クロムニェジーシュのクヴィエトナー庭園に行こう!【世界遺産】 #visitCZECH

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チェコは北海道ほどの面積に多数の世界遺産がある国です。それは、中世からの姿をそのまま残す街が多いから、ともいえます。

チェコ南東部の小さな街「クロムニェジーシュ」もそのひとつで、中世からほぼそのままの宮殿やそれに併設された庭園がそのまま残されており、それらがまとめて世界遺産となっています。

そんなクロムニェジーシュの庭園のひとつ「クヴィエトナー庭園」を訪れました。

引き続き、チェコ政府観光局のブロガーツアーにて、春のチェコをプラハ以外の魅力を探して旅しています。

 

1675年に作られた豪華すぎるフランス式庭園

このクヴィエトナー庭園は、1,675年に当時モラビア地区の首都であったオロモウツの司教カレル・リヒテンシュタイン=カステルコルンの命によって造られた、フランス式の庭園です。初期バロックスタイルとも呼ばれるそう。

そもそもフランス式庭園とは、広大な土地をキャンバスにシンメトリーや幾何学模様を描いたもので、ヴェルサイユ宮殿のそれが、世界で最高のものと言われています。いわゆる権力の象徴として発展したため、とにかく広大で人工的。所有者の世界をコントロールする「力」をストレートに表現しているところが、英国式など他の庭園スタイルと異なるところかなと思います。ちなみに英国式は自然模倣を主眼とした庭園スタイルで、おそらくフランス式とは対極にあります。

 

という基礎知識をインプットした上で、さっそくですがクヴィエトナー庭園(別名:フラワーガーデン)を見てみましょう。

クロムニェジーシュ #visittCzech

入り口ではまず大きなリースがお出迎え。このサイズのリース、ぶっちゃけ、つくるのめちゃくちゃ大変です。

 

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

庭園は巨大な壁に囲まれています。フランス式の特徴でもありますね。なんでも、農作物を守るために作られたのがきっかけだったんだとか。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

園内は緑に溢れていて、子どもの写真をとると、まるで森の中にいるかのようです。ちなみにここはハーブ園。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

こちらがメインストリート。中央の建物(ロトゥンダ=円形礼拝堂)を中心に、周辺に道が延びています。それぞれの小さなブロックだけみても幾何学模様がわかりますが、実は上から見ると、大きな生け垣もまた幾何学模様であることに気がつけます。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

ちなみに生け垣はめちゃくちゃ高いです。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

実に244メートルという長さの美しいコロナーダ。両端まで声が通るため、話ができる!という逸話がありました(試したら確かに聞こえる!)コロナーダとは「飲泉場」という意味らしいですが、カルロヴィ・ヴァリ以外にもあるんですね。なお、現在の入り口から入ると一番奥にあるこちら、元々は玄関でした。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

このコロナーダの上から見る庭園が最も美しいということで、上に登れるようになっています。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

残念ながら数日ほどの差で花の季節にはなっていなかったのですが(花は植えるので、ある日突然花が配される)、この幾何学模様!美しいですねえ。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

確かにこのサイズの庭園を造れるのは、権力がある証拠ですね。

 

ロトゥンダの中には…?

クロムニェジーシュ #visittCzech

さて、実はこちらがロトゥンダの中。どの街に行ってもそうですが、ヨーロッパのホールや礼拝堂の装飾にはため息が出ますね。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

そんなロトゥンダの中心にはなにかが置かれています。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

実はこれ、かの有名な「フーコーの振り子」のひとつ。

簡単に説明しておくと、19世紀の科学者フーコーが、地球の自転を証明するために設計した振り子の仕組みで、長いワイヤーの先に巨大な重しを置き、その振り子の振れ幅が次点によって楕円を描き続けることを視覚的に確かめる仕組みです。

詳しくはこちら(Wikipedia)

日本にもいくつか設置されていますが、チェコではこの振り子が最大だとのこと。

おそらくこの庭園にこの振り子目当てで来る人は少ないと思いますが、あるのを知っておくと良いでしょう。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

ロトゥンダを超えるとあとはフランス式の特徴でもある人造湖。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

小高い丘にはベンチがあって、湖とロトゥンダを見渡せるようになっていました。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

あとは森っぽいところがあったり。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

これから庭園に配する花を栽培していたり。

 

クロムニェジーシュ #visittCzech

それっぽい門があったりと、かなりフォトジェニックな庭園を軽くめぐって、次へと移動です。

 

のりおのまとめ

まさかチェコにこのサイズのフランス式庭園があるとは思わなかったので、少しビックリしました。しかも世界遺産ですからね。クロムニェジーシュ、かなりマイナーな街ですが、これは一見の価値がありますねえ。

ちなみにGoogleマップの衛星写真を使うことで、幾何学を真上

から眺めることが可能です。

Rotunda in the Flower Garden – Google マップ

いい時代ですねえ。

続いて、同様に世界遺産とされているクロムニェジーシュのお城を訪ねます。

 

これまでのチェコの記事はこちら。

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クヴィエトナー庭園

Květná zahrada – Zámek Kroměříž

Gen. Svobody 1192/39, 767 01 Kroměříž, CZECH

 

 

スペシャルサンクス

今回のツアーを主催してくださったチェコ政府観光局、我々を受け入れてくれた各都市のガイドさん、ホテル、各施設の方々に感謝します。

Czech Republic –

旅費、宿泊費、食費、アクティビティ費をチェコ政府観光局に負担いただいております。公開される記事はブロガーの主観にまかされています。   また現地での回線を提供してくださったグローバルWi-Fiさん、スーツケースを提供してくださったレンタルサービスのアールワイレンタルさんにも感謝します。僕の旅では欠かせないコンビです。

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