うまいはずだ。「てらおか風舎の能登牛カレー」は、まかない発の裏メニューだった!

2014/04/21おいしいものだけ紹介します(食全般),イベントレポート,石川県・金沢お肉,カレー,ニッポンセレクト,寺岡,石川,能登牛

寺岡畜産 ニッポンセレクト レポーター

ニッポンセレクトさんのレポーターとして、能登牛の取材をしに寺岡畜産さんまでおうかがいした第3弾。ついに「てらおか風舎の能登牛カレー」の秘密が明かされます。

*前2回はこちらからどうぞ。

まるで和牛界のアイラ。伝説のレアミート「能登牛」の秘密とは!? | エアロプレイン
https://airoplane.net/2014/04/14/teraoka-notobeef.html

【てらおか風舎】キミは年間に600頭弱しか出荷されない伝説の能登牛がどこで食べられるかを知っているかい? | エアロプレイン
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メニューにも載らない「カレー」は、まかない発の裏メニューだった

前回、前々回の記事を読んでいただければわかるのですが、今回、カレーの取材だったにもかかわらず、いまのところカレーの「カ」の字も出てきていません。まさかの、メニューにも記載なし。いったいこれはどうなっているの?

その答えは、広報担当の新谷さんからもたらされました。

「実はあのカレー、レストラン風舎のまかないメニューなんです」

なんだってー!

 

そう、実はあのむちゃくちゃうまかった能登牛カレーは、知る人ぞ知る裏メニューだったんですね。そもそもの発端は、風舎にて肉を切り分けた時に余る、端肉。能登牛ほかレストランで提供するには小さかったりする端肉を残しておいて、カレーに使い、従業員で食べる。それが寺岡さんのカレーのはじまりだったんです。

このカレーがまたうまかったそ。そりゃそうだ、脂のうまい能登牛を煮込んで美味しくないわけがない。いつからか常連さんの目にもとまったカレーは、少しずつ、少しずつ、その存在を聞きつけてオーダーする人が増えていったんだそうです。最近では、カレー目当てでくるお客さんも少なくないとか。

そこで持ち上がったのが、商品化のお話。レトルトカレーに強い専門業者さんとタッグを組み、さらに「せっかくだから!」ということで使う牛肉を能登牛に限定し、何度も何度も味見を重ねること1年弱。まかないの味を再現しやっと完成したのが、あの「てらおか風舎の能登牛カレー」だったわけです!めざましテレビの「全国ご当地カレー選手権」でも3位を獲得したそのうまさの理由には、そんな理由があったんですね。

能登牛がたっぷり入った絶品カレー!てらおか風舎の能登牛カレー

そこまでこだわって作れば、そりゃうまいよなあ。

 

原点となった「まかないカレー」はこれだ!

さて、そんなレトルトカレーたちはレストラン風舎の店頭でも販売されています。

寺岡畜産 ニッポンセレクト レポーター

実はカレー・辛口カレー・ハヤシ意外にもいろいろあったんですねえ。意外なところではシチュー。このシチューが面白くて、実は中身に能登牛が贅沢にも80g使われているんですが、この80gという数字は、200gで構成されているレトルトにおいて、肉を使える最大量なんだとか。これ以上はいろいろな理由で難しいのだとのこと。限界ギリギリまで肉を入れてるってのがすごいですね。ちなみにカレーでは50g使っていますが、これでもビーフカレー系ではかなり多い方だそうです。確かに他のカレー商品もけっこう食べていますが、あんなに肉がごろごろはいっているのは珍しかったですね。

さて、ここまで来たら試したいことはひとつです。

「あの…そのまかないカレーって、メニューにないけど、頼んだら食べられるんですか?」

「もちろん」

「!!!!」

ということで来ましたウワサのまかないカレー!「てらおか風舎の能登牛カレー」はここからはじまった!

寺岡畜産 ニッポンセレクト レポーター

おおお!なんとも本格的。最近はこれだけを食べに来るお客さんもいるのがよーくわかりますね。

 

寺岡畜産 ニッポンセレクト レポーター

せっかくですので、カレーは店長さんにかけてもらいました!

寺岡畜産 ニッポンセレクト レポーター

恐ろしいことに、専門店のカレーのにおいがします。ここ、お肉のレストランですよね???

 

寺岡畜産 ニッポンセレクト レポーター

見ていただければわかるように、お肉がゴロゴロ。

して実食しますと、まずはお肉の歯ごたえがご挨拶。様々な部位をつかっていることもあって、複数のお肉の食感がとてもここちいい。次に来るのはスパイス。なんだろう、絶妙な辛み。辛すぎず、辛くなさ過ぎず。そしてこの味の深みは…たまねぎだ。たまねぎが丁寧に処理されていて、このカレーの下地を作っている!!!

というか、本当にうまい。そして、レトルトはこのカレーを良く再現している!さすが開発に1年以上もかかっただけはあるなあ。貴重な能登牛もたくさん食べられるし、実はあのレトルトカレーって、ものすごい商品なのでは。冷静に考えると、お肉やさん・ステーキレストランが、いくらまかないで存在していたとは言え、レトルトカレーの開発に1年以上かけるってすごい情熱ですよね。恐れ入りました。

 

なお、さすがにサーロインステーキ食べた後にカレー1人前は厳しかったので、新谷さんと半分ずついただきました!新谷さんもこのカレーがかなり好きで、商品化されて県外の大勢の方にも評価してもらえるのがとても嬉しいとのことでした。

 

ということで

全3回でお伝えした寺岡畜産と、能登牛と、カレーのお話でした。

能登という地だからこそ生まれた能登牛と、歴史、そしてカレーが生まれるまでの秘話。この取材を終えて、いろいろなピースががっしりと組み合わさった気がします。

最初は、単にブランド牛を使ったご当地カレーなんだと思っていました。しかしそこには、能登牛という地産地消な伝説の食材を全国に流通させたいという思いや、まかないを作る料理人の創意工夫と心意気、そして妥協しない味へのこだわりという、様々な下地がありました。そうやって見返すと、このカレーの価値もまた違って見えてきます。

 

取材に対応してくださった寺岡畜産の新谷さん、レストラン従業員のみなさま、本当にありがとうございました。僕を能登半島まで派遣してくれたニッポンセレクトさんにも感謝しかありません。日本の地方には、まだまだ面白い食材や、ストーリーのある商品が眠っているのだと思います。少しでもそういった眠れる宝物に光を当てるお手伝いができていれば幸いです。

 

関連リンク

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http://www.notogyu.com/

 

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