第6回 タムロン鉄道風景コンテスト 受賞作品が大宮そごうで展示中!(21日まで) #saitama

2013/11/11さいたま市(大宮/浦和など)の記事,タムロンレンズ,写真に関する6回,タムロン,タムロンレンズ,受賞作品,大宮

第6回 タムロン鉄道風景コンテスト オープニングセレモニー

旅行に行ったら必ず1カ所くらいは鉄道風景のスポットに立ち寄りがちなのりおです。僕にとっての鉄道風景スポットといえば、沼津駅の貨物置き場か、三島駅近くの自動車教習所前だったなあ。

そんな鉄道風景写真のコンテスト受賞作品が、毎年そごう大宮に展示されています。今年は主催のタムロンさんよりそのオープニングセレモニーに呼んでいただきましたので、取材がてらうかがってきました。

タムロン鉄道風景コンテストとは?

これは、さいたま市を代表する企業であり、カメラレンズメーカーとしても有名なタムロンさんが、毎年行っているコンテストです。

鉄道のまち大宮(さいたま市)に本社を置く企業として、さいたま市、さいたま市教育委員会、さいたま商工会議所のご後援をいただき、地域の活性化と鉄道文化の振興に貢献することを目的として開催の、「第6回 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」
TAMRON|第6回 2013年度 タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット

実は数年前にとくとみぶろぐの徳富さんが受賞しておりまして、それを見に行って以来、毎年チェックしている写真コンテストなのでした。そごう大宮の連絡通路に受賞作品が展示されるということで、大判にて印刷された写真を間近に見ることの出来る、貴重な機会でもあるのです。

とくとみぶろぐ

 

第6回 タムロン鉄道風景コンテスト オープニングセレモニー

今年のオープニングセレモニーには、おなじみさいたま市の清水市長をはじめ、松永さいたま市商工会議所会頭やタムロン代表取締役の小野社長などが出席され、豪華な顔ぶれとなりました。

 

第6回 タムロン鉄道風景コンテスト オープニングセレモニー

また審査員である鉄道写真の第一人者広田さんと、「鉄子」として有名な鉄道フォトライターの矢野さんがまるで漫才のような掛け合いを見せてくれ、場を楽しませてくれました。このお二方はほんとうに楽しい人で、ぜひイベントなどにも出てみたいですね。

第6回 タムロン鉄道風景コンテスト オープニングセレモニー
受賞者のみなさんと、選者のおふたり。

 

大賞は偶然も味方した雰囲気溢れる1枚

さて、気になるのはまず大賞ですよね。今年の大賞はこちら。撮影されたのは千葉 満弘さんで、タイトルは「夏の終わりに」です。

第6回 タムロン鉄道風景コンテスト オープニングセレモニー

聞けば、畑焼き?野焼き?が行われていて煙っていたところでスーパーこまちが走っていたところを撮影したとき、一瞬だけこまちが煙の中から顔を出したところを押さえたのだとか。こまちが写っていたものは2枚しかなく、出来上がった画を見た瞬間に応募を検討したとのこと。まさにアイデアに対して運も味方した作品と言えそうです。雰囲気があるもんなあ。「こんな写真が撮ってみたい!」そう思わされる作品ですね。

TAMRON|第6回タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット 審査結果発表|一般の部 大賞(さいたま市長賞)

小中校生の部では、9歳の神童が大賞受賞

個人的に、あまり「神童」といった言葉は好きで無いのですが、彼を前にしてはそんなことも言ってられませんでした。高校生以下が参加する小中校生の部にて大賞をとったのは、なんとわずか9歳の中野 俊輔くん。お住まいが静岡県の沼津市ということで、三島の僕もとても親近感がわきましたが、それ以上に作品がすごすぎる。

第6回 タムロン鉄道風景コンテスト オープニングセレモニー

まず構図が素晴らしい。逆さ富士、新幹線、そしてシンメトリー。それだけでも完璧なのに、よくよくみれば、これは流し撮り。とても難しい縦構図での流し撮りで、かつほぼ完璧な水平。聞けば、「トリミングをしただけ」ということで、撮影段階でほぼこの写真が出来上がっていたのだとか。これにはたまげましたねえ。

中野くんにいろいろとお話をうかがったのですが、聞けばお父さんが撮影に連れ出してくれて、いろいろと教えてくれているとのこと。そしてそんなお父さんの中野さんは、昨年の大賞受賞者ということで、これはもうサラブレッドなんですね。でもね、それにしたって作品がすごすぎる。お父さんいわく「自分も出展したのに、まさか息子にさらわれるとは。悔しすぎる。来年からはライバルだ(笑」とのことで、ですよね、まさか…ですよね、と思ってしまいました。

なお中野くんは一眼歴がまだ1年強。「重さにもなれてきました」とのことで、これからの鉄道写真人生が楽しみ過ぎます。大家になるのかな。

TAMRON|第6回タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット 審査結果発表|小・中・高校生の部 大賞(さいたま市教育委員会教育長賞)

写真は印刷してこそなんだな、と再認識する

それにしてもですよ、こうして受賞作が大判で現像・印刷されて展示しているのを見ると、やっぱり写真って印刷してなんぼなんだなあと強く思わされます。タムロン広報の方も

「審査員の先生方は、印刷した時に『ハッ!』と思わされる作品を選ばれていて、目の付け所が違うなあと感じる」

と言われていたとおり、先だってWebで見ていたものと、現場で見るものとの印象がとても違うんですよね。圧倒的に現場で生の写真をみたほうが伝わってくるものがあるんです。僕はいつも撮影してFlickrにアップした段階で満足してしまっているのですが、やっぱり印刷しないとダメですね…。

第6回 タムロン鉄道風景コンテスト オープニングセレモニー

なお大賞以外の受賞作品でもっともグッときたのがこちら、中西 克之さんの「夢中」です。木村伊兵衛さんぽい!と思ったらやはり選評にもそう書かれていました。雰囲気があって、生活感があって、その人の人となりから人生まで感じられる素晴らしい作品だと思いました。

木村伊兵衛

 

ちなみに撮影場所は都電の三ノ輪橋駅だと思われます。

都電荒川線フォトウォーク - Toei Streetcar (Toden) Arakawa Line

 

ということで

来年は応募してみようかなあと思ったりしています。そんなタムロン鉄道風景写真コンテストの受賞作展示は、11月21日(木)まで。迫力ある受賞作品をぜひその目で!大宮までどうぞ!

TAMRON|第6回タムロン鉄道風景コンテスト|写真展のご案内