ブログが16年目に突入。15年いろいろあったことを思い返してみる

2015/09/10お知らせ,ブログ運営術,読み物15年,airoplane,mixi,twitter,web,ブログ

こんにちは16年目!ということで、このブログ「エアロプレイン」は2015年9月9日でまる15年を迎え、めでたく16年目に突入しました。2000年からやってるわけですね。

いやーいろいろああったねって話をしはじめると最高に長いですが、せっかくなので15年間の代表的な出来事や感じたコトをさらりとまとめておきたいと思います。記憶を頼りに勢いで書いているので、記憶違いや乱文ご容赦ください。

なおこの動画をBGMにするといい感じです。

2000年〜 黎明期

思いかえせば、2000年ごろはアングラなサイトとテキスト系サイト(ネタ系、ニュース系、日記系など様々)が乱立しはじめた年でした。この頃はソーシャルなんてものはなく、そしてまだGoogleもそこまで機能してはおらず、新しいサイトを探すのはもっぱら人づてか掲示板たより。○○掲示板みたいなサイトや、街の灯みたいなポータルサイトの全盛期といっても過言では無いですよね?

そんなわけですから、インターネットで新しい話題を探すのにも一苦労。そこでニュースを各ページから集めてきてひとまとめにする、いわゆるニュースキュレーションが大変に需要の高まりを見せていました。飽和しすぎてキュレーションが必要な現代とは逆ですよね。

そんな中、僕も例に漏れずニュースサイトをやっていたわけですが、当時は大学生の時間の余りっぷりにまかせて1日10時間くらいは更新に当てていた気がします。きっとそのままやっていればこれだけで食べられたんだろうな(笑

当時はのコンテンツはニュースが中心だったので、ニュースを更新しまくる傍ら、リンク集を作ったり、コラムを書いたり、インタビューをして掲載したりをしていました。最初こそHTMLを手書きで更新していましたが、だんだんと辛くなってきたのでPerlでCMSを開発。それを使って更新を続けたのでした。そうだ、当時はまだPerlが書けたんだなあ。

前述のとおりこの時代は新しいサイトを探すことが大変困難だったので、固定客が全ての世界でした。「WWWC」「はてなアンテナ」「偽春奈」などの更新チェックツールにいかにして登録してもらうかが鍵でしたね。もちろん「お気に入りに登録」ボタンも必須です。また、新しいサイトの情報を雑誌から仕入れることも多く、まだまだ雑誌の地位は重要で、掲載されることは至上の喜びでした。

わりと面白い話としては、日本で最初に公開されるようなゲーム機などの話題を扱うと、海外からドドッとアクセスが押し寄せるみたいな、そんなこともありました。彼らは良くわからないので全部クリックするため、セッション/ビューがすごいことに。

ちなみに当時はクリック報酬型バナー広告でワンクリック100円以上なんて普通にあったので、こういうことが起きると、なかなかバブリーな感じでもありました。懐かしい。

 

2004年〜 ソーシャル期

さて、順調に更新をつづけていたのもつかの間、大学院(博士)進学で時間がなくなり、だんだんと更新ペースが落ちてきます。そんな中、世間では2002年頃からはじまったMT導入によるテキストサイトからブログへの移行ブームがピークに。そしてmixiが産声をあげるなど、いままでのHTML手書きが主流(つまり敷居の高い行為)だった個人サイト更新が、提供されたシステムで簡単に行えるようになり、一気に敷居を下げていった年でした。個人サイトをやめmixiに移行し消えて行く人や、MTの更新性・拡張性の高さを生かしてサイトをリッチにし、駆け上がっていく人など、従来より情報発信を続けていた人にとっては分かれ道となるタイミングだったかもしれません。当時の個人サイト系の友人達は、その半数以上がこのタイミングで消えました。

かくいう僕はMTをしれっと導入し、サーバーもWAKWAKからロリポに移行、快適ブログライフをはじめることとなりました。なによりトラックバックをしてみたかった。トラックバックを使って個人サイト上で議論ができるとかなんて最高なんだろう…と憧れた時期がありました。残念ながらSPAMトラックバックにより、理想は消えてしまいましたが。滅べSPAM業者。

とはいえ僕も大学が忙しく、日記的な更新をmixiにしてはいたものの、なかなかブログの更新には至らず。1カ月、2カ月更新が空くという時期が続きました。思えばこのタイミングで辞めてしまう可能性もあったと思うんですが、なんとなく続いたのは、ブログを通じた友人関係や「はてなブックマーク」を通じてのコメントなど、読者を身近に感じられるようになっていたからかもしれません。

時を同じくして、GoogleのAdSenseがはじまりました。これは今までに無い収入を得る手段で、なにより掲載しておくだけでメンテナンスフリー!というところが恐ろしく惹かれました。思えばこのAdsenseがはじまるくらいまであの怒濤の更新量を保てていれば、わりと違った世界もあったかな?と懐かしくも有り、少し悔しくもあったりします。

ちなみにこの頃からポータルサイトや雑誌による新しいサイトの発見より、前述のソーシャルブックマークやmixiなどのソーシャルによるURLの伝播が目立つようになっていった気がします。とくに2006年前後あたりからは、ソーシャルブックマークが猛威をふるいました。なにより、はてブですよね。相手のサイトにコメント欄がなくてもはてぶを使ってコメントできる、ってのが日本で流行った理由な気がします。しかも一方的。はてブのボタンをつけるということは、アクセス爆発の元になるかもしれないけど、祭り(今で言う炎上)の原因にもなるかもしれない、諸刃の剣といえました。

ということで、この頃から面白いネタは個人が探すというよりみんなで探す、という方向が強まってきます。それまで完全に個人の趣味による話題のチョイスが主流だったので、この投票制に近いシステムは当時なかなか新鮮でした。またReadme亡き後はサイトの規模(アクセス数や有名具合)を示す度合いがなくなっていたのですが、はてブの総数などが表示できるようになったことで、なんとなくのいわゆる「人気サイト」というものが数値として現れるようになってきました。

Readmeについて知らない方、懐かしい方はこちらをどうぞ。

ReadMe! の終焉 | エアロプレイン

それにしてもmixiですよ。あれだけ盛り上がったコミュニティを全て捨ててしまうとか、ちょっともったいなさすぎですよね。僕も初期メンバーだったのでいくつかコミュニティを立てさせてもらい、数万人規模で参加者がいたのですが、何にも生かすことができませんでした。あのファンの熱量をなぜ生かせなかったんだろう。

なおコミュニティは今でも生きていますが、管理側の仕様があまりにも現実離れしているので、実質の放置状態です。コミュニティを解散することも現実的に無理、誰かにゆずることも仕様的に無理、どうしたらいいんでしょうね。まあいいか。

 

2010年〜 パーソナライズ期

さてさて、そんなブログまわりに最大の危機が訪れたのは、この2010年ごろからです。Twitterがかなり流行しはじめたことで、人々は長い文章を書く時間より、140文字の呟きを投稿し、また読みあさる方へとシフトしてしまいました。「ブログは終わった」なんて言われたのもこの頃でしょうかね。Twitterを「マイクロブログ」と見る節もありましたが、ストック型のコンテンツというには少し無理があるのかな?というのが僕の雑感です。ようは、Twitterはそれ、ブログはこれ。両者はまったくもって違いますよね。

あくまで雑感ですが、このTwitterやFacebookが流行したことで、読まれるサイトというものは、その前の時代よりも多少バラエティーに富むようになってきたようにも感じました。以前ははてブなど数少ない大きな山をみんなで眺めていた感じがありましたが、今は自分がフォローする範囲やFacebookのアルゴリズムにより表示される範囲、つまり人によってその山が大きくパーソナライズされ、大きさも違うという状態になっています。いっぽうで純粋な意味での化け物サイトがなくなったのもこの時期かなって思います。

ちなみにTwitterのアカウントはこちらなので、もしよければフォローしてください(笑


僕のほうはと言えば、むしろこの頃からまたブログに割ける時間が持てるようになってきて、更新頻度があがってきました。MTからWPに移行したことでテンプレートの自由度もあがり、いまっぽい、かつSEO的にも無理のないものになったことで、Googleからの流入が急増したのもこの頃です。そりゃそうだ、2000年から中身の存在するURLなので、ちゃんとやれば強かったんです。

余談ですが2012年-13年頃に、ブログの検索順位が総じて落とされるという事件がありました。GoogleがTwitterらSNSを重視した結果ですが、いまはブログに戻ってきているところを見ると、やはりストック型のコンテンツの場としてのブログは優秀だな、と思いますねえ。

この頃になってくると、ブログに直接くる仕事や取材の依頼が増えてきました。いままではブロガーということでライターの仕事がいくつかあったのですが、直接ブログに来るようになったわけです。これは新しいモチベーションとしては十分でした。

なにより転換期となったのが、写真を載せはじめた頃ですね。ちょうどWPはじめた頃なのかな?ライターとしてやっていたR25にて「写真も撮れた方がいい」とアドバイスされたのが写真をはじめたきっかけですが、Webに撮ったものをアップするようになったのは、ここ4年くらいなんですよね。いまではコンテンツとしてなくてはならないものに。ちなみにflickrのアクセスがこのブログのアクセスより倍以上あるって信じられますか。僕が信じられません。

そんなわけで、興味の移り変わりに沿ってトピックも変わってきているこのブログですが、なんとか15年続きました。当初のニュース関連から、今ではレビュー、旅、写真、育児ですからね。大きく変わったものです。

 

さすがに15年も続いたら今後10年くらいは続くかなーとは思っていますので、今後ともご贔屓に。よろしくお願いいたします。

とりとめない内容で失礼しました。少しでも「へーそんなことがあったんだー」「なつかしー」みたいなコメントがいただければ幸いです。

 

あ、言い忘れてた。ブログ名の「エアロプレイン」はレッチリの曲由来ですので、飛行機専門サイトじゃないんですよ!It’s my エアロプレイン。

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次回予告:
ブログ(個人サイト)を15年継続するコツと向き不向き