新進気鋭のカメラアプリ「frontback」人気の理由、最大のポイントはここだ

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frontbackという無料のカメラアプリがブロガー系クラスタを中心に盛り上がりつつあります。2回のシャッターから1枚の画像を生み出し投稿するこのアプリが人気を博しているそのポイントがどこにあるのか、少し考えてみました。

frontbackってなによ

最初にアプリの簡単な紹介を。このアプリはその名の通り「front」と「back」を計2回撮影して1枚の写真に仕立てるアプリで、標準的な使い方としては、スマホのインカメラとアウトカメラで、1回目に眼前の景色、2回目に自分の顔を写すみたいなパターンが多いようです。

見本としてはこんな感じ。

 

Frontback-7
食べ物+それを見たときの顔、とか
 

Frontback-3
自分の前後の景色とか
 

Frontback-6
2つのものをうまく合成してみたりだとか
 

Frontback-4
不思議な感じにしてみたりとか(このアプリは縦の写真しか投稿できない)
 

Frontback-5
間違い探しにしてみたりとか。

そういうことが可能です。

僕も当初は誤解していたのですが、インカメラとアウトカメラで同時に撮影するわけではなく、1回ずつシャッターを切ります。そしてインカメラを使わないことも可能です。つまりアウトカメラで2回撮影する、インカメラで2回撮影する、でもOKってことです。

最初はへーって感じでしたが、使っていくうちに、このアプリ最大のポイントが見えてきました。

カメラロールからは選べない

「frontback」が最高だな、と思うのは、カメラロールに蓄積された過去の写真を選べないってところです。本当によくわかってるなと思います。この手のアプリって、カメラロールと接続すると、途端に一眼などで撮影した写真やとにかく時間をかけて加工した写真の腕前勝負になってしまいがちなんですよね。Instagramの今とか、まさにそうじゃないですか。

ところfrontbackは、「今撮影した」にこだわります。もちろん2回目のシャッターを1回目のシャッターの後、いつ切るかってのは自由です。ただし、撮影したてのものに限られます。余分な加工も入れられませんし、スマホ以外で撮影したデータを利用することも不可能です。これがいいんですよ!

この制限が存在することで、frontbackは全員が同じ土俵の上で、キレイな写真にこだわること無く、自由に作品を投稿することが可能となりました。大事なのは「何が写っているか」「何を表現したかったのか」であり、天下一加工技術武道会にはならないわけです。この割り切りが本当に素晴らしいと思います。2枚の写真が組み合わさることで、強制的になんらかのストーリーが生まれるところも面白いです。そう、思えばこれは「組み写真」のサービスだったわけですね。

このストーリーが撮影技術なんかとは無縁の世界で、本当に十人十色だし、個性的で面白いんです。他人の写真をぼけーっと眺めているだけでも面白いアプリってすごくいいですよね。

思えば僕がInstagramに飽きちゃったのは、一眼で撮影した写真を加工してInstagramに投げ込むユーザーが大量発生してきた頃からでした。スマホで何が撮れるか、が面白いサービスだと思っていたのに、そうじゃなくなってしまったんですよね。あれは本当に残念だったなあ。

ということで

今を切り取り、上下にくっつけることで1枚の画像とするfrontbackは、使えば使うほど味がでる面白いアプリと言えます。人によって使い方が前々違うところも興味深いですね。

今後どう開発されていくのかはわかりませんが、ぜひカメラロールから選べないという制限は続けて欲しいなあと願うばかりです。

 

なお詳しい使い方などはネタフルを参照くださいませ。

[N] 2枚撮影して1枚にするiPhoneカメラアプリ「Frontback」ちょっとした使い方を聞いたら楽しくなってきた!高まってきた!!
http://netafull.net/iphone-app/045560.html

 

frontbackのダウンロードはこちらから。今のところはiPhone専用のアプリです。