
■ロナウジーニョ
「少しずつ調子は良くなっているし、このまま次の試合でも、このパフォーマンスを続けていきたい。でも、まだまだ100%の状態には程遠いとは思っている。(試合でマッチアップして、抑え込まれたダニエウ・アウベスについて)彼は体も強いし、ディフェンスも厳しいし、戦術にも忠実な素晴らしい選手だ。僕たちはサッカーがこういうものだってことをわかってるよ。(チェルシー、R・マドリーとビッグゲームが続くことについて)特に心配はしていないよ。自分のプレーに集中するだけ」
■メッシ
「チームがいい状態にあること、調子は上向きなことを見せることができた。僕たちは慎重にプレーしたし、自分のゴールにもとても満足している。僕たちが今まで戦った中でも、ベストゲームの1つに挙げられる好ゲームだったね」
■モッタ
「いいゲームだったね。UEFAスーパーカップの復讐?それについては何も。ただ、バルサが上位に登り続けるために非常に重要な試合だったというだけだよ」
以上。
---ここまで---
いやぁ、非常に状況の伝わってくるレポートです!
ちなみにゴールシーンのみ放送できるようになったそうで、WOWOWで流れるそうです。
といっても明日の11時過ぎからのリピート放送を残すだけですが…。
10月16日(月) スペインサッカー連盟とセビリアとの間でテレビ放映権に関して未だ合意に至っておらず、第6節「バルセロナvsセビリア」の試合をお届けすることができませんでしたが、交渉の結果、「バルセロナvsセビリア」戦に関してはゴールシーンに関してのみ合意いたしました。
よって、今日16日(月)深夜0:00からデジタル191ch/BS-5chでお送りする「リーガワールド」で「バルセロナvsセビリア」戦のダイジェストをお送りいたします。
スペイン・サッカーリーガ・エスパニョーラ2006-07
WOWOWで独占放送
急すぎだっつうの!
明日のリピート放送でも流れるのかなぁ。
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