ざ・3Mセミナー 自動車のこれもあれもそれも!?3M製品だったのかーっ!

2017/07/05イベントレポートシンサレート,スリーエム,吸音

 

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快適性に寄与しているのが吸音断熱材。スリーエム「シンサレート」。マイクロファイバーとステープルファイバーを組みあわせた。

 

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実は「薄くて暖かい」高機能な中綿素材としてアパレルなんかにも使われていたということで、まさに技術の水平展開だ…。

 

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車にとって吸音材は重要な要素。吸音のため、車のボディには様々な素材が入っているそう。分厚いフェルト、ウレタン、そして今回紹介する素材「シンサレート」。それぞれ繊維や構造がかなり異なっていて、シンサレートは太い/細いがからみあっているのが特徴。

 

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こんなに違うとのこと。

シンサレートの吸音実験では、ホワイトノイズの中高音域、いわゆるエンジンのノイズとロードノイズがものすごく吸音されるのが良くわかりました。

 

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吸音の仕組みはこう。そもそも音は空気の振動で、その振動をいかに消すかがポイント。まずは粘性消散という効果により、繊維のまわりに動きにくい空気層ができ、そこで振動が減衰する(熱エネルギーに変えられる)。次に繊維同士が振動で摩擦が起き、内部摩擦によって振動は熱エネルギーに変わるとのこと。こうやって振動(のエネルギー)を減衰させて、吸音している。と書くと大変にシンプルですが、ここには膨大な実験があったのでしょうねえ。

 

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ところで、そのシンサレートはどこに使われているか。実際にはフェンだー周り、トランク、天上、ピラー、ダッシュボード内など至るところに入っているそう。ようは音が出る場所を全面的にカバーしているのが、このシンサレートなわけですね。

 

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ミニカーでの実例だと、こんな感じ。吸音材だらけ、ですね。

3Mと吸音材ってのはなかなかイメージできなかったので、これはなかなか興味深かったです。

 

光ファイバーもやってるぞ3M!!

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続いて3Mライトスプリングの紹介。これは光ファイバーの一種で、点光源のLEDの光を、長く均一に広げる機能を備えているそう。また均一だけでなく、減衰させるなど、コントロールできるのが最大の特徴とのこと。

 

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このあたりは光ファイバーで遊んだことがある人だと、とっても不思議な感じを受けました。ライトスプリングは、途中も全部光るのがユニークです。通常は始点と終点しか光らないため。

光っている様子については堀さんのtwitterを引用させてもらいました。

 

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なんで、こんな感じに装飾として使われるんだそう。

 

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あ、これはバスで見たことあるかも。

 

ということで、今回は3Mによる車の快適性、そしてカッコ良さの演出に関する紹介でした。

 

のりおのまとめ

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スリーエムの面白いところは、工業分野で培った技術を家庭向けにも応用していることですよね。例えば両面テープ。超強力なタイプの両面テープは一般家庭向けのもの出ているわけで、ひとつの技術がもれなく様々な社会の課題を解決しています。このセミナーで紹介されているものはそのごく一部で、気がつかないうちにお世話になっていることも多々あるのだと思いました。

今回は自動車にフォーカスされていたわけですが、特にラッピングは衝撃的ですよね。自動車やバスの社会的価値や、使い方の常識を、サラリと変えてしまったわけで。すごい会社です、3M。

 

ということで、本年もセミナーが開催されることを願いつつ、レポートとさせていただきました!
(記事公開が遅れてすみませんでした)

 

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スリーエム [エアロプレイン]